苦しい時こそ吐き出そう
皆さんは、辛い時苦しい時、我慢せずに吐き出せてますか?
この間、数年ぶりにダイビングをやった時に、吐き出すことの重要性を改めて実感しました。
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実は太平洋で潜るのは初めての私。
どんな感じなんだろーとドキドキわくわくしながら向かいました。
ダイビングをやるにはもちろん色々とリスクが伴います。
海の中は1m深くなるごとに、気圧も上がっていきます。
上手に耳抜きできないと、耳や頭が痛くなる。
これは結構重要で、自由に息ができる地上ならまだしも、
口につけているレギュレーターと背中に背負っている酸素ボンベのみが頼りの水中ではパニックになる原因の一つ 。
私はこの耳抜きにいつも時間がかかります。
鼻炎持ちでもあるので、本当に丁寧にやらないとすぐに頭が痛くなる。
海はその日の天候状況などで、透明度が変わります。
今回のダイビングを行った場所の透明度は、私が今まで潜ってきた中で一番最悪で、水面の透明度は0.5mほどしかありませんでした。
どう言うことかというと、マスク🤿を付けているにも関わらず05m先までした見えないということです。
そんな悪条件の中でしたが、せっかく1時間半かけて潜りにきたんだから
「やる」以外の選択肢はありませんでした。
ダイビングは、潜るポイントに着くと、
「では皆さん、海底に集合しましょう」とインストラクターに言われ、
そこからは海底に着くまで、ある意味孤独にひたすら耳抜きをしながら深度を上げていきます。
さっきも言ったように1m深くなるごとに気圧も上がるので、
その度に耳抜きをしていかないと耳が痛くて進めません。
いざ潜り始めてみると、想像以上の見えなさ。。
0.5m以上先が見えないので、もちろんゴールである水底がどれくらい先にあるのかも分からないし、一緒に潜るインストラクターやメンバーが先に潜っていくとその姿も見えなくなる。
耳抜きが苦手な私ですが、
時間はかかっても潜れなかったことは一度もありませんでした。
でも今回は、何度耳抜きをしても深度が上がらない。。
耳だけじゃなく頭痛も始まり、思うように潜っていけない。。
もう水の中に居て、頼りはレギュレーターから出てくる酸素のみ。。
全然進まない。。
心配したインストラクターが何度も「大丈夫?」とジェスチャーで聞いてくれました。
進まなさと痛さに焦りが出始める。。
みんなを待たせてしまっている、どうしよう。。
もう潜れないのかな。。
一瞬にして色々な嫌な妄想が膨らみました。
でもこういう時こそ無理は禁物!
ましてや自由に息のできない水の中。
大きな事故にも繋がりかねない。
私は一度水面に上がるという選択をしました。
インストラクターに「上に上がります」というジェスチャーをして浮上。
彼女も一緒に上がってきてくれて、
ここまでの水中での状況を初めて言葉で伝える。
それはほんの15〜20秒の間だったけど、
気持ちを切り替えさせてくれる大切な時間となりました。
再度挑戦してみると、
さっきとは打って変わってすいすいと潜れる。
そしておかげで、
大好きなウミウシをはじめ太平洋の美味しそうな魚達、
ウツボやウミヘビ、赤白のシマシマが綺麗なオトヒメエビ
海中でいきいきとした海の生物達を直近で見ることが出来ました!
みんなに迷惑をかけたらどうしようとも思ったけど、
海から上がるとみんながみんな、「最初大丈夫だった?潜れてよかったね」と
声をかけてくれました。
2本のダイビングを終え振り返ると、
最初に潜り進められなかった時は一種のパニック状態に陥っていたと思います。
久しぶりのダイビングで感覚を思い出すのに必死なのに、
どれだけ進めば海底へ辿り着くのか想像もつかないほどの視界の悪さ。
そして襲ってくる頭痛。
あそこで無理をしていたら、きっと1本も潜れていなかったでしょう。
日本人の文化として我慢を美徳とするところがあるけれど、
今回の経験を通して、我慢せずにいうことが大切な場面もあるなと改めて気付かされました。
それは仕事でも家庭でも、人間関係でも同じです。
我慢をすることだけがいい結果につながるとは限りません。
もし吐き出して良い方向に進むと思うことであれば、
我慢せずに吐き出しましょう!
実は自分が思ってるほど、相手はその件に関してシリアスに考えていなかったり、
あなたがそんな思いをしていることに気づいていないものです。