ノルウェーサーモンは危険な食べ物?いいえ、それは誤解です!ノルウェーサーモンはスーパーフード!
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はじめに
回転寿司で一番人気のネタは何か?回転寿司で最初に取るネタは何か?回転寿司で最後に取るネタは何か?この三つの質問の答えは一つ、「サーモン」です。
サーモンはサケ科の魚であり、大きくパシフィックサーモンとアトランティックサーモンに分けることができます。日本人に身近な銀鮭や紅鮭、キングサーモンなどはパシフィックサーモンです。また、回転寿司や刺身などで人気のあるノルウェーサーモンはアトランティックサーモンです。
今回のみんなのビジネスジャーナルはサーモンの中でも高い人気を誇るノルウェーサーモンについてご紹介します。一部で「危険では?」という誤解もあるようなので、その辺りについても調べてみました。
ノルウェーで輸出量最大のシーフード、サーモン
ノルウェーはヨーロッパの北部、スカンジナビア半島の西側に位置しており、フィヨルドや氷河といった大自然に囲まれた国です。そのノルウェーから輸出されているのが、サーモンです。
ノルウェーシーフードの市場開拓に取り組むノルウェー水産物審議会2021年1月、2020年の水産物年間輸出統計の実績を発表しました。輸出量は前年比2%増の272万トン、輸出額は前年比1%減の1057億ノルウェークローネ相当。ノルウェー史上2番目の輸出額を達成しています。この中で日本への総輸出量は10.5万トン、2019年から10%の増加となっています。
ノルウェーのシーフード輸出の中で輸出量と輸出額が最も高いのがサーモンです。2020年におけるサーモンの総輸出量は114万トンで前年比2%増となっています。総輸出額は700.7億ノルウェークローネで前年比3%減となっています。2020年のサーモンの輸出額は前年比3%減ですが、過去2番目に高く、輸出量については過去最高を記録しています。日本に輸入されるアトランティックサーモンの3分の2はノルウェー産が占めています。
ノルウェーサーモンは特別なサーモン
ではノルウェー産であればどんなサーモンでも、「ノルウェーサーモン」を名乗ることができるのでしょうか?
「ノルウェーサーモン」はブランドであり、アトランティックサーモンの中でも特別な育てられ方をしたものだけが名乗ることを許されています。つまり、ノルウェー産のサーモンが全てノルウェーサーモンということではありません。
“ノルウェーで海洋養殖されたサーモンは手厚く管理されており、年間を通して手に入れることができます。私たちは高い水準を設定しており、持続可能な方法で管理されたノルウェーの海洋養殖モデルは、世界的に認められています。”
ノルウェー - サーモンの世界的リーダー(ノルウェー水産審議会)
https://salmon.fromnorway.com/ja/norwegian-salmon/salmon-from-norway/
ノルウェーサーモンの養殖は半ば国家プロジェクトと言えるのではないかというような規模と設備、システムで行われています。
“これは北海油田?フレイヤ島(ノルウェー・カールヴァ)から50キロ離れた沖合に浮かぶのは、サーモン養殖大手のサルマール社が試験操業する世界最大規模の浮沈式全自動イケスだ。同社は同国海洋エネルギー産業で培った油田開発技術を応用し、沖合でアトランティックサーモンを養殖するプロジェクトを進めている。試験水揚げが行われる直前の10日、見学した。”
【連載】ノルウェーから世界へ!シーフード最前線〈4〉(みなと新聞)
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/84100
ノルウェーは1970年代に北海油田を発見し、海上には石油採掘のステーションが点在しています。こうした技術、ノウハウを生かし、沖合設置型の養殖場を開発しています。
“高さ68メートル、直径110メートルの巨大イケスは「オーシャンファーム1」という。同社によると、120万尾のサーモン養殖が可能。1尾5キロ換算だと約6000トンになる。1基当たりの生産量が同社管理のイケスで「多くても1500トン」と聞けば、その規模の大きさが分かるだろう。”
【連載】ノルウェーから世界へ!シーフード最前線〈4〉(みなと新聞)
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/84100
またノルウェーはこのノルウェーサーモンのブランド価値を高めるため、養殖について厳しく管理しており、そのことがノルウェーサーモンの高い品質維持につながっています。
“現状の養殖施設は、写真と図のような円形の設備が典型的なものです。養殖池の中は、海水97.5%に対して、魚の割合を2.5%にすると定めています。給餌は自動化され、水中カメラでサーモンがエサを食べる様子を見ながら餌の量を加減するといったIT化が進んでいます。”
巨大なノルウェーサーモンの養殖施設を調べてみた(マルハニチロ)
https://umito.maruha-nichiro.co.jp/article53/
ノルウェーサーモンがどのような環境で養殖されているかを知ると、単にノルウェー産のサーモンというのではなく、特別なサーモンであることが理解できるのではないでしょうか。
ノルウェーサーモンは危険?
インターネットでノルウェーサーモンを検索すると「危険」「食べてはいけない」と言ったことが書かれているブログなどがヒットします。本当に危険で食べてはいけないものなのでしょうか?
