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私のせい。

こんにちは。
地味な店をやってます。

物事が思い通りにならない。
うまく行かない時に限って、あまり会いたくない人と遭遇するものです。

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その人は言う内容もさることながら、言葉そのものがキツイ。
私より気の弱い人だったら、死んでしまいそうな気がする。

でもそれは、私にとっては多くの人を代弁する正直な意見でもあって、
耳の痛いことほど、耳の穴かっぽじって良〜く聞け!と言うことだろう。

頭では解っちゃいるけど、体調に依っては聞きたくない。
聞けない。

正座を崩したくなる説教みたいな…つい崩して、なお一層激しく説教されるような。
ダメな時は、なおダメになって行く。

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その人は、私が初めて店を持った頃からの知人。
かなりの観察力を持っていた。
そして、ここの地域性を知っていた。

私が焼いた商品を見るなり一言。
「得意なことをやれ」

菓子屋を始めてから、ずいぶん年月が経った。
毎日、パンを焼いていた頃もある。
そして、この人に一定の評価をされた、あの頃作っていた菓子はもう作らない。
その人は、この理由も知っていた。

当時、会うことはなかったが、私がパンを焼いていたことを知っていた。
「誰からアドバイスされたか知らないが、ここの地場でアレが続くとは思えなかった」と言われた。
事実、その通りだった。

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「事業計画書は書き直しているか?
都度、見直しているか?
お前の得意なことをやれ。
自分の強みを伸ばせ」

昔から、端的に言う人だった。
それは今も変わらない。

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「一生懸命さが表れている。
余裕が感じられない。
必死さが出ている。
それは得意じゃないってことだ。
得意なら、石を投げたら広がる水の波紋のように、
次から次へとアイディアが生まれるはずだ。」

確かにあの頃の私はバリエーション展開が上手だった。
アイディアが湧水の如く豊富だったような気がする。

しかし今はと言えば、産みの苦しみのような…。

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「最初から言ったはずだ。街中で出てくるな。
お前は田舎の1番が似合っている。

せっかく街のど真ん中に出て来て、こうなりました。
そうしたのは誰でもない。お前だ。お前自身がやったことだ」

変わらない厳しさだった。

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私の得意って何だろう?

私の強みって何だろう?

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実は、ただ今の当店は、line upを再構成中です。

より多くの人に喜んで貰えるよう、皆に解って頂けるような商品を主軸に考え直しています。

今までずっと「知らないなら覚えて下さいね」とか「知られていないものをご紹介します」が、私のスタイルでした。
が、知らないものは排除する地域性を受け入れることにしたのです。

そりゃそうだよね…。
何だか知らないもの、聞いたこともないものに、お金を使わないよね…。

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今までの捻くれたひねくれた自分を猛省中でもあります。

今のような店に〝なった〟のではない。
今のような店に〝した〟のは私。
誰のせいでもない。
紛れもなく私のせいだから。

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今日は、yutori_330さんより、反省している猫さんの可愛い後ろ姿の画をお借りしました。
目下、猛省中の私ですが、こんなに可愛らしくはありません。残念です。
ありがとうございました。


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