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山と人とお米

こんにちは、琵琶近江商店のひろもりです。
みずかがみというお米をご存じでしょうか。
滋賀県に住んでいる方はテレビでCMを見たことある人も多いと思います。
ですがまだまだ、全国区で名前が轟いているといえばそうでないような…
本日は宝物を育てるようにお米を育てていらっしゃる【 大戸洞舎(オドフラシャ) 】さんのみずかがみを紹介したいと思います。
大戸洞舎…わたしは恥ずかしながら読めませんでした…

大戸洞舎とは

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大戸洞舎は、周囲の9割が山々に囲まれた滋賀県の上山田という農村村で様々な作物を育てられています。
この変わった名前は、もともとは小字の名前だそうで現在もおどふらの池というため池が存在しています。
上山田は山に囲まれており鳥のさえずりや木々の間を風が吹き抜ける音がよく聞こえるのどかな場所です。ゆったり過ごせるキャンプ場もあります。
山に囲まれているので、気温の寒暖差が激しくお米がおいしく育つのにピッタリ。
琵琶近江商店のみずかがみは農事組合法人大戸洞舎(おどふらしゃ)さんに育てていただいています。


お米作りは里山づくり

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山に囲まれたこの土地のお米作りは決していいことばかりではありません。
というのも、近年は以前とは生活スタイルがすっかり変わっていきました。
たくさんの人が田舎や山から離れてしまい、街へと生活の拠点を変えています。
人が住まない家が朽ちていくように、人が少なくなればなるほど里や山も荒れていきます。
人と山が心地よく共存するためには、人が山里を維持し仲良く暮らせる環境を整えていかないといけません。
山をほっておくとどこまでも鬱蒼とした山になっていってしまいます。
人が食べたり飲んだりお風呂で身を清めるように、自然も手を加えてきれいに維持することが必要なんだそうです。
自然をコントロールするなんていうおこがましい考え方ではなく、一緒に暮らすためにお互いに必要なこと…助け合い。
人と自然の共存が大切なんだそうです。
その一環として、大戸洞舎さんは作物づくりを行われています。
お米を作ることは、人の手が入るということ。
山の維持は里山の維持。
大戸洞舎のお米作りは、山の維持のためでもあり、人が住む里山づくりのためでもあります。


最大の天敵は自然 大戸洞舎の米作り

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より良い里山づくりや、山の維持もかねてお米を育てられている大戸洞舎さん。
山々に囲まれた自然いっぱいの環境は、お米作りに適してもいますが、お米作りの天敵も自然です。
お米作りは雑草との闘いにはじまり、さらには山に囲まれた土地ならではの悩みとして猪や野生動物とも戦わなければいけません。

いのししは作物を食べてしまうだけでなく、ダニなどを取ろうとするためとても厄介です。
ほかには猿やクマ、シカなども山から下りてきます。

この野生の動物とも共存し、時には戦いながらお米作りを行っています。


転作で土を作る

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大戸洞舎ではお米だけでなく、大豆や麦、そばなどたくさんの作物を育てています。
中でも、麦と大豆とお米は切っても切り離せない関係。
大戸洞舎では転作を行うことによって土を肥えさせてお米をおいしく育てる準備を行っています。
麦を育てた場所で大豆を育てお米を育てる。
大豆を育てた後の土はとても肥えているので、お米作りにはピッタリなんだそうです。


大戸洞舎のお米作り

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・山の清廉な水を使用
・寒暖差の激しい地形でお米のうまみアップ
・自然との共存
・野生動物との闘い
・転作の工夫でおいしさもアップ

山々の環境を尊重しながらお米を育てられている大戸洞舎さん。
そのほかにも環境に配慮た方法でお米を育てておられます。

滋賀県が発表しているお米作りに「環境こだわり農産物」という基準があります。

「環境こだわり農産物」の4つの栽培基準
環境こだわり農産物とは
★化学合成農薬の使用量を通常使用量の半分以下
★化学肥料(窒素成分)を通常使用量の半分以下
★泥水を流さないなどびわ湖をはじめ環境にやさしい技術で栽培する
★どのように栽培したかを記録する
この基準をクリアして栽培された農作物を、「環境こだわり農産物」として滋賀県が認証。より安全・安心な農産物として販売されています。

※滋賀のおいしいコレクション様より掲載

農薬はできるだけ使わず、琵琶湖を汚さないためにも濁流を流さないなど厳しい項目がたくさん。
通常より手間暇をかけて育てる環境こだわり農産物の基準は、お米のおいしさを引き出しながらも琵琶湖や環境にやさしいお米作りです。

さらに大戸洞舎は、この環境こだわり農産物よりさらに優しい農業を行っています。
通常農薬は化学合成農薬の使用量を通常使用量の半分以下とされていますが大戸洞舎は育てている間、圃場に1回しか除草剤を使いません。
畔などには使用せず、人の力で除草します。ほとんど農薬は使用していません。
まさに、草と人の戦いです。

化学肥料は半分以下に抑え、有機肥料でお米本来のおいしさを引き出しています。



みずかがみについて

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みずかがみは平成25年に登場。滋賀県が開発した新しいお米のブランドです。
コシヒカリと同等の味で、おいしいお米と期待されています。
日本穀物検定協会の米の食味ランキングでは3年連続で「特A」に評価されました。

みずかがみは温暖化対応のお米として育成されました。
猛暑が続くとお米の味に影響がでてしまいますが、環境の変化に強いお米として開発されているので近年の異常気象でもおいしく育つ品種です。

大戸洞舎では、滋賀県のお米としてみずかがみを大切に育てています。
みずかがみの味は個人的には甘みはコシヒカリのほうがあるように感じますが、あっさりとした食べやすいお米はおかずと相性がよくたくさん食べてしまいます…
ほんのりとした甘さと程よい粘り。ぜひ食べていただきたい品種です。

さらに大戸洞舎では、グレーダー機で1.85mm~1.9mmのお米を選別したものを出荷しています。大粒で粒揃いなので炊き上がりはふっくらふわふわです。


山と人とお米

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「里山を維持することは山を維持すること、だからお米を作るんや」
人がおいしいだけでは、本当のお米作りとは言えない…。
上山田の美しい景色はけっして自然だけが作っているものではなくこの里山に住む人と自然が、お互いを尊敬しあっているからこそあるのだと感じずにはいられません。
そうした優しい人が作るお米は、間違いなく優しくて滋味深い味わいです。
当たり前にお米が食べられる今の時代だからこそ、自然や環境に優しいものを選びたいです。


今年もおいしく育った大戸洞舎さんのみずかがみはこちらから


琵琶近江商店
滋賀県、琵琶湖の北部(湖北地方)から湖北地方で、農家さんや漁師さんがつくった湖北の「ええもん」を紹介・販売しております。
本店:https://biwa-oumi.com/
楽天市場:https://bit.ly/376gkaM
Yahooショッピング:https://bit.ly/2AEfDci

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