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コンテストの開催に必要な費用や項目とは?手順や相場を解説
自社でコンテストを開催したいと思っているけど、まず何から手をつけて良いのかわからない。運営にかかる費用や工数をあらかじめ把握しておきたい。
このように思っている方へ、コンテストを開催〜運営するためにかかる費用項目と相場を一覧でまとめました。
企業におけるコンテストの役割とは?
コンテストを開催する目的は企業により異なります。
企業やサービスの認知拡大、ブランディングなどマクロな目的から、クリエイティブ人材の発掘、キャラクターIPの創出、ラベル・パッケージなどのデザインアイデアの募集など様々です。
ただ単純にターゲットに対して見せる「広告」ではなく、クリエイターやユーザー、ファンが参加できる「コンテスト」は、企業にとっては良いブランディングの機会になります。
では、実際に自社でコンテストを開催する場合の「運営費用」は、どういった時にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
次章で詳しくみていきましょう。
コンテスト開催〜運営に必要な費用項目一覧
まず、コンテストの開催には、大きく分けて4つの工程が存在します。
①コンテストの準備
②公募
③審査
④結果発表
上記それぞれの工程をさらに細かく分けると、約20ほどの工程に分けることができます。
各工程で必要なツールや費用項目をまとめた図がこちらです。
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予想以上に対応すべきことが多いですね。
図の費用項目は、あくまで必要最低限となります。
もし自社でコンテストを開催する場合は、上記の費用項目を把握した上で、他に発生する費用はないか、あらかじめ洗い出しておくことが重要です。
コンテスト開催に必要な費用項目と相場
次は、コンテスト開催にかかる主な費用を
それぞれかかる想定予算と一緒にみていきましょう。
※費用相場はあくまでも参考となりますので、数や内容によって異なります。
まず、必要な費用としては大きく以下の6つが考えられます。
①ページ製作費用
②クリエイティブ制作費用
③メール配信費用
④審査員キャスティング費用
⑤広告配信費用
⑥賞金・振込手数料
①ページ制作
相場:20万円〜30万円
必要なページとしては、募集要項、応募一覧ページ、結果発表ページ、応募フォームなどが挙げられます。
ページの情報や応募導線がわかりづらいと、応募対象者が離脱してしまうことにも繋がってしまうため、ターゲットを想定した内容や仕様を心がけましょう。
②クリエイティブ制作
相場:5万円前後または自社制作
クリエイティブ制作とは、主にコンテストのメインビジュアルや広告用バナーなどを指します。視覚的に応募者の興味を引くための手段となるため、告知宣伝において最も重要なポイントの一つと言えるでしょう。
③メール配信
相場:配信業者や媒体による
応募対象者に対して、コンテスト情報をダイレクトに届けることができます。例えばテーマがキャラクターの場合は、イラストレーターやグラフィックデザイナーなど、クリエイティブに関わるターゲットを狙うのが良いでしょう。
とはいえすぐにターゲットリストを準備するのは難しいため、クリエイターが登録するプラットフォームに広告という形でメルマガ配信の依頼をするのも手段の一つです。
GENSEKIでメール配信を行いたい場合はこちらからお問い合わせください。
④審査員キャスティング
相場 30〜100万円
通常、企業の担当者が審査員を務める場合や、複数人からなる審査委員会を設置する場合が多いですが、外部審査員を立てる場合もあります。
外部審査員を立てる目的とメリットは以下の通りです。
・著名審査員を立てることで、取り組み自体の権威性を高める
・著名審査員が拡散することによる認知拡大が見込める
・ファンが参加することによる応募者の増加が見込める
・外部メディアにニュースとして取り上げてもらいやすくなる
外部審査員をアサインする場合は、コンセプトや応募テーマ、クリエイティブジャンルなどによって最適な人が変わってきます。
またどんな人をアサインするかによって、依頼費用も大きく異なります。
特に、著名な方に審査員を依頼する際、スケジュールや条件によってはNGの場合もあるため、あらかじめ余裕を持って依頼することを心がけましょう。
▼人気クリエイターへの審査員依頼はこちら
⑤広告配信
相場 30〜100万円
広告配信は、コンテスト自体の認知を広めることで、応募者を増やす施策になります。
広告の種類は、SNS広告やリスティング、純広告、タイアップ広告、交通広告など様々ありますが、想定される応募者がどの媒体を見ているかを考慮した上で検討する必要があります。特にチラシやポスターを作る場合は、別途印刷費用もかかることを忘れないようにしましょう。
⑥賞金・振込手数料
相場 10〜30万円程度
受賞者に贈呈する賞金です。
賞金額は作品応募数の増加に繋がる重要なポイントです。
賞金額の相場は、受賞作品の扱い方(著作権の扱い)やクリエイティブジャンル、企業としてのスタンスなどによって大きく異なります。
※GENSEKIは、金額に関するご相談や質問も承っております。
お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
費用以外で考慮するべきこと
費用以外に考慮すべき項目として、「工数」があげられます。
例えば、気軽にできるコンテストとして、ハッシュタグを活用して、SNS上で開催する手法が挙げられます。
開催自体は気軽でも、想定外の応募数による集計や結果発表、賞金振込対応、お問い合わせ対応など、実際の工数は多岐に渡ります。
外部発注やシステム導入などをせず、自前でコンテストを開催する場合は、その分多くの工数を必要とする、ということを事前に考慮しておきましょう。
内製でコンテストを実施する場合、社内リソースはかかりますが、費用は節約することができます。ただし、応募者間のトラブルや炎上リスクや応募数の伸び悩みなど、予期できない事態が発生する可能性に加え、それら全てをを社内リソースで対応することが求められます。したがって、少しでもリスクを軽減したい場合は、外部サービスとの連携も視野に入れておくと安全です。
いかがでしたか?
コンテストに限らず、企画の作成・運営は思っている以上に多くの手順を必要とするものです。
「◯◯が抜けてしまっていた…」といった事態に直面しないよう、やるべきことを一つ一つの段階に分けて整理し、事前準備を入念に行うことを意識しましょう!