はじめまして。
「私には何もない」を片付ける。
心とおうちの整えサポート
かいそうあきよです。
2021年、めでたく50歳となりました。
今は、「めでたく」と言えておりますが、
50歳を目前にした私は、
思い描いていた人生とはかけ離れた毎日を送っていて、
毎日、悶々と、ため息をつきながら、
満員電車に揺られていました。
迷走の40代
三人の子供を育てながら、子育てのコーチとして12年くらい活動しておりましたが、40代前半くらいから、経済的にきちんと自立がしたいと思うようになり、色々と回り道をいたしました。その中で、たくさんの失敗もしましたし、周りにご迷惑もたくさんおかけしたと思います。
(でも一方で、たくさんの出会いにも恵まれた年月でもありました。
今でも、その頃に出会った方々に、どれほど助けて頂いているか分かりません。)
もともと高い成長欲をコントロールすることができず、40代は、色々なことに手を出しました。ネットワークビジネスにもどっぷり浸かりましたし、その後も色々ありました・・・。
その都度一生懸命ではありましたが、何一つ形にすることは出来ずに結局、派遣社員として事務仕事をする毎日。
「結局、私なんてこんなもの」
「私に出来ることなんてなーんにもないんだ・・・」と、
完全に自分を無力化してしまって、ただただ生きながらえているような日々が一年くらい続きました。自信を喪失して、心の中で自分を否定する毎日でした。
そんな中、海外留学していた長女の卒業と帰国が迫り、3年も留守にしていた長女が荷物とともに帰ってくる!!!
ただでも部屋数が足りない(5人家族の3LDK)し、物は溢れた状態・・・
【その頃の我が家】 ↓↓↓
(ここのアフター画像は、記事の最後の方にございます!)
これは本格的に片付けせねば・・・と思い立ち、美的収納®︎の扉を叩いたのが2020年2月のことでした。
美的収納以前の私と我が家
話は、美的収納の扉を叩く前の私と我が家に遡らせてください。
私は元々、片付けやインテリアには興味があって、片付け特集の雑誌を見れば必ず買っていましたし、あらゆるメソッドの本も読み、自分でもトライしてみたこと数えきれず・・・。
雑誌の真似をして、100円ショップのケースを買ってきてみたり、突っ張り棒やS字フックを使ってみたりするものの、使い勝手良く、リバウンドしない状態をつくることができたことはありませんでした。
実際に、3度ほど、整理収納のプロの方に来ていただいたこともあります。皆さん素晴らしい方達でしたが、その時は綺麗になっても、すぐに元通りになってしまいました。
なぜ維持することが出来なかったのか?は、大きく二つ。
今だから分かりますが、その時は分かるはずもなく、いつも元通りに散らかってしまうのです。
片付かない家の景色には、毎日毎日、辟易していました。
「あの汚い家に帰るのか・・・」と思うと、帰るのが憂鬱になったり、夫もいつも「ここが汚いね、あそこがどう」と、指摘してくるので、彼が帰ってくると思うと、「パパが帰ってくるから、片付けよう!!」と、子ども達にも強制して、『とりあえず』片付ける。強迫観念からの片付けは、苦痛でしかなかった。
今思えば、外にばかり目が向いている私に、夫も辟易していたのだと思います。「できていない」ところにばかり、目が行ってしまう。お互いにそんな状態だったのだと思います。
家は、安らげる場所であって欲しいのに、ストレスが溜まるばかり・・・。そんな年月が続いていました。
ついに、美的収納の扉を叩く!
実は、美的収納とは、5,6年前に出会っていて、考案者の草間雅子さんのセンス、世界観がとても好きで、ずーっと憧れていたのです。二度ほど、セミナーに参加したことはありましたが、それでも本格的に扉を叩かなかったのは、タイミングが合わなかったこともありますが、自分にはハードルが高いと感じていたから・・・。
でも、家中をなんとかしないと!と、崖っぷちに立たされた気持ちになったこの時、私は、「美的収納がいい!!」と思いました。
本格的に片づけを学ぶなら、ここがいい!と思いましたし、なぜか、
美的収納なら、片付けで悩むのを終わりに出来るという確信に近い予感がありました。根拠のない自信みたいなものです。
2020年2月、ドキドキのベーシック講座がスタートしました。
扉の先の世界
自信喪失と自己否定の沼に陥る前の人生は、いつも何かに向かって走る!という生き方をしてきました。立ち止まるなんてことはなかったし、いつも、どうなりたいのか?が明確にあって、そこへ向かって一直線!みたいな感じです。(イノシシどしなので(笑))
でも、片付けを始めた頃は、上述した通り、ただ生きてるだけの人に成り果てていたので、先生に、『ゴールイメージが大切!片付けて、何がしたい?』などと聞かれることが、なんだかとても苦しくて・・・
心が前を向いていないと、夢なんて描けないんだなぁと、人生で初めて痛感したのでした。
そんな状態でしたので、とにかく、『目の前のことに集中したい』と宣言してやらせてもらいました。キッチンから始まり、半年かけて家中を片付けました。
先のことを全く考えず、目の前のことだけに集中するなんて、
私にとっては、人生で初!
