ボタン追加の失敗談と盆栽@リッツカールトン
2022年初めの投稿です。今年もよろしくお願いいたします。
jun-fu@bitengineers です。
去年始めた盆栽とIoTを組み合わせたプロジェクトはどこまで進化できるのか。今年も挑戦していきます。
前回ロードセルを使ったケースを作成しデータを取り始めたところで、いくつか課題が残ってました。
防水(とまではいかないが耐水)しないと水やりできない
ケースを開けないと電源落とせない
キャリブレーションフロー必須
2021年の師走の雰囲気に飲まれていたのか、この3つを一挙に解決してしまおうと試みました。2022年は失敗談を含む投稿から始まります。
最後に付録あります(脈略ないので付録としました)。
ロードセルのキャリブレーション
ロードセルを使えるものにするのに手順が必要です。一般的に言うキャリブレーション(校正)です。
まず、ロードセルを内蔵した秤に何も載せない状態で計測します。計測値を "0" [g] としたいのでこの時の計測値を保持し、オフセット値として以降の量る対象の計測値から差し引きます。
次に、計測で得られる数字は歪みゲージの電圧を24bit の数字として表したものなので秤として使用するにはグラム単位に変換する必要があります。リファレンスとなる重りを載せ、その時の計測値が重りと同じ重さになるように係数を導きます。
私は分銅 50g など適当な重さを使って計測値が 50 g となるような係数を算出しました。得られた値は 0.00094 や 0.00082 などでした。
このオフセット値と単位変換用の係数を使って計測対象をグラムで量れるようにします。ちなみにこの値は機器毎に値が違うので作製した後に必ずキャリブレーションが必要になります。
この手順をちゃんとしたユーザフローにするには画面やボタンを使用したり、無線で値を書き込む等が考えられます。
無線での解決はスマートですが、スマホやPC などからの操作が前提となります。画面(ディスプレイ表示) は表示画面のレイアウトなどの考慮が必要ですし、バッテリー消費の点でディスプレイ使用には消極的です。ボタンが一番工数少ないと考えられます。
ボタンの必要性が増しました。
耐水構造、ボタン追加を試みる
土台、上蓋の間に中蓋を作り、電子機器が収納される空間を2重にする。耐水性は高くなる(だろう)。中蓋、上蓋の間の空間を作ることで完全に開封することなく内部へアクセスできる(上蓋固定方法は未定)。
中蓋と上蓋の間にロードセルを配置。次にボタンを追加する。中蓋壁面に切り込みを入れボタンとする。
M5StickC+ の "Button A" と "PowerSwitch" へ力が伝わるように物理的につなぐ。
'PowerSwitch' により電源 on/off が可能になり、'Button A' を押した状態での電源 on をキャリブレーションデータのクリアとキャリブレーションフローへの遷移、とすることですべてが解決する。
という目論見でした。
そして失敗
中蓋を追加したアイデアは悪くないんじゃないかと思うのですが、その手前でボタン設計で躓いてます。
M5StickC+ の 'Button A' と 'PowerSwitch' は力を加える方向が90度違うボタンです。
'PowerSwitch' は押しボタンとつなぐだけで問題ありません。
一方、'Button A' については中蓋側面の押しボタンでは力の向きを変える必要があります。ボタンを押し力が作用する先に45度のスロープを作り、スロープに沿って力が伝わり90度向きが変わるように…
と簡単に考えたのですが、実際には
円形の側面に切り込みを入れたボタンを押下すると力の向きがまっすぐ伝わらないのでレールが必要だったり <= 力学
スロープの滑りが悪くて動かない <= 形状
力を加えすぎるとレジンが割れる <= 材質(これは力学的にちゃんとしてれば無視してもいいかも?!)
など考えないとならず。試行錯誤を繰り返すも、未だ達成できていません。
まとめ
今回は試みが失敗したままでの投稿でした。
失敗したままだったので、note に記事を書けない/書きたくないという気持ちがあり、粘った結果2022年1月ももう終わってしまいます。
タスク管理に失敗しましたね。ケースはまだそこまでこだわるフェーズじゃないのでもっと割りきっても良かったな、と。一旦離れればアイデアも出るだろうし。。
春には木々も芽吹くのでその時期に活用できる機能としたいですね。タスク管理も重要です。
次回からはもっと気軽に失敗談を投稿していきますw
(違うだろとツッコミしたくなりますが、一周回ってここかな、と)
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リッツカールトンで盆栽見てきました
最近の投稿では盆栽感が少ないので付録
1/6より1/26まで六本木のリッツカールトンで盆栽を展示しているということで覗いてきました。
樹齢500年の真柏や樹齢200年の黒松はやはり貫禄が違いましたね。このような立派な盆栽を近くで見たのは初めてだったので貴重な経験となりました。
やはり松柏が好みですね。貫禄があってカッコいいです。
雑木も置いてあってイワシデがとても立派でした。冬の雑木は一見して生命力を感じない白い幹肌に荘厳な美しさと怖さが宿ってる気がしてしまいます。
45F ロビーラウンジには藤樹園のカンタさんという若い盆栽士の方が居て色々話も聞けて楽しかったです。Youtube の盆栽Q チャンネルによく出られている方ですね。
今回初めてリッツカールトンのロビーラウンジに入りました。撮った写真はアップロードに向いていない微妙なものが多かったです。 慣れない場所だったからでしょうかね。。
今回は以上です。