ドイツの労働法について調べる機会があったので、メモ。 ドイツ労働法-日本語文献 現地在住の日本人コンサルタントによる解説。法律家としての訓練を受けたことはないようだが、現場で問題になる論点に即して書かれている。 なお、同じ著者による税務に関する文献もある。 しかし、税制の概要を理解するには、図解が素晴らしい経産省委託事業の資料で足りると思われる。 https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/toshi/kokusai
担当案件数担当案件といっても、どういう状況にあるのかによって、ある時点での業務量への影響は異なる。要作業の案件と待ちの案件を比べてみれば明確だろう。 質の評価をどう反映するか。 処理日数完了までの日数では長すぎて、ある時点での業務量把握としては使いづらい。 案件ごとの、情報収集完了までの日数、資料分析完了までの日数といった、共通する作業完了までの日数をカウントすれば、ある人の、あるいはあるチームのある時点での業務処理速度を推測することはできるだろう。
会社内部に法務人材は(どの程度)必要だろうか。会社の規模や国際性、ビジネスの種類などにもよるのは当然だが、考慮要素を挙げてみる。 単価の問題いわゆるhourly rate、1時間の作業にタイムチャージの場合弁護士報酬はいくらかというと、経験的に3万円代だと高くはない。3万円として、週35時間(昼食時間を1時間控除)で105万円、52週で5460万円。 法律事務所に頼めばその案件の実作業時間ベースなので、作業以外の時間をどうみるかによるが、コミュニケーションだったり業務報告
立場が利害を決める同じ事象に対する反応は、立場によって変わる。例えば、外国人観光客にとっては、円安は相対的に旅行費用が低くなって歓迎だが、石油等や食品を輸入に依存する日本での生活者にとっては、円安はインフレ、通貨価値の下落を意味するのであって、ありがたくはない。 契約レビューや交渉は立場を変えるトレーニングの場だからこそ、ビジネスにおいて、相手の立場に立って考えることの重要性は明らかである。例えば、ものを売る立場の場合、高いと思わせずに高く売りたい。買う立場の場合、良いも
契約書リスト企業法務で地味ながら重要であるのが、締結した契約書のリストである。契約書によって債権債務が生じ、請求書とともに収入支出の根拠になる。 契約書には通常有効期間が設定され、さらに、有効期間満了の一定期間前に通知しないと自動で更新される、という条件の場合もある。 また、一定の契約については、複数の部門や上級幹部の承認が必要であると定められるのが通常であり、契約書ごとに、いつ誰が締結を承認したか、を契約書リストに記録するやり方もある。 案件リスト案件管理のために案
ゴールから逆算タスクを論点から導いたとして、どういう順番で行うかは、ゴールの状態から、逆算して、ゴールの手前に来るべきタスク、そのタスクの前に行っておくべきタスク、というように、並べることになる。 所要日数見積タスクを並べたとして、具体的なスケジュールに落とすには、それぞれのタスクの所要日数を見積もる必要がある。 バッファ込みで見積もるのが人の性なので、そこを、半分にして、片方を、タスクのバッファから全体のバッファへ移すのが、CCPM(クリティカルチェーンプロジェクトマ
ホワイトボードの議論促進効果数人が同じ会議室に集まってホワイトボードに書きながら話すことの効果というのは、やはり無視できない。 Microsoft Teamsのホワイトボードによる代替?リモート会議が中心となって、Microsoft Teamsなどには、ホワイトボード機能もある。 しかし、みるほうも書く方も、ノートPCやときにはスマートフォンの限られたスペースに書く。 どの程度違いがあるのかを研究したものがあるのかどうか知らないが、感覚的には、リアルのホワイトボードに
キーコンセプトの共有専門的概念 - 所有権
Buy-Sellの流れ製品の場合、輸入者が製造物責任や環境規制上の責任を負わされることが多い。輸入者はDistributorに販売し、Distributorがエンドカスタマーに、あるいは2次Distributorに販売する。 Marketing/オペレーションMarketing/Promotionや、受発注管理、在庫管理やカスタマーサポートは、必ずしもBuy-Sellの当事者が行う必要はない。事務処理は委託することができる。 PEの問題ただし、国境をまたぐ場合、受注発注
Planningの前提条件効率的に議論を進めるためには、ある程度、実施可能な条件を前提にせざるを得ない。 議論のための非現実的な仮定ブレインストーミングのために非現実的な仮定を置くことが、壁を突破するためには有効な場合ももちろんあるだろう。 しかしながら、法的問題に関しては、ある程度、現実的な仮定を置くことが必要となる。法の制約から、実現可能な範囲はある程度決まってくるため、その範囲を無視した仮定を置いても、実施困難なplanningになってしまうからである。
インプット専門家の記事を漁る。専門家に聞く。 事例先行事例は重要。よって先行事例を多く経験する専門家は重要。 類推先行事例や論点から本件の見通しを立てる。 フレームワークヌケモレを防ぐために、典型的視点をまとめたフレームワークは有用。自分なりの経験を言語化したものはより重要。
PDSCP=Purpose D=Deliverable SC=Success Criteria 論点分岐。サブ、サブサブ論点。 Task論点を解決するための。 逆算スケジュールGoalから逆算。50-50=50%の確率で達成可能な所要日数。 バッファ管理CCPMの要諦、バッファをPMが管理。 どうやったらうまくいく?
事例抽出理論化四季報を暗記する、というように、事例をたくさん暗記するべし、というコンサルタントがいて、事例を分析し一定の理論を抽出して体系化する経営学者がいる。 賢者は歴史から学ぶ、というのも、大きくは事例を理論化することを言うものだろうか。 司法の世界は、事案の事実関係を認定し、解釈も含め導かれる法規に適用して結論を導く、という世界であるので、単純に事例を理論化するというものではない。 それでも、いくつかの分野では、法規が抽象的で、事例に応じた下位規範の形成を求めて
過失責任と無過失責任英米法だと、大雑把に言えば、契約上の責任は、無過失責任である。 これに対し、日本法だと、一部は無過失責任、契約不適合責任など。債権法の原則は、過失責任。 不法行為はいずれも原則過失責任。 不可抗力条項そうはいっても、不可抗力、Force Majeauleの場合は、責任を問われない。英米法の場合、何を不可抗力とするかは契約の定めに左右されるから、細かく規定されている。 コロナのときは、不可抗力にあたるのか、というのが論点になった。 また、最近頻発
整理整頓の重要性、掃除の重要性デジタルと紙精神状態への影響掃除をすることによって精神が整う。 論点を整理することによって思考が整う。 整理する時間が足りないと、考え続けてしまって疲労が蓄積する。 机の片付けをすることによって思考が整理される。 整理整頓の効果失せ物が見つかってスッキリする。 整理の基礎、掃除の基礎ずばり、捨てること。 捨てるためにはどうするか。もったいないと思ったら捨てる。思い出はデジタルにして保存する。紙はもったいないと思ったらデジタルにコピーした後捨
意見聴取法律やガイドラインであれば昨今はパブリックコメントという形で意見を聞く手続きがある。社内規制であっても本来必要。 結局実態にあわない無理のあるルールを押し付けても、守られないから。守ろうと思っても簡単には守れないルールは無意味。 施行時期施行時期は重要。遵守する体制整備の時間が必要。ルールの発効と罰則の発効時期を分けるやり方もある。 会社内のルールであっても基本的に同じ。