レンタルスペース事業の参入から撤退まで
こんにちは。岩倉です。
2022年6月末にレンタルスペース事業から撤退しました。
備忘のために、このときの経験や感じたことの書いていこうと思います。
目次
①ビジネスモデル
②参入から撤退まで
③感じたこと、今後に活かすこと
ビジネスモデル
ビジネスモデルはいたってシンプルです。
物件を借りて、什器を入れて、それを時間単位で貸し出すだけ。
集客は口コミだけにしました。
スペースマーケットやインスタベースなどのポータルサイトもあるんですが、紹介手数料が大体30~40%必要だと聞いたのが理由です。
LPすら作成しませんでした。
予約方法はGoogleフォームか直接連絡、スケジュールはスプレッドシートで公開しました。
利用金額の設定は平日か土日か、昼間か夜かの概ね4パターンで分けました。
肥後橋エリアには他にあまりレンタルスペースはありませんでしたが、数少ない競合と同等もしくはそれ以下くらいの金額で設定。
参入から撤退まで
参入は、立地の割に安い物件情報をいただけたことがきっかけでした。
立地は大阪の肥後橋エリア。淀屋橋や本町と並ぶオフィス街の一角です。
そのエリアの相場は坪単価1万円前後(消費税・保証金除く)なのに対して、その物件は坪単価0.6万円。
広さは15~16坪と、想定していたより広いハコを借りることができました。
月家賃を30日間で割ると、1日当たり3,500円ほどだったので、
毎日それだけ予約があるとペイできるという算段でスタートしました。
口コミで広げただけで、
・平日夜はIT系の勉強会会場
・土日はイベント会場
として使っていただきました。
個人的にも、就活生向けのセミナーを開催したり、エンジニアの交流会を開催していたため、その会場として流用できたことも大きく、
参入2か月目にはほぼ黒字転換できたほどでした。
しかし、3,4か月目に入ると、近隣テナントからの騒音の苦情が入ります。
口コミで使ってくださっていた方々は、主にイベント企画の人が多かったため、他の会場をオススメせざるを得なくなってしまいました。
他の業態への切り替えも検討しましたが、なかなか踏み切れませんでした。
ハコの大きさが災いし、利益が出しにくいと判断し、短いながら物件解約を決断しました。
感じたこと、今後に活かすこと
今回の参入から撤退までの動きによる収支は、数十万円のマイナスでした。
上記の経験を踏まえ感じたことや今後に活かすことをメモします。
・レンタルスペース事業単体だと収益を上げにくい
何か高利益の商売をしないと家賃をペイしにくい。
レンタルスペース事業をするなら、他事業で収益の柱を作ってから参入するか、コンセプトを尖らせて高単価がとれるように設定するかが必要。
・物件ありきではなく事業ありき
今回はもともと「この事業をやろう」というものがあったわけではなく、「安く物件が借りられるチャンスだから、ひとまず借りておこう」という形でスタートしてしまいました。
もちろん事業によって物件に求める要件も変わってくるため、先に物件を決めてしまうと選択できる事業の幅が狭まってしまいます。
・レンタルスペース事業に合う物件の条件
レンタルスペース事業をやるとすると、1フロア1テナントの物件が良いと感じました。自分たちはうるさくないと思っていても、他テナントにとってはうるさく感じられてしまうこともあるからです(しかも人によって感覚が異なる)。
共有部分の設備や、コンビニ等の近隣施設の充実さももちろん大事ですが、他テナントは結構大事だなと。マンションも同じですね。
ひとまず今回は赤字で撤退という結果で終わりましたが、得たものは多くありますし、余裕があればまたレンタルスペース事業をやりたいとも思います。
ざーっと書き綴りましたが、他に出てきたときにはまた追記しておきます。
それでは。