2023年に仕事で思ったこと学んだこと読んだ本
何事もやり始めてその深みが見えるということがあって、自分の場合ソフトウェアの開発を仕事にし始めてからますますわからないことが増えている。日々知識が深まっているはずなのになんともいえぬ停滞感を感じた時期といろんな本を読む中でその意識が変わっていった体験を備忘録として雑に書く。
これまで目を背けていたコンピューターの仕組み
プログラミングを学び始めてから薄々気になってはいたがあまりにもコンピューターが自然に動いてくれるのと調べてもいまいちよく分からない感覚からコンピューターがなぜ動くのか考えることを避けていた。ただ、職業エンジニアとしてサーバーサイドやインフラのさわりを勉強して俄然この便利なメディアがどうやって動いてるのか気になって再度勉強を始めた。
低レイヤーな知識を蓄えてほんの少しずつ理解が進んだ
この辺りの本を読んだ。
正直一冊読んだだけでは知識がつながらず、この三冊 + 動画を読んで(見て)しばらく経って復習する過程でようやく全容がわかってきた。これまではWEBブラウザでURLを叩くとDNSで名前解決されてサーバーにアクセスしてHTMLファイルを受け取って・・・というような「流れ」は知っていたものの「そもそも通信って何がどうなってその命令は伝達できてるの?」というところがまるでわかってなかったし、自分が仕事で書いているRubyやJavaScriptの文字列がなんでコンピューターに理解されているのかも良くわかっていなかった。
「コンピューターの仕組み理解!」 -> 目を上げれば果てしない荒野が広がる・・・
お決まりの(たぶん)「コンピューター理解した!」数秒後「果てしなさすぎやろ・・」状態を経験。
今思えばそんな必要なかったのになぜか落ち込んだ。
仕事でもわからないことが多すぎて調べるのに時間がかかったり周りに教えてもらいながらなんとか開発をこなす日々。できることは確実に増えているはずなのに周りへの申し訳なさを感じていたこの時期は楽しいはずの学習も辛いものへと変わってしまっていた。この時はできない自分への嫌悪感を過剰に持ってしまっていた。
反省や後悔をしない民族がいるらしい
そんな停滞した気持ちを打破させてくれたきっかけはたまたま本屋で見つけた文化人類学の本だった。
大学の専攻がらみでこの手の本は好きで良く読んでいる。自分が悩んでいる時の状態は大体視野が狭くなってることや何か絶対正しいものがあるという決めつけを頭に抱いている時である。文化人類学の本はそんな固定観念を一旦壊してみて物事を考えさせてくれる。
自分自身に納得のいかない状態でも「まあしゃあないやろ」と開き直ることができた。下記の本もおすすめ。
補足:その他考え方を変えてくれた本
なぜ満ち足りてるはずなのに退屈だと感じことがあるのか。学んだり能力を高めるということはどういうことなのか。
こんな自分になりたいは憧れ。憧れは結構だが好きと混同すると辛い。好きを仕事にとはよく聞くが全部好きなんてことあるか?好きなことも嫌なこともあるが全体的に好き寄りのことならわかる。などと色々考えながら今の自分と未来の自分についても考えてみた。
コンピューターを学ぶことはワクワクするがなぜかわからない。コンピューターを知ることは今の時代に情報を取り扱う方法の幅をかなり広げることでそれがおそらくワクワクの原因だと下記を読んで思った。
なんだかんだ感謝されると嬉しい
また文化人類学の本をきっかけに自分の行動も変わっていった。相変わらず仕事では自分の無知を痛感することが多いが日々の学びの中で確実にできることは増えているはずなのでそれを1日ひとつでもいいからチームに還元しようと考えるようになった。
時間のかかりそうな調査タスクを積極的に取りにいったり、仕様決めで話したことを図式化して整理したり、自分が修正した周辺コードを多少時間がかかっても深く理解することでその近辺の使用を尋ねられたときに即答できるようにしておくなどできることはいくらでもあってそれで感謝されることも増えた。
また仕事以外では、コンピューターを使ってできることであれば今の自分でも少しは相談に乗れるようになったので知り合いや身内の仕事の手伝いでちょっとしたシステム同士を連携させたりHP作成運用周りを整備したりすることも以前より増えた。それで感謝されることもあってそれも嬉しい。
感謝されることは全てではないが私個人の考えとしてコンピューターはあくまで人間を豊かにするためのメディアだと思っているので、それを使って感謝されることは嬉しいし学び続けるモチベーションにも直結する。
冒頭で書いたようにコンピューター周辺を理解するには果てしない学びの道が続く。だから長く続ける必要があり、良いモチベーションを持って過ごすことはとても大事なことだと思う。
今、先のことはわからないがワクワク感がある
正直自分がコンピューターをより深く知った先に何があるかはわからないがとにかく今は知りたいから学びたいと思えている。良いことだと思う。
4月からは通信制の大学に三年時編入して情報科学を改めて学ぶ予定。あとは自分の好きなサッカー/フットサルとコーヒーとペンギンとそれが持つ情報をどうやってコンピューターで表現していけるかを探求していきたいと思っている。