美味しいものを美味しいと感じられる一年に
美味しいものはじっくり味わって、その美味しさを噛み締めたい。
そのために、食べる前にはちゃんとお腹を空かせておかなければいけない。
去年はお腹に物が入ってるまま物を食べ過ぎた。お腹が空いていないのに口寂しくなるとすぐに何かつまんで、肝心な食事の時間にはそんなにお腹が空いてないということがしょっちゅうだった。
空腹を耐えた後に食べたら通常の数倍美味しく感じられるのに、お腹が空いてない時に食べたら美味しさが単純なものになって、プラスの喜びみたいなものが感じられなくなってしまう。去年はそんな食事が多かった気がする。これは勿体無いな、と思った。
食事に限った話ではない。空腹の後のご飯が美味しく感じられるように、苦労や我慢の後の楽しさはより一層楽しくなるものだ。
大学生は毎日が夏休みみたいなもので、特に気を張らなくても毎日が淡々と過ぎてゆく。必ずやらなければいけないことなんて無いし、大学の授業も高校までと比べたら全然苦ではない(真面目に聞く必要がないから。)だから毎日を過ごすのはとても楽なのだけど、その分楽しいことがぼんやりとしてしまう。
例えば友達と夜に好きなバンドのライブに行く約束があるとする。
その日、朝早くに家を出て混んでる電車で大学に行き、1限から4限まで真面目に授業を受けたならば、約束の時間になった時に「やっとだ、楽しみだ!」と思うだろう。あるいは、そのライブが週末にあって、それまでの平日は連勤でバイトを頑張っていたとする。だとしたら何日も前からそのライブを楽しみにバイトを頑張るに違いない。
逆に、その日に夜のライブしか予定がなく、家を出る時間までダラダラゴロゴロと過ごしていたとする。それか、週末のライブまで、なんとなく大学に行って適当に友達と喋って飲み会して帰るだけの平日が続いていたとする。もちろんライブが楽しみなことに変わりはないけれど、「待ちに待っていた感」は無くなる。尊いはずのライブというイベントが、簡単に手に入ってしまった感じがする。
簡単に実現されてしまうと、楽しいことへのありがたみが減ってしまうのだ。そのことを去年はすごく感じた。
日々の生活にストレスがないのはもちろん良いことだけど、何かを楽しみに多少のストレスも乗り切ってくくらいの方が、生活にメリハリがついて良いのではないかと思う。結果として楽しくないことも頑張れる良いモチベーションになってくれるし。
だから今年は、だるいなって思うようなことを、やらなくてもなんとかなるからいいやーじゃなくて、仕方ねぇやるかぁって取り組んでいく年にしたい。そうやってメリハリつけて、楽しいことはより楽しく、キラキラさせて色鮮やかな毎日にしたい。
そんなことを考えてた三が日。明日からはバイトも始まるから、とりあえず一生懸命働いてきます。