会社の仕事を作り直す方法(Chapter2-3)
3 仕事も“本質”からズレていく
これまではモノの話をしてきたのですが、実は、皆さんが日頃行っている仕事にも“本質”があることをご存知でしょうか。
「どうして、その仕事があるのか」という“その仕事の存在理由”であり、「何を目指して、その仕事をするのか」という“その仕事をやる目的”です。
ただ、日々普通にやていることでもあるためか、仕事をする時に、仕事の存在理由や目的を意識することなんて無いのではないでしょうか。
実は、そこに危険が潜んでいるのです。
モノは“本質”からズレていく、というお話をしましたが、仕事も知らず知らずのうちに“本質”からズレて行ってしまうのです。最初に仕事を決めた人、作った人は、当然分かっているはずです。
しかし、時間が経ち、誰かに仕事を指示してやらせたり、数人で仕事を分担したりすると、必ずと言っていいほど、仕事の“本質”、つまり「どうして、その仕事があるのか」「何を目指して、その仕事をするのか」ということは、忘れ去られてしまうのです。指示をされた側は、言われたように作業をすればいいだけですから。
マニュアルさえあれば、“本質”なんて知らなくても仕事は出来てしまうし、ズレていても、今が当たり前になってしまって、何の疑問にも思わない。だから、ズレていることに気付く人は、ほとんどいないのです。
しかし、この“ズレ”が会社の業績まで左右すると知ったら、気付いていなかったでは済まされません。今やっている仕事の“本質”を知らなかったなんて言っていられないのです。
つづく
このブログは、弊社発行の小冊子『社員力を100%活かすための 会社の仕事を作り直す方法』を再構成しています。