見出し画像

先ほどお電話いただきましたって不親切?

『先程お電話いただきました』という言葉、使うことも多いですが、少し使い方にモヤモヤすることがありました。

通常『先程お電話いただきました』は、誰から電話をもらったか分かっていたり、予想がついているのであれば

・●●さんから先程お電話いただきました
・着信があったので折り返しました。
 おそらく、やりとりしてる■■の件でお電話をいただいたかと思います
・■■の件でやりとりをしているので、
 ●●様からお電話をいただいたかと思いますがいらっしゃいますか

心当たりがなければ

・先ほどこちらの番号からお電話いただきましたが、どのようなご用件でしょうか

のように、他の言葉と合わせて使うかと思います。

しかし、最近『先程電話いただきました』とだけ、言われて他に何も情報を言ってくださらない電話が増えています。


特に、少し若い世代の方が多いでしょうか。

ビジネスアシストにかかってくる電話の場合、求人募集に申し込んできた方に多いのですが、求人担当からかけた電話に折り返しをしてきて

●●と申します。先程お電話いただきました。

しか言わない。

むしろ『なんで私のこと分からないんですか?』と言う様な雰囲気で、話す方までいます。(そんな方はもちろん不採用なのですが...)

『御社の求人に応募しております、●●と申します。先程お電話をいただきました。求人のご担当者様はいらっしゃいますか』とちょっと文字数を増やして話すだけでかなり印象がわかると思うんですが、なんでそれをしないのか不思議でたまりませんでした。

そんなとき、自分がビジネスアシストに応募した時のことを思い出します。

その時はまだ20代前半で、ハローワークで見つけた求人に応募したんですが、その時に担当していただいた受付の年配の男性がとても親切な方で

最近の若い子は携帯電話があるから、固定電話って馴染みがないかもしれないけど、みんなで一つの電話を取るわけだから、絶対に求人担当の人が最初に出てくれるとは限らない。誰がでても感じよく、きちんと自分の情報を電話口の人に伝えること。

応募者なんてたくさんいて、君が誰かなんて分かるわけないんだから、電話する時は、そのつもりでかけなさい。採用担当者だけがみているわけじゃないよ。

とアドバイスをくださったんです。

当時の私は、すごい熱く話してくる担当の人だな...ぐらいにしか思っていなかったですが、今考えるとすごい有難い話だったなと。

言われたことは、すごく当たり前のことなんですが、確かに携帯電話がメジャーになった今、忘れがちだったり、考えたこともない人たちも多いと思います。今応募してきてる人たちも、携帯電話を主軸に電話をかけてきてるから、こんな話し方になるんだなと、すごく納得しました。

そしてきっと、こんなことをネチネチ言っていると、『電話が怖い』とか『電話が苦痛』とか言われてしまうかもしれませんが、要は電話は基本は相手を思いやることが一番大切。

敬語が変でも、ちょっとイントネーションがおかしくても、一生懸命相手の話を聞いて、相手のことを考えて話してができる人が、『いい応対』ができる人なんだろうなと思います。

ちなみにビジネスアシストでは、応対マナーやコミュニケーション力は社内外研修で学び続けることができますが、人を思いやる心や、気遣う心は学ぶことではなく、備わっているものだと考えて、スタッフ採用が一番重要視しています。

ビジネスアシストのスタッフが『当たり前に』マニュアル通りではない、臨機応変な対応ができるのも、この思いやりと気遣いができるからこそですね。



いいなと思ったら応援しよう!