ライブパフォーマンスの裏側を解説します
メタルコアステージングの細かいテクニックを解説してみます。今回取り上げるのはこちらの動画。
初出しの映像よりも、見覚えある方が分かりやすいかと。なのでちょい前の動画を選びました。
Crystal Lakeのサポートと合わせてライブをガンガンやっていた頃なので、動きのキレもあります(正直に言うスタイル)。
さっそく再生していきましょう。
まず0:13、左手上げ。0:20も同じく。
……「いやそんな細かいことかよ!」と思わないでください(懇願)。
「両手を自由に使う」ってのは超重要。慣れないうちは、とにかく楽器を握りがち。
もちろん握っていても良いのですが、ずーっとそのままだと「高さ」が出ないんですよね。つまり見る側の視線が、一定の範囲に収まり続ける。
ステージングを追求したいのであれば、「空間の使用量」を意識してみましょう。アグレッシブな動きは、空間の使用量が多い。だから逆を言うと、空間の使用量を増やせば、自動的に動きは増えます。
手を上げれば、頭の上の空間を使えます。握っているだけよりも、空間の使用量が多い。
縦方向だけでなく、横方向に動くのも同じ理由(0:30-0:35、ステージを左右に移動)。
「立ち位置(ポジショニング)」と「手の動き」を組み合わせることで、使っていない空間を潰すわけです。
むろん、その場で立って弾くだけで、様になる方もいます。「好き放題動けば良い」という主張も分かります。ただ今回はいわゆる「メタルコア的ステージング」の視点(美学)から書いていますので。ジャンル限定。
続いて0:46、回転からの切り替えし。定番中の定番。こういうビートでのベーシックなフォームは、ぶっちゃけ「慣れる」のがベストです。ひたすら実践あるのみ。
強いてコツ(?)を挙げるなら、「リズムに乗ること」と「回転すること」を一緒にとらえる。
結局ステージング=曲のグルーヴを身体で表現しているだけなので。
Texas In JulyのBenみたいに、曲のテンポより速く回るプレイヤーもいますが、あれは例外。倍速回転ムーブは、どちらかというと「単発アクション芸」として解釈すべきかと。
ようするにステージングは、大きく分けて2つの型があり。
①ビートに対して行う動き
➁曲展開に対して行う動き
例えば0:53の、小節頭に入れる動きが➁。このパートで0:53~1:01までやっているお辞儀が、①。
ちなみに0:53で、自分だけ楽器を回さず手のアクションに変えてます。天井にぶつかってしまうからですね。ギター隊も、真上ではなく横に回しているのが分かると思います。
そして1:12、ドラム見てます。目視万歳。完全に目視頼りではなく、保険で見ています。
無音明けの1:28、再び手。細かいですが、右手の持ち位置もバリエーション出すよう意識してます。ここは一番ネック寄りの端を持ってますね。
2:07、ポジションチェンジ。左右に大きく動くと視線が来るので、ワンアクション入れると〇。
2:25、コウスケ(上手ギター)が戻ってくるかを一瞬確認してます。
2:31~2:59分かりやすく先の①②の組み合わせ。
①ビートに対して行う動き
➁曲展開に対して行う動き
3:27、逆手。演奏上はやる必要ないけど、バリエーションで。
3:40、楽器で空間使用。右手の位置見ていただければ分かりますが、音が止まらないようにしてます。弦に触れないように。
4:02-4:22、引き(ギターを聴いてほしい)。なんなら水飲んでます。ライブをしていると喉が渇きます(なんで)。
その後はまた①②の基本にしたがって。ビートに合わせつつ展開ごとにワンアクション挟んでいく感じ。
……というわけで、最後はなんだか駆け足説明になっちゃいました。
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反応次第では、他のライブ映像も解説していこうかと。
それではまたー!