起業は目指さない!副業やお小遣い稼ぎから始める”ゆる起業”
こんにちは。ビジサポちーたー🐆(以下「ちーたー」)です。
「起業」というと、「難しそう」「自分には無理」と思ってしまう人も多いと思いますが、「副業」や「お小遣い稼ぎ」だったらどうでしょう?
だいぶハードルが下がるのではないでしょうか?
実際のところ、「脱サラして起業するんだ!」と、鼻息荒く起業準備に取り掛かる人より、まずはお試し的に「副業」や「お小遣い稼ぎ」から始める人の方が、起業の失敗確率は低いです。
今回はその理由について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
「もしかして私も起業できるのかな?」と、少しでも可能性を感じていただけた方は、ぜひ続きも読んでみてください。
①そもそも起業って何?
「起業」をひと言で表すとしたら、「事業・ビジネスを興すこと」です。
では、「事業・ビジネス」とは何かというと、ざっくり言えば、何かしらの価値を持つ商品やサービスを生み出し、第三者に提供することです。
辞書的な定義で言えば「営利目的で行う経済活動」。
もっと簡単に言えば「お金を稼ぐために行う活動」です。
一般的には、個人事業主として開業したり、法人を設立したりする場合に「起業」という言い方をします。
でも、本来は字のごとく、事業やビジネスを新しく始めることが起業です。
②起業したのに起業できてない!?
開業届や設立届を提出するなど、法律的な手続きを行うことで、形式的に「起業」は成立します。
起業に資格はいらないので(認可の必要な事業を行う場合は別ですが)、形式的な起業だけなら、誰でもあっという間にできてしまいます。
面接も試験もないので、むしろ会社に就職するより簡単です!
ただ、先ほどの話を思い出してください。
本来は、事業やビジネスを始めてこそ起業です。
***
「よし!起業に向けて準備を始めよう!」と、まず始めに起業の準備リストを調べ始める人がよくいます。
そして、起業準備として以下のような内容を懸命に調査・検討します。
ちょっと待って!!
あなたの事業、あなたの商品・サービスは何ですか!?
おそらくこれまでのキャリアの延長で何かしようと考えているはずです。
でも、事業として何をやるのか、具体的な商品・サービスは何なのかについては熟考せずに、事業そのものとは関係のない形式的な準備だけ進めてしまっていたりします。
意外と注意が必要なのは、資格を持っている人です。
「資格があれば商売ができる」と思いがちですが、それだけで自動的にビジネスが成り立つようなことはありません。
資格の取得は、「その仕事をすることを認められた」という話。
資格を取ることと、事業をすることは別の話です。
実際、ちーたーの周りにも、難しい資格を持っているからと安易に超一流企業を辞めて起業し、「安い仕事は受けたくない」とか言って、何もできずにふらふらしたままの人がいました。
結局のところ、形式的に起業したところで、どのように収入を得るかが曖昧で、1円も稼げていなければ、起業できているとは言い難い状態です。
③副業やお小遣い稼ぎと形だけの起業との違いは?
前回、ビジサポちーたー🐆のプロフィール[社会不適合女の開き直り人生~寄り道だらけの自由人~」の中で、経営の3本柱「製造・営業・総務」について触れました。
カンタンに説明すれば、以下のような感じです。
①商品・サービスを作る「製造」部門
②商品・サービスを売る「営業」部門
③ヒト・モノ・カネ・情報の管理と運営を行う「総務」部門
より詳しい内容は、↓の記事にまとめたので、気になる方はご覧ください。
会社員は、基本的にどこかの部門に属している状態なので、「自分1人ですべてを行っている」ということはありません。
でも、自分で事業を行う場合は、何かしらの方法でこれらすべてを行う必要があります。
形だけの起業というのは、これらが機能していない状態です。
一方、副業やお小遣い稼ぎでも、自分でお金が稼げているということは、これらを自分1人でまかなえている状態です。
第三者に提供できる商品やサービスを持っていて、何かしらのルートでそれらを販売し、お客さんとやりとりしながら、最終的にきちんとお金を受け取る流れができています。
これは「起業」という話において、形だけの起業よりも、明らかに地に足がついている状態で、既に実態があるという点で、はるかにアドバンテージがあると言えます。
④副業やお小遣い稼ぎと起業のラインは?
最近は副業解禁の流れもあって、副業を始める人が増えてきました。
環境としても、SNSや販売プラットフォームが整ってきたことで、個人でお金を稼ぐハードルは下がり、参入者はかなりの勢いで増加中です。
たとえば自宅で、データ入力だったり、軽作業だったり、何かしら請負のお仕事をして、収入を得ている人がいます。
もっと身近なところでは、
・ブログでアフィリエイトをしたり
・YouTubeに動画をあげたり
・ハンドメイド商品を売ったり
・メルカリやヤフオクで転売をしたり
・スキルシェアサイトでノウハウの販売やアドバイスをしたり
いろいろな形で収入を得ている人がいます。
金額が少額だったり、趣味の延長だったりすると、「起業」というイメージとは程遠く感じるかもしれませんが、お金を稼ぐために行っているのであれば、それがいつか「起業」になる可能性は大いにありえます。
あとは規模の問題だけです。
ここで気になるのが、「具体的にどの程度の規模になると、副業やお小遣い稼ぎではなく、正式に事業と言えるのか」というところだと思います。
税金に関わる視点から話をすると、
あなたがどこにも勤めていない場合(専業主婦など)、営利目的で反復・継続的にお金を稼いでいれば、事業・ビジネスになります。
一方、あなたが会社などにお勤めの場合は、お給料の10%というラインが一応の目安になります。
この場合、会社員と個人事業主の2つの顔を持つことになります。
ただ、少し専門的な話をすると、これらが事業(事業所得)として認められるためには、記帳と帳簿書類の保存を行っていることが前提になります。(※2022年10月の所得税基本通達の改正で、事業所得と雑所得の判断が明確になりました。)
こちらについて、今回詳しい解説はしませんが、実際にそのような状況になってから対策すれば問題ないので、現時点で心配する必要はありません。
⑤もしかして私も起業できるの?
ここまでの話を読んで、「既にある程度収入があるけど、もしかして私も起業できるのかな?」と思った人もいると思います。
そうなると、次に気になるのは、「実際に開業等の手続きをして、形式的にも起業するメリットはあるのか」というところだと思います。
この点について税金等の面から話をすると、副業やお小遣いとして確定申告するより、開業して個人事業主として確定申告をした方が、基本的に得をすることができます。
もちろん、必要な作業などはありますが、それらの手間を差し引いても、得られるメリットは大きいです。
所得があれば、どっちにしても確定申告をしないといけないので、だったら得になる方法で確定申告をした方がよくないでしょうか?
副業やお小遣い稼ぎからの”ゆる起業”は、実は起業準備もシンプルで簡単!
詳細は↓のページでご紹介していますので、気になる方はご覧ください。
最近の起業は、お金をかけず、リスクも最小限で始められるようになりました。昔のイメージと違って、命がけでやるものではなくなっています。
イマドキ、何をするかもはっきりしないまま「起業」を宣言し、立派な事務所を構えただけで終わってしまったら、ちょっと恥ずかしい感じになってしまいそうです。
それよりも、副業やお小遣い稼ぎから小さく始めて、だんだんと実績や実態を育てていく”ゆる起業”が、手堅くて安心だと思います。
既に始められている方も、現在ご検討中の方も、焦らず、ゆる起業でいきましょう!
以上、~起業は目指すものじゃない!副業やお小遣い稼ぎで1円稼げたら”ゆる起業”の始まり~でした。