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お金の量=心の余裕。転職活動を成功させるには、心の余裕が必要不可欠

チャレンジする時、成功する要因の一つに『心の余裕』があります。

例えば、野球を例にして考えてみます。

1点差で負けている9回裏ツーアウト満塁、1ヒットで逆転勝ち、フォアボールで同点。バッターが自分という状況

この時、
・死ぬほど練習してきた実績。
・相手ピッチャーと何度も対戦して打ち勝っている実績。
・過去に同様の場面でヒットを打った実績。
このような実績が、自分だったらヒット以上を打てるという自信となり、その自信が『心の余裕』を生みます。

この『心の余裕』が大きければ大きいほど、リラックスでき通常通りのプレーが出来るでしょう。リラックスできていれば、ヒットを打てる確率は高まり、無事に逆転勝ちできる可能性は高くなるでしょう。

逆に、全然練習せず、初対戦のピッチャーで、過去に同様の場面で三振になった状況では、緊張はピークに達し、切羽詰まっているでしょうから、強靭なメンタルの持ち主でもない限り『心の余裕』など皆無でしょう。

そうなると、普段以上に力んでしまうでしょう。緊張もピークに達しているでしょうから、普段だったら見逃すボールを無理やり打ちに行って、結局、三振に終わり、負けてしまう可能性が高くなるでしょう。

心の余裕が大事

野球の例でも書きましたが、プレッシャーが掛かる場面になればなるほど、心の余裕が重要になってきます。では、野球などのスポーツではなく、転職活動における心の余裕を生み出すものは何か?

それは、『生活の安定』です。生活の安定とは、

・雨風しのげる家がある。
・食べ物に困らない。
・適度なリフレッシュができる。

などでしょう。

これらを満たすために必要なものが、『お金』です。

実家に戻り、親がその間、面倒を見てくれるならば、お金の心配をする必要は無いでしょう。

一方、一人暮らしを続けるしかない人の場合、生活を安定させるためには『お金』が必要不可欠です。生活費を賄うほどの不労所得を有していない限り、お金を得るには働く必要があります。

絶対に働きながら転職活動をしたくないという人は、ある程度の貯金を必ず用意してください。

絶対に会社を辞めてから転職活動をしたい場合

転職活動に掛かる期間は、1ヶ月で終わる場合もあれば、半年経っても転職先が決まらない場合もあります。『自分だったら1ヶ月もあれば決まる』と思っていたとしても、現実はその通りに行かない可能性は大いにあります。それは何も不採用になるだけでなく、希望する会社の選考が長くて、1ヶ月以上に渡ってしまう可能性もあります。

なので、退職してから転職活動をする場合は、最低でも3ヶ月は無収入でも生活できるお金を絶対に貯蓄しておいてください。

そして、転職活動は交通費も発生します。2021年の今は、Web面接のみで完結する会社もありますが、最終面接は対面でという会社もあります。会社に訪問する場合、退職していれば定期も無いから、交通費は全額掛かってきます。複数、受けるとなれば、交通費もかなりの額になるでしょう。午前1社、午後1社、夕方1社のスケジュールだとすれば、時間つぶしのためにカフェ代なども掛かってくるでしょう。

退職する前にやっておくこと

支出:
 →1ヶ月に要する費用を必ず明確にしておく(家賃・食費・光熱費・保険・年金・税金etc)
収入:
 →失業手当をいつからいつまで受け取れるか。受け取れる金額はいくらか。

この支出と収入の両方を必ず確認してから、退職するようにしてください。失業手当は働いていれば必ず貰える訳ではなく、雇用保険の加入期間に影響されます。支給期間も年齢や期間によって異なります。ハローワークに行けば、教えてもらえると思いますので、必ず聞くようにしてください。

支出と収入の両方が判明した後、現在の貯蓄額で何ヶ月が給料0円でも生活を送れるかを試算してください。もしも、その試算結果が3ヶ月経たずに貯金0円になるようだったら、『退職してから転職活動することを諦める』か、『貯金額を増やしてから退職する』かのどちらを選択してください。

でないと、お金が減っていくにつれて、心の余裕もなくなり、転職前に働いていた会社よりも条件が悪い会社やブラック企業などに転職せざるを得ない状況になってしまいます。

『自分はどんなにお金に困ったとしても、会社選びを間違うことはない』

と、この記事を読みながら思っている方は、要注意です。本当にお金が底をついたことがある人なら分かると思いますが、

お金が毎月毎月減り続けていくのを目の当たりにすると、切羽詰まっていき、心の余裕が本当に無くなっていきます。そして、正常な判断力が失われ、収入を得られればどこでも良いと無意識に考えるようになり、条件・基準を下げてしまい、前職より悪条件の会社に入社していた。

なんてことは実際に起こっています。『備えあれば憂いなし』ではないですが、半年くらいは給料0円でも生活できるくらいの貯蓄を用意しておくことをオススメします。

ただ、半年間で転職先が決まる確証もありません。

じゃあ、何ヶ月分の貯蓄があれば良いの?

