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ハナウタコーヒー マンデリン

こんにちは、コーヒー屋たんです。
コーヒーを奢ってもらい、感想文を書くという企画。今回ご紹介頂いたのはこちら。

ハナウタコーヒー インドネシア マンデリン

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 オンラインで注文すると当然送料がかかります。なので飲み切れるなら一度にたくさん注文したくなるもの。気になる豆を片っ端から買いましたよ、ええ。そんな中の一杯です。

 前回の極深煎りブレンドもそうでしたが、オイルが浮いてツヤツヤしています。しかし同じような外見とはいえ、香りは全然ちがいますね。
 やっぱり極深煎りの方がものすっごく個性的で、こちらはオーソドックスな「コーヒーらしい」香りです。キャラメルを思わせる甘い香りもまざって期待が高まりますね。
 これだけ上手な深めローストだと、豆のまま齧ってもおいしい。チョコレートでコーティングしたお菓子がたまにありますが、あれはかなりハイレベルな豆にだけ許された特権です。味わっておきましょう。

 淹れます。前回と同じ店、ロースト具合も近いので、時間は計らずいつもの感覚を頼りにドリップしていきます。
 ドリップのコツですが、いつもの器具、いつもの分量、いつもの感覚、で作業するのが一番安定します。飲む人数にあわせて今日は一杯、今日は二杯、とやるのはしっかり基本が身についてからです。豆の個性や店の推奨するやり方に合わせるのも大事ですが、自分の中でベースになる「いつも通り」を固めておきましょう。

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この店の豆は本当に淹れやすいです。お湯をかけるとすっと染み込んでほどよく膨らんでくれます。
 わたしの場合は20g、360mlくらいを目指します。これもはかりを出してきて正確にやるわけではなく、いつものスクープで二杯、いつものサーバーに八割、みたいな感覚です。前回ははじめての豆だったので、実際に20g量りました。時間もストップウォッチで測りました。それでいつも通りにいける事を確認した上での今回です。

 味ですが、なにこれめちゃくちゃおいしー♡不快な雑味が一切なくて、ものすごく綺麗な一杯。ひとくちでスッと染み渡って、嫌なことを忘れて夢中になれる至福の時間です。
 インドネシアの豆ってどっしり感とか大地のような、みたいな形容をされがちで、独特のスパイシーさや濃いコーヒーを楽しめる玄人向け、のようなイメージがあります。これはそんな固定観念を壊してくれました。
 朝に飲むフレッシュジュースのようなジューシーさ。決してオレンジジュースみたいなさわやかさとか酸味があるわけではないのですが、それくらいクリアで、体に染み渡るような感覚があります。あまりにも雑味がないので苦みも全然気にならないですね。ほんのり甘さもあって、ブラックでごくごく飲めてしまう。ぬるくなっても劣化しないどころか、甘みが増してまた違ったおいしさを楽しめます。
 そして最後に舌の上に液体の重み、シロップのようなとろみというか、そんなほんの少しの余韻としてインドネシアらしいコクも感じることができます。
 自分でもリピートしたいし、万人向けのおいしさなので贈り物にも絶対アリ。企画をはじめて一店舗目でこんなアタリを引いてしまっていいのでしょうか。


 オススメのペアリングはチョコレート。デパートで買うようなカカオにこだわった高級チョコとかではなくて、キットカットとかブルボンとか本気過ぎないやつです。
 インドネシア系の定番、デミグラスソースとか煮込み料理も相性はいいと思います。ただしそこまで重厚というわけでもないので、家庭用にうまみブーストしたカレーやシチューは強すぎるかもしれません。ちゃんとした洋食屋さんの優しいソースとか、和食の煮物とかがちょうど良いんじゃないかなと思います。

フードペアリングとは
風味が似ている食べ物同士を合わせると一時的に味似ている部分が相殺されて、裏に隠れていた風味を感じることがあります。食べ物を一口いただいて、口や鼻に風味が残っている間にコーヒーを飲む。驚驚くほどおいしい瞬間に立ち会える事もあるので色々試してみましょう。

 さて、次回も同じハナウタコーヒー様より、同時に買ったブレンド、沖ノ島の青を飲んでいきますよ。

 オススメのコーヒーを奢ってくれるかた、お礼の品として今見ているこの記事くらいの感想文や、より楽しめる飲み方の工夫を考えてご紹介いたします。こちらの記事から募集中です。よろしくお願いします。

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