知らないからですよ!
ある製造業の工場長から相談を受けました。
最近、生産数が増えてきて、現場が対応しきれていない。現場の課長、係長に対策を検討させると、
「もっと人を補充して欲しい」
「もっと場所を増やして欲しい」
と言ってくる。
もっと他に対策の方法があるはずなのに、生産数が増えるといつも”人の補充”と”場所の増床”。これしか出てこない。
うちの課長や係長には何が足りないのかね。
はっきり言って、圧倒的に『知識』が不足しています!
例えば、
「生産数が増えた時に今と同じ人数と場所で納期を守って生産するには、何をしなければならないか」
と問われたときに、何をしないといけないのかパッとアイデアが思い浮かぶためには、少なくとも生産管理の『知識』が必要です。
もし、あなたが生産管理の知識を持っていたらすぐにアイデアが出てくると思いますし、生産管理の知識を知らなかったら、何もアイデアは出てこないと思います。
ということは、その工場の課長や係長は、ただ単に生産管理の『知識』を知らないということで、知らないから誰でも思いつく”人の補充”と”場所の増床”しか出てこないのです。
今、問合せを受ける製造業の企業の多くは知識不足になっています。
・「マネジメント」とは何をやることなのか。
・「生産性」とは何なのか。
・なぜ ここに在庫が必要なのか。
・なぜ 部品や製品は注文してもすぐに来ないのか。
・なぜ 作業が終わったら実績入力をしないといけないのか。
・なぜ 実績入力は作業した当日にしないといけないのか
やる気のある若手社員が現場で分からないことを先輩社員に聞いても、しっかりと答えることができない。
その企業には教えられる人がいない。
そんな状況がいっぱい起きています。
それは、ただ単に知らないからですよ。
だから逆に教えてあげればいい。
私から工場長に提案したのは「教えてあげましょう」ということ。
『知識』があれば問題解決のアイデアがたくさん出てくるし、先輩社員から若手社員へ教えることができるようになれば、若手社員のやる気も失わずに済むし、工場長の杞憂もきっと無くなりますよ。
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