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どこへ行く?保険診療の皮膚科と自費診療の美容皮膚科の違いを徹底解説

インスタで投稿した内容をnoteで、より詳細に書いていきます♪

皮膚にお悩みができた時、「皮膚科に行けばいい」と考える方は多いです。しかし、皮膚科には保険診療と自費診療があり、それぞれ得意とする分野が異なります。適切な選択をすることで、よりスムーズに、そして効果的に治療を進めることができます。
今回は、保険診療の皮膚科と自費診療の美容皮膚科の違いについて、具体的な症状を例に挙げながら詳しく解説していきます。


保険診療の皮膚科と自費診療の美容皮膚科の違いは?

保険診療の皮膚科とは?
保険診療の皮膚科は、病気を治療することを目的としています。厚生労働省が定めた保険診療のルールに基づき、診察や検査、薬の処方などが行われます。そのため、保険証を提示することで、医療費の一部負担で治療を受けることができます。
自費診療の美容皮膚科とは?
一方、自費診療の美容皮膚科は、美容を目的とした治療を行います。シミ、シワ、たるみ、ニキビ跡など、肌の見た目に関する悩みを改善するための施術が中心となります。保険が適用されないため、治療費は全額自己負担となります。

具体的な症状で見る、皮膚科と美容皮膚科の使い分け
それでは、具体的な症状を例に挙げながら、皮膚科と美容皮膚科の使い分けを見ていきましょう!

1.火傷(やけど)

火傷をした場合、受傷直後は保険診療の皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、火傷の程度を診断し、適切な処置(軟膏の塗布、ガーゼ交換など)を行います。
しかし、火傷が治った後に、赤みが残ったり、ひきつれやケロイド(盛り上がった傷跡)ができてしまった場合は、美容皮膚科での治療を検討すると良いでしょう。美容皮膚科では、レーザー治療や注入治療などを用いて、これらの症状を改善することができます。

  • 受傷直後:保険診療の皮膚科

  • 治癒後の赤み、ひきつれ、ケロイド:自費診療の美容皮膚科

2.ニキビ

新しいニキビが次々とできてくる段階では、保険診療の皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、ニキビの原因を診断し、塗り薬や飲み薬などを処方して治療を行います。
ニキビが治った後に、ニキビ跡(色素沈着や凹凸)や瘢痕(クレーター状の跡)が残ってしまった場合は、美容皮膚科での治療を検討すると良いでしょう。美容皮膚科では、レーザー治療やRF治療、ピーリング、薬剤の注入などを用いて、これらの症状を改善することができます。
ただし、保険診療で3〜6ヶ月通い続けても新しいニキビができてしまい、なかなか改善されない場合は、自費診療のイソトレチノインという治療薬についても皮膚科医に相談してみるのも一つの選択肢です。イソトレチノインは、重度のニキビに対して効果が期待できる治療薬ですが、副作用もあるため、医師の もとで使用する必要があります。

  • 新しいニキビ:保険診療の皮膚科

  • ニキビ跡、瘢痕:自費診療の美容皮膚科

  • 難治性のニキビ:保険診療の皮膚科でイソトレチノインの相談も検討

3.シミ

シミ治療は、基本的に自費診療の美容皮膚科で行われます。しかし、シミに見えても、実際には悪性腫瘍(皮膚がんなど)である場合もあります。そのため、まずは皮膚科を受診し、きちんと診断してもらうことが重要です。悪性腫瘍と診断された場合は、保険診療での治療となります。
良性のシミと診断された場合は、美容皮膚科でレーザー治療や光治療などを受けることで、シミを薄くしたり、除去したりすることができます。

  • シミ:基本的に自費診療の美容皮膚科

  • 悪性腫瘍の疑い:保険診療の皮膚科で診断

4.アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の治療は、保険診療の皮膚科で行われます。皮膚科では、ステロイド外用薬や保湿剤、抗アレルギー薬、最近では生物学的製剤などを用いて、炎症を抑え、かゆみを軽減する治療を行います。
アトピー性皮膚炎の治療と並行して、肌質改善のために美容皮膚科の治療を取り入れることも可能です。例えば、イオン導入やエレクトロポレーションなどの導入系治療、適切な出力で行う光治療やレーザー治療を行うことで、肌のバリア機能を高めたり、肌のターンオーバーを促進したりする効果が期待できます。ただし、アトピー性皮膚炎の治療は保険診療の皮膚科が基本となるため、並行して治療を進めていく必要があります。

  • アトピー性皮膚炎:保険診療の皮膚科(基本)

  • 肌質改善:保険診療と並行して自費診療の美容皮膚科も検討可能

皮膚科と美容皮膚科、どちらを受診すべきか迷ったら

上記のように、症状によって適切な受診先は異なりますが、「どちらを受診すべきか迷う」という場合もあるかもしれません。その場合は、まずは保険診療の皮膚科を受診し、医師に相談してみることをお勧めします。必要に応じて、適切な医療機関を紹介してもらうことも可能です。

まとめ

保険診療の皮膚科は病気の治療、自費診療の美容皮膚科は美容を目的とした治療を行います。それぞれの役割を理解し、適切な医療機関を受診することで、より効果的に肌の悩みを改善することができます。

この記事が、皆様の皮膚トラブルの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
こんな場合はどうするの?という質問があれば、インスタグラムよりご質問ください♪
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