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『ボクたちはみんな大人になれなかった』公開記念舞台挨拶レポート

絶賛劇場公開&Netflix配信中の『ボクたちはみんな大人になれなかった』。公開時よりたくさんの方にご覧頂き、SNSにも感想や写真がたくさんアップされています。映画を観た後も、観る前も楽しんでいただけるPODCASTオリジナルサントラなどの聞いて楽しいコンテンツに続き、出演者、監督、原作者による登壇イベントレポートの読むコンテンツもアップしていきたいと思います。

第三弾は11月6日(公開日の翌日!)にシネマート新宿で行われた公開記念舞台挨拶の様子をお届け!森山未來さん、SUMIREさん、篠原篤さん、森義仁監督が登壇したイベントは満員御礼となりました!残念ながら劇場に来られなかった伊藤沙莉さんからは、なんとビデオメッセージと、森山さんへは直筆のお手紙が届いたのでした。

主演森山からの挨拶に観客からは大きな拍手!!

ついに公開初日を迎えた気持ちについて、まず主人公・佐藤役を演じた森山は「まさしく上映後の皆さんですからね、どこまで話 していいですかね...」と気遣いながらも「冒頭の乱痴気騒ぎはまさに新宿のこのあたりですし、何気ない日常を繰り広げながら 作られた映画です。皆さんに楽しんでいただけたかは分かりませんが...」と謙遜しながら挨拶すると、観客からは大きな拍手が寄せられた。

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続いてバーテンダー・スー役を演じた SUMIRE は「みなさん始めまして。この作品は、大人になっても甘酸っぱい青 春のようなものを改めて感じさせてくれるような作品だと思うので、皆さんともこの気持ちをシェア出来ると嬉しいです」とコメント し、七瀬役を演じた篠原は「普段映画が公開するタイミングはとっても緊張するんですが、今日は僕よりも緊張している監督がい るのでなんだかとても嬉しい気持ちです。よろしくお願いします」と続いた。

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今作が映画監督デビューとなる森監督は「こんな満席の会場で観に来ていただいて、本当に今日はありがとうございます。僕は中高サッカー部でゴールキーパーだったんですが、観客の皆さんはフォワードだと思う」とサッカーに例え、登壇者の森山、篠原から一同から「どういうこと?」とツッコミが入ると森は 「観客の皆さんに最終的にゴールを決めてもらうということで...いい例えが出来たと思ったんですけど(笑)。キャストやスタッフ だけでなく、皆さんのことは同じチームだと思っています」とユニークな表現で初日の喜びを語る。

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森山さんは“全身凶器”!?「全身を通じて、爪の先まで役を演じている」の意

本作で 21~46 歳まで演じ分けた森山を一言で言い表すなら?と MC から聞かれると森監督は「森山さんは“全身凶器”です ね。顔面凶器というワードがありますが、森山さんは全身を通じて、爪の先まで役を演じている。全身撮りがいがある俳優です」と 熱弁すると、当の森山は「僕は37歳なので、ビジュアル面でいうと服装だったり髪形、スキンケアなど技術的なことは本当にこだわりました。ただ、見た目や年齢の若さがどうこうというよりは、やはり25 年間という、長いか短いかは人それぞれの期間で、佐藤がどういう存在と出会い、新たな自分と出会って、世界の見え方だったり、そういう経験を経て世界の見え方が変わっていく姿 というのを自分の今までの体験から重ね合わせて役作りをしました」と自身の人生の経験が役作りに活きていることを明かした。

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★宣伝の後日譚 森監督の「全身凶器」という言葉は、その単語だけでみると猟奇的な印象を受けますが、森監督は言葉にできない程の森山さんの演技力の素晴らしさを表現したかったそう。とはいえ、監督のこの言葉を受けた森山さんが「明日の見出しになりそうだな、、」と苦笑いしていた通りに、案の定たくさんの見出しに使われました。。笑
映画.com「森山未來は「全身凶器」? 映画デビュー監督が「撮りがいがある」とほれぼれ」https://eiga.com/news/20211106/14/

SUMIRE出演は素敵な偶然性「Chara さんや浅野忠信さんもかっこいいなと思っていました」

森山、SUMIRE、篠原 3 人でのバーの共演シーンの思い出について、篠原は「森山さんや僕らや山下敦弘監督など、珍獣のようなメンバーの中で撮影が行われたのですが、スーちゃん(SUMIRE)がいきいきしていたのもあのようなハーサルを通してだと思う」、一方 SUIMIRE は「皆さん珍獣とも言われていますけど、仕事の大先輩たちの中なのにあのシーンではなぜか本当に同世代の気持ちになれました。純粋に楽しかったです」 と語り、篠原も「あのシーンでの空間は本当に落ち着きますね」と和やかな撮影の雰囲気を明かした。

