採用面接が苦手だった自分が見出した面接対策の肝 ~一次面接の失敗から逆転した方法~
きっかけは自分の失敗からのPDCA
先日とあるきっかけで採用面接を受けることになりました。
が、初っ端の一次面接でいきなり落ちかけ・・・
猛省し、面接準備について真剣に考えて自分なりの解を見つけました。
結果、有難いことに内定と魅力的なオファーを頂けました。
あれこれ迷って考えた結果、浪人継続中ですが、この時に見出した面接対策・準備方法が自分の中ではとても有益だと思ったのでどなたかの役に立てばとご紹介します。
この発想ができるまでは、「自分は面接は苦手」だと思っていました。
しかし、改めて考えて、それは自分の準備不足を棚に上げていただけだと気づきました。
実際に、準備をしっかりと行うことで、苦手意識も克服できたので、「自分は面接が苦手だ」と思う人にこそ読んでいただきたいです。
面接準備・対策の肝はアウトプットイメージの明確化にあり
結論から言えば、面接準備の肝は、他の仕事の基本と同じ
「面接のアウトプットイメージを明確に持つこと」 ここに尽きます。
アウトプットイメージを事前に、具体的に作り、それを面接中に表現できれば、面接を突破することができます。
ポイントは具体性です。
では、面接で作るべきアウトプットイメージとは何でしょうか・・・?
正解は・・・面接の評価表です。
面接後には面接官が評価表を作成します。
面接担当者は、自社の評価軸に沿ってその人を採用すべきかを判断します。
それを表現するのが評価表です。
面接とは「採用」判定が出る評価表を面接官に書いてもらうためのコミュニケーションとも言えます。
大半の方が、自分のスキルや経験を伝えて、「一緒に働きたい」と思ってもらいたい、という所までは考えているはずです。
では、何をどう伝えて、どういう形になれば、「一緒に働きたい」というゴールを達成できるのか?ここが明確だと自信を持って言えるでしょうか?
この問いに応えるためには、面接のアウトプットである評価表をできるだけ具体的に作成することが大事です。
面接評価表の具体的なイメージと作り方
事例を踏まえて考えていきましょう。 最近、Twitterでも採用力が非常に高い!と評判のUbieさんのケースで考えてみます。
Ubieさんは候補者向けに自社の情報や、一緒に働く人に求めることを明示化してくださっているのでアウトプットが作りやすい企業さんとも言えます。
1. 採用要件を確認して、項目を確定する
まずは、「一緒に働く人」に何を求めているのかを知る必要があります。
中途採用の場合、基本的には
スキルフィット
カルチャーフィット
の両面が問われます。 こちらを大枠として意識しつつ、企業の採用サイトや、求人票などを頼りに把握しましょう。
Ubieさんの場合は、人材要件として「Ubieness (ユビネス)」を非常に重視されているようです。 ホームページによると、Ubinessは以下の6つの要素から構成されます
ゼロベース思考
全社への当事者意識
ラーニングアニマル
突破力
論理性
率直かつ建設的なコミュニケーション
そして、中途採用であれば、当然具体的な仕事のスキルも求められます。
恐らくUbieさんの面接評価表は、以下のようなものなのではないか?と仮説を作ります。 (実際には全然違うかもしれませんが・・・)
2. 実際の面接評価表を書いてみる
次は「一緒に働きたい!」と思ってもらえるように中身を埋めていきます。 上の例でいえば、実務スキルが高く成果が出せそう、かつUbinessにも合致している、という人だったら、「是非」となりそうですね。
評価はアルファベットだとして、全てにSかAが付き、なぜそう評価できるのか、根拠が埋まっている状態をこのステップのゴールとします。
この段階になったら、改めて自分の過去のスキルや経験を棚卸していきましょう。
例えば、ゼロベース思考は
という説明がされています。
従来のやり方ではうまくいかなかったが、それに固執せず発想を変えて成果を出した
今あるものの「そもそも」を疑って変化をもたらした
受けた依頼や取り組みの前提から考え直した
ような経験やエピソードを伝えられるとよさそうです。
自分の過去の経験を元に、アウトプットの表を埋めていきます。
・・・このような形で、全項目を埋めていきます。
自分の過去の棚卸をしながらなので、時間が掛かると思いますが、この時間はとても大事な時間です。