という質問が出てきそうですが、こればかりは『◯ヶ月』と明確な答えを提示できません。

伝えたいこと

ここまで退職してから転職する場合を記載してきましたが、転職活動は極力、働きながら行うことを強くオススメします。

働きながらの転職活動が大変なのは分かります。ただ、働いているので毎月、必ず給料は入ってきます。給料が入ってくるので、生活水準は現状と同様を維持できます。この『生活水準が維持されている』というメリットは、想像している以上に大きいです。

1日でも早く現職を辞めたいと思う気持ちは分かりますが、経験上から言っても現職で働きながら転職活動するストレスと、毎月毎月お金が減っていくストレスを比べたら、圧倒的に前者のストレスの方が耐えられます。

そして、現職を早く辞めたいというストレスは、『どうせ退職するから最低限のパフォーマンスでやれば良い』『転職活動していることがバレても良い』と割り切ってしまえば、かなり軽減されます。

全てに全力で取り組むと疲れてしまい、どれも中途半端になってしまいます。転職すると決めたなら、転職活動に全力を注ぎ、

・現在の仕事は最低限だけやる。(周囲に迷惑が掛からない程度で問題ない。)
・上司から評価は気にしない。

など割り切ってしまって問題ありません。なぜなら、あなたは今の会社から去るのですから。

まとめ

転職活動は今後の人生を大きく左右する重大イベントです。誤った判断をしたら、また退職すれば良いといっても、退職・転職と数ヶ月を浪費してしまいます。そうなると、その数ヶ月で得られた評価やスキル、給料など失うものは数々あります。

誤った判断をしない為には、『心の余裕』が必要です。その余裕は、生活が安定しているかどうかに左右されます。生活の安定を支えるのは、『お金』です。

何年分も無収入で生活できるだけの貯蓄があったり、実家や友人宅など生活費を気にせず過ごせる環境があるなら、退職してからゆっくりと転職活動しても良いでしょう。

そういった環境にない場合、転職活動がいつに終わるか確定していない以上、給料を得るために働きながら転職活動するのがベストです。そして、転職するから現職の仕事は、周囲に迷惑をかけない最低限のパフォーマンスにして、転職活動に集中しましょう。

生活費は必ず入ってくる環境なので、生活は安定しています。さらに現職も最低限だけでやっているので、心の余裕は確保されているでしょう。そういった状況であれば、冷静に転職先を選ぶこともできます。お金にも心の底から困っている訳でもないでしょうから、有料サービスのキャリア相談なども活用し、転職先として考えている会社が自分の希望する将来を実現できるかどうかを第三者の視点から検証してもらうこともできるでしょう。

第三者に相談したい場合、rikusapoでも商品をご用意しております。こちらは、国家資格のキャリアコンサルタントを保有し、希望する業界・職種に詳しいキャリコンが対応させていただきます。

将来に被るかもしれない損と、数千円を将来の自分に投資するのと、どちらが良いかを天秤にかけてもらい、もし投資しても良いと思う場合は、ぜひご購入ください。

執筆者紹介

4年制大学卒業後、精密機器メーカーの経理財務に配属。その後、アイデアを形にするためのスキルを身に付けたいと思い、未経験からスマホアプリ開発のエンジニアに転職。アプリ開発や社内SEなどを経て、エンジニア採用など中途採用業務に従事。

『ヒト・モノ・カネ』に関する業務を経験したあと、『売る』スキルを身につけるため、中途採用時代のスキルを活かし、転職サイトを展開している企業へ転職し、法人営業と中途採用コンサルに従事。また、自身の経験を踏まえ、企業向けのセミナー講師も担当。この期間中、国家資格のキャリアコンサルタントを取得。

自身の転職・採用担当・採用コンサル経験を活かし、一人でも多くの人が『働きたい業界・職種で働ける社会にしたい』と思い、起業を決意。そのため、自分自身が多様な生き方を経験した方が良いと思い、厚労省の『専門実践教育訓練給付金・教育訓練支援給付金』対象となる教育訓練校に会社を退職してリカレント教育(学び直し)を実践。

卒業後、派遣でインターネットテレビ局にてYouTube運用を経験したのち、ビザメイジング合同会社を設立。


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