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初共演となる SUMIRE との関係性について、森山は「スーというキャラクターは、ふいに現れてふいに消えていくというナチュラルな存在で。スーの役柄と、SUMIRE ちゃんのその存在感は通じるものがありました」と SUMIRE の空気感 とスーのリンクを語る。劇中で登場する『スワロウテイル』のポスターの意図について MC から聞かれると、森監督は「僕が中学 時代、岩井俊二さんの作品を観ていたり、Chara さんや浅野忠信さんもかっこいいなと思っていました。今回 SUMIRE さんに出演していただけたことも、素敵な偶然性があったんだなと思います」と劇中での化学反応を感じさせるコメント。

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伊藤沙莉「色濃く貴重な時間でした。見たこともない壁を共に乗り越える」

ここで、サプライズでかおり役の伊藤沙莉から観客に向けたメッセージムービーと、森山に向けた直筆の手紙が届けられた。伊藤から森山に向けた手紙では「森山さんという憧れの人を前に、尻込みしてしまった自分もいましたが、未來さんが撮影時に裏表紙に手紙を書いた本をプレゼントしてくださり、それを渡してくれた時の見たことのないようなおどおどした表情を一生忘れられません。色濃く貴重な時間でした。見たこともない壁を共に乗り越える。一緒に乗り越えられたのが未來さんで本当に良かったです。 本当に心からありがとうございました」と MC から読み上げられると、森山は「2 カ月という短い撮影期間で、スーや七瀬や大島優子さん演じる恵とのシーンがまずあって、そこから一番好きだった女性のかおり(伊藤)とついに会うという流れの中で、沙莉ちゃんとのシーンはどう作っていけばいいのだろうか、どう過ごせば関係を豊かにさせていけるのだろうか。映画ではそれぞれのシ ーンが断片的に描かれていくので、 とても悩みました。そこで、僕から本をお渡しして、そこから沙莉ちゃんに対しての思いも伝えていきました」と二人の関係を深めていくため、役作りにかけた思いを明かした。

森山「突飛な事件が描かれているストーリーではないのですが、それが今の時代ではエモーショナル」

最後に森山から観客に向けて、「本当に本日は観に来ていただいてありがとうございました。この映画は映画館で体感できて、さ らに Netflix という日常に近いところでもまた違った楽しみ方が出来る作品です。原作の段階ではコロナの時代は描かれていな いですが、映画ではコロナの時代を通して、そこで人と出会って、そこに自分がいて...という淡々とした日々が描かれている。映画 になっている意味をすごく感じます。突飛な事件が描かれているストーリーではないのですが、それが今の時代ではエモーショナ ルに受け取られていくという意味をとても感じます。ありがとうございました」とメッセージを贈り、イベントは幕を閉じた。

舞台挨拶と記念撮影(写真もたくさん)

★宣伝の後日譚 このシネマート新宿での舞台挨拶の後、森山さん、篠原さん、森監督はその日のうちに池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺へ舞台挨拶行脚へ。その終わりには渋谷スクランブル交差点の看板前で記念撮影!さらに篠原さんと森監督は公開記念YOUTUBE生配信に出演(写真家木村和平さん、映画ソムリエ東紗友美さんも登場)、森山さんは翌7日にアップリンク京都、シネマート心斎橋、神戸元町映画館での舞台挨拶を行うという盛りだくさんな2日間となりました!
 映画のために、とアップリンク吉祥寺からはご来場の方々との記念撮影を森山さんがご提案くださったのも、とても素敵なアイデアとなりました!

11/6@アップリンク吉祥寺 記念撮影

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11/6@渋谷スクランブル交差点

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ちなみに動画もあります↓
https://twitter.com/bmo_movie/status/1457690369487822848

11/7@アップリンク京都 記念撮影

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11/7@シネマート心斎橋 記念撮影

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11/7@元町映画館 記念撮影

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あの時も、あの場所も、あの人も、 すべてがいまの自分に繋がっている。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女 の言葉に支えられが むしゃらに働いた日々。1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼 女はさよならも言わずに去っていった――。
志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間だけは等しく過ぎて行った。
そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す......
Netflix 映画『 ボクたちはみんな大人になれなかった 』
森山未來 伊藤沙莉
東出昌大 SUMIRE 篠原篤
平岳大 片山萌美 高嶋政伸
ラサール石井・大島優子/萩原聖人

原作:燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)
監督:森義仁 脚本:高田亮
配給:ビターズ・エンド 2021/124 分/カラー
©2021 C&I entertainment

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