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エメラルドドラゴン零(ゼロ)の世界 ─ 時空間移動─

はじめに

この記事は、PC88版エメラルドドラゴンの1ファンである筆者が、考察や研究中のテーマをまとめたものです。

筆者は、YouTubeチャンネル「BIZ ANIMATION」の管理人であり、そこではエメラルドドラゴンに関する様々な情報を取り扱っています。

※文章が長くなることを避けるため、言葉の意味や説明を省いている箇所があります。

※さらに関心をお持ちの方は、YouTube再生リスト「エメドらじお」のリンクから動画をご覧いただければ幸いです。

エメラルドドラゴンの「過去編」

エメラルドドラゴンのリメイクを望む声や、続編に関するコメントはSNSでチラホラ見かけます。

もちろんそうした情報も気になるのですが、じつはエメラルドドラゴンの「過去の世界」も結構面白いのです!

エメラルドドラゴンのオープニングシーン

筆者はこれまで、その妄想を頭の中でずっと膨らませてきたので、今回はその内容を一部お伝えします。

「次元の隔たり」と「時空の歪み」

…とは言え、アトルシャンたちが「過去の世界」を旅することなど、本当にできるのでしょうか?結論から言うと「可能」だと言えます。

じつは、エメラルドドラゴン原作の中には

「次元の隔たり」
「時空の歪み」

といった興味深いテーマが存在するのです。

サギーの章「時空の歪み」

これらの要素がうまく作用すれば、アトルシャンたちが「過去の世界」を旅することは物理的に可能となります。

具体的な2つの事例を挙げてみたいと思います。

4年間、タムリンは「次元の隔たり」で過ごす

PC版エメラルドドラゴンのオープニングには、いくつもの謎が隠されています。そのうちの1つが「難破船」のシーンです。

エメラルドドラゴンのオープニング「次元の隔たり」

ここでの説明によると「(ドラゴン小国と)次元の隔たりがあるはずのイシュ・バーンからの難破船に、ドラゴン達は驚いた」とあります。

じつはこのシーン、地理的な次元だけでなく「時間的」な次元の違いがあったことが後になってわかります。

タムリンは幼い頃、難破船で遭難していたところをドラゴン族に発見されました。

完全ガイドブックによると、この時タムリンは4歳であったことがわかります。

ところが、ホルスの城塞で敵に捕まった時、番兵たちの話では「20年前」に遭難していたとのことでした。(遭難した時、タムリンは推定0歳

20年前に王家の船が行方不明になる
タムリン推定20歳

すると、推定20歳であるタムリンは、次元の隔たりにより「(他次元で)4年間過ごしていた」ことになるのです。

遭難の元凶はティリダテス(ラスボス)であることから、彼の力によって「時空の歪みを生じさせた」可能性は十分にあると考えられます。

時空の歪みを正す「最後の遺産」


この「時空の歪み」については、それを示唆するシーンが他にもあります。
それは、サブシナリオ「サギーの章」です。

サギー章の概要

「どんな話か、全く覚えてない」

といった方のために、サギーの章を簡単におさらいしてみましょう。

《サギーの章の要旨》

・イシュバーンの世界には「失われしエン・ヴィーム地底都市」と呼ばれる高度に発達した文明が存在した。
・その文明には「モノに魂を移し替える技術」「レーザービームのような飛び道具」「巨大兵器」などが存在した
・ジゴラ博士という木人が文明最後の生き残りとして、人類の平和のためにアトルシャンたちに「最後の遺産」を託した
・一方、エン・ヴィーム文明を研究するハダル博士と甥のサギーによると、まもなく世界が消滅してしまうとのこと
・サギー曰く、世界の消滅を防ぐには「時空の歪みを正す」必要があり、その鍵を握るのが「最後の遺産」であるとのこと
・その「最後の遺産」を見つけたところで、叔父のハダル博士が登場し、サギーを裏切り亡き者にする
・アトルシャンたちがサギーの敵討ちとしてハダル博士を倒し、全ては謎のまま迷宮入りとなる

サブシナリオなのに、メチャクチャ細かな設定が組まれていますよね…

最後の遺産は「KAME2」という乗り物

このシーンで鍵を握る存在は「最後の遺産」です。名前を「KAME2」といいます。

KAME2

ハダル博士の研究とサギーの話によれば、この乗り物は巨大兵器(戦車)とも呼ばれ、

・時空の歪みを正しく修正することができる
・世界の消滅を防ぐには、そのエネルギーを利用する必要がある

といった用途(注)があるそうです。

注:ハダル博士が嘘を付いていた可能性もありますが、真相は定かではありません。

いずれにせよ、最後の遺産である「KAME2」はアトルシャン達によって破壊されてしまいます。

では、このまま世界が消滅してしまうのでしょうか?

幻の発掘兵器「KAME1」の存在

まだ望みはあると筆者は考えます。最後の遺産の名前が「KAME2」であったことに注目してください。

【引用元】エメラルドドラゴン完全ガイドブックより

たとえば、人造人間◯号、▢号といったように「2」があれば「1」が必ず存在すると思いませんか?

この世界のどこかに、もしかすると「KAME1」が存在していたとすれば、アトルシャンたちはそれを見つけて「時空の歪みを正しく修正する」旅に出ることができるかもしれません。

エメラルドドラゴン零(ゼロ)の世界

もし「KAME1」を見つけて時空間移動、つまり「時空の歪みを正しく修正する旅」ができるとしたら、どこにタイムリープできるでしょうか?
個人的には次の時空間へ旅に出たいと思っています。

《3000年前─》
・イシュバーンに竜族が移住してきた過去
・ホルスと竜族との100年戦争の舞台
・タムリンの祖父ストラティ2世VS竜族の王プラティナドラゴンとの一騎打ち
・古代神の力の象徴アヴェスタが、ダードワの神殿に保管されるに至った背景
・アヴェスタの解放されたパワーが、西の平原を砂漠に変えた瞬間
《2000年前─》
・ティリダテスとザンディーグVSエメラルドドラゴンの戦い
・ゴールドドラゴンがダードワの神殿からアヴェスタを持ち去った瞬間
5つのエメラルドグレイスが創られた過去と各地に散らばった背景
《700年前─》
・エルバート王朝誕生秘話

このように「KAME1」の発掘により時空間移動が可能になれば、エメラルドドラゴン零(ゼロ)は、世界の消滅を防ぐだけでなく過去の壮大な歴史を掘り下げる絶好の機会となるでしょう。

この仮説の答え合わせができる日を、これからも楽しみに待ち続けていきたいと思います。


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