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オタール・イオセリアーニ監督の映画をテーマごとに紹介していきます(3)🎬

いよいよ公開が近づいてきました「オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~」。
宣伝スタッフが監督の作品のうちテーマ毎におすすめ作品をご紹介していくこの企画。ご鑑賞の参考にしてみてはいかがでしょうか?🎶

今回は…「上司や国が理不尽な時」


『落葉』

公開禁止となり、製作から2年後にカンヌ国際映画祭に出品。イオセリアーニの名前が世界に知られるきっかけとなった記念すべき長編第一作。

ワイン工場で働くニコは、真面目な人柄で職人たちからも信頼を得ていた。一方同僚のオタルは出世主義で彼らを見下す。
そんななか、工場ではノルマ達成のため、まだ熟成していないワインを瓶詰めするよう命令が下るが、ニコは強く強硬する・・・。

真面目に働く姿が印象的でかわいらしいなあとみていると、突然豹変!
抵抗しはじめるニコの笑っている表情がちょっと怖いくらいです。
会社でもしも理不尽な目に遭った場合は、ニコの笑顔を思い出して、
時には抵抗してみるのもアリかも?(責任はとれません・・・)


『汽車はふたたび故郷へ』

映画監督になったニコは検閲によって思う通り映画作りができず、自由を求めてフランスへ。イオセリアーニの実人生を重ねた人間賛歌。

ジョージアを離れフランスへ行くも、映画に商業性を求めるプロデューサーとの闘いがあったりと、映画制作は困難の連続・・・。それでも主人公ニコは頑なに自分のやりたい事を貫きとおします。

イオセリアーニ監督は「これは、僕と、僕の同僚たちの物語。つらい経験をおくりながらも、口笛をふいてそこから抜け出てきた人たちの物語。」と語っています。そんな監督のメッセージを胸に、今日も一日頑張ろう、と思える作品です。

『唯一、ゲオルギア』

ソ連が崩壊に向かい、政治的混迷を深め内戦が勃発したゲオルギア(ジョージア)。ジョージアの歴史・文化資料を用いて過去を振り返り、現在(1994年当時)を検証します。

祖国がなくなるかもしれないーそんな想いから製作を決意したのが、本作『唯一、ゲオルギア』。唯一の故郷へのイオセリアーニの想いが4時間にわたり、ヒシヒシと伝わってきます。製作は1994年ですが、現代社会にも通ずるドキュメンタリー大作です。

議員の汚職や長引くコロナ禍、値上がりし続ける消費税ー。
理不尽な政治に惑わされるのは、日本も例外ではありません。
ちょっと毒舌気味のナレーションにも要注目です👂


オタール・イオセリアーニ映画祭は、2月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シアター・イメージフォーラムにて劇場初公開を含む21作品一挙上映!

https://youtu.be/I41peQB-vHQ

https://www.bitters.co.jp/iosseliani2023/#

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