滋賀県日野町【安乗寺】～長束正家の菩提寺～

　中之郷に、安乗寺というお寺があります。江戸時代の初期、元和７年（１６２１）に僧受伝が開いた真宗大谷派の寺です。ここには長束正家の位牌と墓があり、寺の裏手には聞名塚という顕彰碑が建てられています。
　長束正家は、現在の草津市長束町出身の武将です。正家は、経理の能力に優れ、石田三成らと豊臣五奉行の一人として活躍しました。しかし、秀吉亡き後、徳川家康を暗殺するという噂が流れ、関ヶ原の戦いでは仕方なく西軍につき敗れてしまいます。その後、日野にまで逃げてきて、最後は中之郷の中西孫左衛門宅で割腹自殺をしました。

＜所在地＞　中之郷７１９