ドラマと違う、現実。
私の母は胃癌です。
(マガジン「母の記録」にて、これまでの母の話を書いています。)
去年の9月30日(水)、母の手術について主治医の先生から説明がありました。
胃の全摘出。
癌細胞は胃の入口(胃体上部癌)にあり、壁深達度はT4a〜T4b…他の臓器にも根付いている可能性もあり、とても難しい手術になると告げられました。それに加えて、手術前のPET-CTと言う検査で、見つける事の出来ない腹膜播種の心配もありました。
手術当日。
手術室入る前に母と会えると言う事だったので、父と私、ダンナにもついて来てもらい病院へ向かいました。
母に何と声をかけていいものかと不安な気持ちで待っていると、母は点滴を押しながら看護師さんと歩いて私達の前に現れました。
「今日はわざわざすみません」
母はダンナに頭を下げました。
ドラマでみるような、ベッドで運ばれながら手術室へ向かう母を想像したので少し驚きました。
手術室へ向かうエレベーターの中で
「ベッドで手術室に入るのかと思ってた。」と、言うと
「ううん、歩いてやん。」
と、他愛もない会話。
いよいよ手術室へ…
「頑張ってね」と声をかけると
「はーい、行ってきます」と、母。
「行ってらっしゃい、また後でね」と、私。
予定通り全摘出出来れば、約6時間の手術になります。もし腹膜播種が見つかれば、手術は中止です。
#母の記録 #胃癌 #胃全摘出
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