マガジンのカバー画像

母の記録

13
母に癌が見つかりました。私の母は胃癌です。これまでの母との思い出と、これからの母との出来事をいつまでもずーっと記録していきたいと思います。
運営しているクリエイター

#胃癌

がんばっている母

がんばっている母

私の母は胃癌です。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)

母が癌になって、3年と4ヶ月が過ぎました。 

母が癌になってから、たまに私の夢に母が出てくるようになりました。
夢に出てくる母は元気だった頃の母で、
夢から覚めると『あぁ…、夢か……。』って、毎回ガッカ

もっとみる
ドラマと違う、現実。

ドラマと違う、現実。

私の母は胃癌です。
(マガジン「母の記録」にて、これまでの母の話を書いています。)

去年の9月30日(水)、母の手術について主治医の先生から説明がありました。

胃の全摘出。
癌細胞は胃の入口(胃体上部癌)にあり、壁深達度はT4a〜T4b…他の臓器にも根付いている可能性もあり、とても難しい手術になると告げられました。それに加えて、手術前のPET-CTと言う検査で、見つける事の出来ない腹膜播種の心

もっとみる
一週間が、かぎ。

一週間が、かぎ。

すぐにでも手術をしなければいけない状態の母でした。
元々細い体の母でしたが、入院時には更に体重が減りこのままでは手術を受けれないと言われました。栄養失調の患者さんに使われる、栄養度の高い点滴を一週間ほど投与してから手術をする事になりました。

約一週間後、主治医の先生に呼ばれ、父と病院へ行きました。小さな部屋に通されると、少し遅れて母も点滴を押しながら入って来ました。痛々しい点滴の痕、元気が無く痩

もっとみる
普段通りが、ポリシー。

普段通りが、ポリシー。

長い間、長距離トラックの運転手をしていた父。帰って来たかと思えば、母の用意してくれていた着替えを持ってそのまままた仕事へ。

忙しい中、日帰り出来るような所であれば母と私をトラックに乗せてくれました。
あくまでも仕事。でも、トラックの高い助手席から見える景色や高速道路のサービスエリア、母と私にはちょっとした家族旅行でした。

ある日、アレ…?と、普段通りにしていてもいつもと違う雰囲気の父と母。幼か

もっとみる
2択

2択

腸閉塞で入院していた母、胃の入口に腫瘍が見つかり胃癌かもしれない…と言うことで、退院しもっと大きな病院で検査するように言われました。

検査の結果、母は胃癌でした。

抗がん剤治療をすぐにでも始め、癌細胞を少しでも小さくして胃を全摘出するのか、それとも体力のあるうちにすぐにでも手術(全摘出)するのか決めなければいけませんでした。

父は、抗がん剤治療に母が耐えられるのか心配していました。抗がん剤治

もっとみる
えらいことになった

えらいことになった

今年8月7日(金)
母が腸閉塞で入院しました。

「腸閉塞の人は歩けないくらい痛みが出るから、大体の人は担ぎ込まれて病院へ来るんだけどねぇ…」
と、自分でスタスタ歩いて診察室に入って来た母がまさか腸閉塞だったとは、病院の先生も看護師さんもビックリしたそうです。

「お母さん、腸閉塞げな…2週間ばっかしで退院できるやろ。あんま心配せんでよかけんね。」と、父から電話がありました。

コロナ禍の中、病院

もっとみる
想い

想い

2020年、今年に入って二度、
覚悟を決めなければいけない出来事が起こりました。

一度目の覚悟は、3月27日(金)。

愛猫のくじらがいよいよ旅立とうとしている時に「もう覚悟せんと」とダンナに。

二度目の覚悟は、10月7日(水)。

「〇〇〇〇〇さんの予後は、何も起こらなければ 6ヶ月から12ヶ月。抗がん剤が効けば癌細胞は小さくなり進行を遅らせることは出来ますが、癌は消えることはありません…覚

もっとみる