こうしたブログには誤解があるようです。もし危険なシーフードだったり、食べてはいけない食品であるなら、ノルウェー政府は養殖を禁止するでしょう。そもそも「ノルウェー」という言葉を使わせないようにするはずです。また、大手の漁業会社や食品会社もサーモンを輸入しないでしょう。
例えばノルウェーサーモンを養殖する際に利用されている餌について、漁業、養殖、水産物の輸出入・加工・販売などを手掛けるマルハニチロは同社の「海と魚がもっと好きになるウェブマガジン umito.」でノルウェーサーモンの養殖についてを解説しています。
“アトランティックサーモンは、体重を1kg増やすのに1.2kgの餌で済む養殖効率の良い魚です。餌の配合を見てみると、グラフの通り約7割が植物、3割が魚由来の原料で構成されています。また、餌に使われるすべての魚由来の原料はきちんと管理されたもので、野菜の切れ端や産業用の魚など、人間の食用には向かないものを利用します。過去10年間で餌の量は30%削減されており、今後養殖技術がもっと進歩すれば、さらに減少することでしょう。”
巨大なノルウェーサーモンの養殖施設を調べてみた(マルハニチロ)
https://umito.maruha-nichiro.co.jp/article53/
ノルウェーサーモンの海洋養殖では餌にも安全性・環境保全に最大限の配慮が行われていることがわかります。
「サーモンに寄生虫が付いているから危険」という声も聞かれますが、これは大きな誤解が広まっているといえます。
“生のサケの肉には、アニサキス症を引き起こす海洋寄生虫であるアニサキス線虫が含まれている可能性がある。冷蔵が利用可能になる前は日本でも生の鮭を消費していなかった。サーモンとイクラは1980年代後半に無寄生のノルウェー産サーモンが登場し、刺身や寿司の製造に使用されるようになったのはごく最近のことである。”
ノルウェーサーモン(Wikipedia)
ノルウェーサーモンは安全!回転寿司で大人気!
ノルウェーサーモンが危険なシーフードであれば、回転寿司店で提供されるはずがありません。
マルハニチロが2021年3月5日から12日までの8日間、全国に住む15歳から59歳の男女で、月に 1 回以上回転寿司店を利用する人に対して、「回転寿司に関する消費者実態調査」を実施。その結果を3月24日に発表しています。
今回で11回目となるこの調査でサーモンは「回転寿司店でよく食べるネタ」「回転寿司店で最初に食べるネタ」「回転寿司店でシメに食べるネタ」で1位となっています。「回転寿司店でよく食べるネタ」でサーモンが1位になったのは10年連続です。
なぜサーモンが回転寿司で人気が出たのでしょうか。
“それが、10年くらい前から徐々にアトランティックサーモンが使われ始めるようになってだいぶ風向きが変わってきました。特に生のアトランティックサーモンが回転寿司で食べられるようになったときに、以前のトラウトサーモンよりも劇的に美味しくなっているんですよ。”
サーモン 寿司ネタ人気不動の1位 ナゼみんなそんなに好きなのか?(AERA.dot)
https://dot.asahi.com/dot/2020122900006.html
このアトランティックサーモンがノルウェーサーモンです。寄生虫がいないノルウェーサーモンだからアトランティックサーモンを生で提供できるようになったのです。このことからもブログやネット記事で「ノルウェーサーモンは危険」「ノルウェーサーモン、食べてはいけない」といったものが誤解から書かれているということがわかるでしょう。
しかし、日本でサーモンが回転寿司のネタとして一般的になったのはそんなに昔のことではありません。
“日本には生のサーモンを食べる文化がない。江戸前寿司にもない生サーモンの握り寿司を考案し、試食会を重ねた。12年にはノルウェーの首相自ら日本の回転寿司店で振る舞うなど、徹底したプロモーションで「ノルウェーといえばサーモン」のイメージを30年かけて築き上げた。”
サーモン寿司はノルウェー発祥 日本を席巻するワケ(日経電子版)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14841180T00C17A4000000/
ノルウェーサーモンは安全だからこそ、ノルウェーの首相自らが振る舞うことができました。こうしたノルウェー政府の努力などもあって、ノルウェーサーモンは今日、回転寿司のネタ以外にも刺身、ムニエル、バター焼きなど、様々な形に調理される人気の食材となっています。
ノルウェーサーモンはスーパーフード!
ノルウェーサーモンには心臓の健康、脳機能、骨強度やその他多くの健康上の要素を改善する、健康的なタンパク質が豊富に含まれています。
また、循環器疾患を予防し、その進行を減速させる脂肪酸の「オメガ3脂肪酸」、良好な視力と強力な免疫システムをサポートする「ビタミンA」、2型糖尿病と多発性硬化症の予防効果があるといわれる「ビタミンD」、さらには「ビタミンB12」「セレン」「ヨウ素」などを含んでいます。
ノルウェーサーモンが「スーパーフード」と呼ばれるのはこうした様々な栄養を含んでいることからです。
まとめ
ノルウェーサーモンを検索すると、「ノルウェーサーモンは危険」「ノルウェーサーモンを食べてはいけない」といったブログ、ネット情報を見かけることがあります。しかし、調べてみた結果を紹介しましたが、国家レベルのプロジェクトで行われている養殖などからもわかるように危険どころかむしろ安全なシーフード、食材です。
レシピサイトではノルウェーサーモンを使ったレシピも次から次へと紹介されています。サーモンにはノルウェーサーモン以外もありますが、ブランド力、品質、味などから、その人気は不動だといえるでしょう。
ノルウェーサーモンを知るためのリンク
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