「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く
清水 健二 / 著
人の心を「可視化」できれば、人生は思いのまま
世の中には、伝えるスキルを説明する良書がたくさんあります。しかし、見抜くスキルを総合的かつ実用的に扱った本は多くありません。ところで、コミュニケーションは総合力ですので「伝えるスキル」だけでは不十分。
外国語に置き換えると「スピーキング(伝える)」はできるけど「リスニング(聴く)」はできないという状況に陥ります。そこで総合的なコミュニケーションには「相手を聴き取るスキル」が必要になるというわけです。
この本には「顔」「しぐさ」から相手の本音を見抜くための具体的な方法が
イラストと写真をふんだんに用いて書かれています。相手の「顔」「しぐさ」からは多くの情報が読み取れます。しかし、じつはそれだけでは十分ではありません。相手の「声」の観察、そして「質問力」が必須なのです。
「顔(表情)」
「しぐさ(動作)」
「声」
「質問」
この4つでほぼ完ぺきに相手を丸裸にしてしまうことができます。
2000年代以降、研究が活発に進んでいる科学的質問法を日本国内で初めて紹介しているのもこの本のポイント。「質問力」はもはや経験や勘を頼りに鍛えるものではなく科学的観点から解明する「サイエンス」なのです。こうした「相手を見抜くための総合技術」を身につけるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
□職場での苦手な人とのコミュニケーションが改善される
□苦手な上司との関係が改善される
□男女の恋愛のコミュニケーションで主導権が握れる
□夫婦や恋人の隠された感情の“危険信号”がわかる
□相手の本心をつかんで、相手の気持ちに先回りして会話を進めることができる
□詐欺、悪徳商法に騙されなくなる
□与信審査で経営者に騙されなくなる
□顧客の本心を見抜いて営業先で今まで以上に契約がとれる
□採用面接で良い人材が採れる
□取引先との交渉事を有利に運ぶことができる
□部下の気持ちが手に取るようにわかり人事管理に効果が発揮できる
□子どもが親に打ち明けられない「心の問題」がみつかる
いかがでしょうか?
コミュニケーション全般に絶大な効果が見込めますね。
これまでの「人を見抜く系」の書籍は知識を紹介・解説して終わってしまうものが目立ちますが本書は知識の紹介だけにとどまりません。実際の日常・ビジネスシーンでどのように使いこなすか、手法を「見える化」しています。
ぜひこの本で、相手の心を可視化する最強のコミュニケーション技法を学び、ビジネスに、恋愛に、プライベートに役立て思いのままの人生を実現されることをオススメします。
<著者略歴>
清水建二(しみず けんじ)
株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役。1982年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でコミュニケーションを学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)のコーダーの一人。現在、公官庁や企業で研修・コンサルティングを行う一方で、ニュースやバラエティ番組で政治家や芸能人の心理分析をしたり、ドラマ(「科捜研の女シーズン16」)の微表情監修など、メディアでの実績も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)