火事
現実には存在しない知人が部屋に居る。
その人がタバコを落として、部屋に着火される夢を見た。
都合よく水なんて無い。
これから全てが失われる恐怖。
死にたくない。部屋を出ないと。
まず寝ている弟を起こした。
降りた後、家族全員無事なことに安堵した。
それでも私は失いたくないものがいっぱいあった。
煙と熱さを気にせず再び部屋へ向かった。
リュックサックに入れていた財布と、基礎化粧品。
最後に勉強道具をかき集めて逃げた。
火事は収まることもなく、かといって大きなものになるわけでもなくそこで夢は終わった。
怖い、怖かった。
心臓バっクバク。
夢かどうかも分からなかったから、認識できるようになりたいな。
分かっていれば焦ってはなかったと思うけど。
私にとっての、失いたくないものが再確認できた。