自分の目指す未来のため、面接は準備で決まる。そう思って取り組みましょう
補足:要件の理解を深めることも大事
当然ながら、評価項目についての理解が適切なほど精度の高い準備ができます。
志望企業や所属している人の発信している情報を皆がら理解を深めましょう。
例えば、Ubieさんであれば、なんと、「3分でわかるUbienessチェック」という内容で設問を用意してくださっています。
こういった内容を踏まえ、企業の求める要件の理解を深め、自分に対する問に変換できると過去の経験も掘り下げやすくなります。
後は、面接で表現する準備をすればOK
質問を想定して準備をする
アウトプットイメージが完成したら、あとは面接でそれを表現するだけです。
自分の伝えたい内容を面接官に伝えて、自分の準備した評価シートを相手の頭の中にも描いてもらいましょう。
とはいえ、面接では自分の話したいように話せるわけではありません。
『「ゼロベース思考」について話してください』 というストレートな質問は恐らく来ませんし、回答に対する深堀の質問も出てくるはずです。
実際に聞かれそうな質問、深堀り質問を想定して、シミュレーションします。
もちろん、聞かれるすべての質問を準備することはできませんが、よく聞かれる質問を起点に準備しておけば応用が効きます。
また、ここまでの準備がしっかりとできていれば、面接の場での質問に対して「これは何を聞きに来ているのだろうか?」「どのポイントを返すべきか」と考えるゆとりができます。
まずは、よく聞かれる質問を起点に準備しておくのが良いでしょう。
中途採用のポータルサイトで質問例なども用意されているので、参考にできます。
自己紹介も伝えるポイントを意識しながら
面接冒頭の自己紹介は、自分が主体で話せる貴重な機会、かつほとんどの面接で用意されています。
この時間をただの略歴の説明に使うのは勿体ないです。
アウトプットで作った自分の評価ポイントに繋がる話をして、簡潔にアピールしたり、話題のきっかけを作っておくと良いと思います。
長々と話したり、自己アピールが強すぎてはよくないですが、評価軸に沿って自分を伝えることで初期の印象が良くなるのではないかと思います。
面接突破はゴールではない、でもクリアするのは大前提
以上が今回お伝えしたかった、面接対策の肝です。
自分はこれによって、面接の苦手意識を克服し、無事に内定も得ることができました。
これから新しいチャレンジのために面接に向かう方、特に自分と同じように面接の苦手意識を持っている人のお役に、少しでも立つと嬉しいです。
もちろん、面接は相互理解の場です、突破するだけがゴールではありません。
それに、事前に準備した話を機械的に伝えれば内定が出るかというとそうでないケースもあると思います。
ただ、しっかりと選び・選ばれる土俵に乗るために準備はとても大切です。
企業から「一緒に働きたい」と言ってもらえれば、こちらが選ぶ側です。そこから企業のことを理解する機会を更に作ることは可能なケースが多いでしょう。
また、特に最終面接では、評価項目を超えて1人の人として一緒に働きたいかどうか、という判断がされるケースも多いのではないか、とも思います。 そのような場合は、アウトプットイメージ云々ではなく、自分の想いも含めてぶつかっていくのも良いでしょう。
特に志望度の高い企業、やりたい仕事であればあるほど、その気持ちを偽りなく表に出して、思い切りぶつかっていく方がすっきりと後悔なくやれると思います。
個人的には、企業のタイプにも寄りますが、最終の手前までは、アウトプットイメージ再現型で、最終面接はすべてをぶつける型で臨むのが気持ちよく結果を出す方法かもしれないな、と考えています。
ただし、最終で思い切りぶつかれるには、そこに到達すること、その場に自信をもって臨めることが何より大切です。 そのためにも、面接対策をしっかりと行い、自分の希望の未来に繋げてください。
面接のポイントも仕事の基本と同じ
ということで、面接の肝は「アウトプットイメージを作る」でした。
ゴールから逆算する
アウトプットイメージを具体化する
相手の立場に立って考える
このような仕事の基本は面接でも有効です。
仕事の基本は、幅広に通用するな、というのも今回の隠れた発見の一つではありました。
これからも基本を大事にしつつ、精進していきます。
ボリュームのあるnote、最後までお読みいただきありがとうございました。