社会人のためのやりなおし経済学
子育てをほぼ完了し、定年を5年後に控え、そろそろ貯蓄や投資を勉強しようと思ったが、新NISAをやたらと勧められるが、新NISAで何を買えばいいのか銀行のセミナーなどを聴いてもなんのこっちゃ?という感じ。
株価が上がると円高に振れるとか、金利が上がると株価が下がるとか…なぜそうなるのかという解説が無い。(知っていることが前提なのか?)それで勧められても困る。
なかなか踏み切れずにいると、たまたまこの本を見つけた。
この本では難しい数式やグラフは一切出てこない。平易な文章とラフなイラストで解説してくれるので理解しやすくなっている。
まず、第1章で14個(多いな!)の経済学の考え方というか前提を説明してくれる。ここだけで、ああそういうことだったのかとか、たまに新聞やニュースで見る言葉の意味がわかることも多かった。
経済学の登場人物は3者(家計・企業・政府)。各登場人物が3つの市場(財市場、労働市場、貨幣市場)で様々な取引をしており、それを考察する学問ということのようだ。
第2章でミクロ経済学について、第3章ではマクロ経済学についてその目的や考え方を解説してくれているが、同じ経済学でも目的が異なることをこの年齢になって初めて知った。
残念ながらこの本を読んで何に投資すればいいのかは分からない。ただ、金融機関の言うことを鵜吞みにしてお勧めの銘柄を勧められるままに買うのではなく、金融機関の説明やパンフレットに書かれていることや経済指標の動きが少しでもわかるようにはなると思った。
と言ってはみるものの、いまだに新NISA口座を作っただけで何も買っていないのだが。