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エンジニアはコミュ障ではできない。必要とされるコミュニケーション能力とは。

エンジニアは黙々と画面に向かってコーディングだけしていて、コミュニケーション能力が低いと思われがちです。コミュニケーション能力は不要だと思っている人もいるみたいです(非IT関係者)。

もちろん、コミュニケーション能力は人それぞれではありますが、エンジニアはコミュニケーション能力がないとできませんので、長年続けている方はコミュニケーション能力があるといっていいと思いますし、単金が高くなったり、より上流工程に携わるようになるのであればコミュニケーション能力は必要となります。

ただ、エンジニアに必要とされているコミュニケーション能力は、一般的に言われているようなコミュニケーション能力(何が一般的なのかもわからずのままではありますが)の様に、上手に、面白おかしく、きれいに話すことを必要とされているわけではなく、業務遂行に必要不可欠なコミュニケーションができればいいと思われます。

もちろん、スラスラ上手に話ができるに越したことはありませんが、エンジニア業にはもっと必要なコミュニケーションがあります。

必要なコミュニケーション力

自分一人でプロダクト、サービスを開発し、運用保守をしているのであれば、コミュニケーション能力、ひいては人と話すことすらも必要としないかもしれませんが、案件として成立している場合、最低限「発注者」と「受注者(開発者)」が存在し、その関係者とコミュニケーションを取らなくてはいけません。

発注者は自分がほしいものを受注者へ伝えなくてはいけませんし、受注者はその要望を適切に聞き取る必要があります。

案件の規模により、携わる人の人数も増減し、開発・構築工程でも人数が増減します。

そして、その工程での自分の役割によって必要となるコミュニケーションが異なってきますが、ざっくり下記の力が必要だと思います。

■発注者
 ・自分たちが欲しいもの、作りたいものを伝える力
 ・上司へ説明する力
 ・部下へ説明する力
 ・提案を聞き入れる力

■受注者(開発者)
 ・発注者がほしいもの、つくりたいものを聞く力
 ・発注者がほしいもの、つくりたいものを聞き出す力、提案力
 ・要求から具体的な機能や要件にかみ砕く力、説明力
 ・自分がやっている作業の説明力(進捗、不明点、疑問点、不具合などを説明する力)


小規模なホームページ開発とかであれば、多少のコミュニケーションのミスがあっても力技で何とか乗り切ることができるとは思いますが、案件規模が大きくなり、バックエンドの話となるとコミュニケーションミスは後の大きな事故になりかねません。

予算と工期を自由にできるのであれば、初めからやり直せばすべては解決しますが、そんなことはありえませんので、要求定義からのコミュニケーションの積み上げが重要だと思います。

言うまでもなく、発注者側のコミュニケーション能力も必要です。

「とりあえず提案してよ」みたいな社長
「デザインなどの目に見えるところだけやたらと要求する・主張する」な会社とは付き合いたくないですね。(システム開発にはなかなかそんな会社はないですが、エンドユーザや広告会社が関係するとそうなることも稀に・・・、サーバなどのインフラを軽視することも・・・)

発注者もコミュニケーション力が必要。
発注者と認識を合わせたりするPMもコミュニケーションが必要。
PMもメンバーに伝える力が必要。
メンバーもリーダーや周りの人に伝える力や聞く力が必要。

だと思います。

案件が炎上する原因の大半はコミュニケーションのミスだと考えています。

PMが顧客にきちんと言わない
PMが要望をきちんと聞き取れていない
PLがメンバーにきちんと言わない
PGがPLにきちんと報告できていない
わからないことをわからないままにしておく。伝える力がない

などが原因だと思います。

声が小さい
どもってる
なんて全く問題ではなく、

後で訂正しながらでも良いので、
きちんと正確に話せる、聞くことができる。という能力がエンジニアに必要とされているんだろうと思います。

だいぶ前、私が参画した案件に「声が超小っちゃい」SEがいました。

しかし、みんなは彼の技術力が長けていることは知っていましたし、スラスラ話せないことも知っています。

だけど彼の小さな声を聞くために、息を止めて聞いていたことがあります。

彼の発言には一理ありましたので。

これからエンジニアを目指す方は是非、「伝える」「聞き出す」「提案する」というコミュニケーション能力の向上に努めていただければと思います。

上手に話す必要性は全くないと私は思います。

加えてドキュメンテーション能力も非常に重要です。
ドキュメントに関してはまたの機会に。



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