と言ってもいいくらい稀有なことでした。
ところが、そう宣言して、やり始めたら・・・
それがもう、楽しいのなんのって!!!
全てのプロセスが、楽しくて仕方なく、
充実感が溢れてくる体験でした。
物と向き合っているうちに、思い出したこと
ひとつひとつ、物と向き合いながら、色々なことを思い出しました。
衣食住の『住』が一番好きだったこと、
建築士だった父のこと、
海外での生活、
好きなこと、もの、色、
着たい服とその手触り、
どんなふうに、誰と、
どんな自分で、
毎日を過ごしたいのか・・・
何が自分にとっての幸せなのか
そんなことが、少しずつ分かってきて、
自分自身の輪郭が、物を通して、
濃く、濃く、なっていくようでした。
片付いていくごと、幸福感が倍増していきました。
夫や子ども達の存在と、一緒に過ごせる時間が、どれほど有難いことかと、感謝の気持ちがとめどなく溢れてきて、なーんにもない自分、なんでもない日常が、心底愛おしく思えるようになりました。
私にとっての一番の幸せは、家族と笑って過ごす時間だとはっきり分かりました。
ちょうど、ステイホームの期間と丸かぶりでしたので、夫と子ども達にも、たくさん手伝ってもらって、家をどんどん片付けていきました。
そうこうしているうちに、やっと、気持ちが前を向けるようになっていき・・・
「この世界にずっと居たい」
そんな風に思うようになり、そのまま、プロコース(美的収納®プランナー養成講座)へ進みました。
更に半年かけて、モニターさんのお宅を丸ごとお片付けさせて頂き、2021年5月に無事お免状を頂きました。
自分を満たすものは、外にはない。
内側から溢れてくるもの。
なんて、頭では分かっていたけれど、
モノと向き合いながら、幸せ感が溢れてくる体験をして、なんだかやっと、体感できました。
時間がかかりましたが、50歳までに辿り着けて良かった。
余談
こんな風にして、私は美的収納を通して自分自身を取り戻し、自分にとっての幸せとは何かを知ることが出来ました。
以前の外にばかり目が向いていた頃の私のことは、夫も子ども達も、いったいママが外で何をしているのか?よく分からなかったと思います(笑)
自宅を片付けたことで、私が今、お仕事で何をしているのか?全員がよく分かってくれていて、私が嬉々としてお仕事に励んでいるのを「良かったね~」と、喜んでいてくれます。夫も、「やりたいことをやるのが一番」と、応援してくれている様子。
それまでは、自分のやりたいことにかかるお金は、相談することなくやりくりしていました。言えなかったんですよね、自信がなかったのかな・・・
実は、プランナーの養成講座の受講を決めた時、思い切って夫に相談しました。もちろんちょっと渋りましたが(笑)、結局、彼は資金援助してくれました。彼も、家が片付いたことは、嬉しかったのかな。
喜んでとまでは言わないけれど、ノーとは言わなかった(笑)
自分のやりたいことを正直に話して、相談して、サポートしてもらう。
初めてのことでした。
隠していることが何もない。
理解してもらえて、応援してもらえている。
ということが、こんなにも気持ちのいいことなのかと知りました。
その後の話
お免状を頂いてから、有難いことに
ご紹介が続き、20件以上のお宅のお片付けをさせて頂きました。
年代は、40代~50代が多いですが、30代の子育て中のママもいらっしゃり、お悩みも様々。
美的収納のゴールは、
美的収納の美的は、見た目の美しさではなく、
自分らしく輝く
こと。
私自身、美的収納を通して「私には何もない」というところから、心から好きで楽しいと思えることを見つけることができました。
心からの「好き」は、自分を前に動かしていく原動力になります。
そしてそれを通して社会と繋がりが持てることは、日々新鮮な発見をもたらしてくれます。
何歳になっても、新しい自分でいられたらどんなにいいだろう。
と願う毎日です。
50代になり、子育ても終盤。
子供達は、体感3倍速!?で自立へ向かってぐんぐん前進しています。
寂しい気持ちもあるけれど、「自分はどうだろう?」「自立に向かってるか?」
と、自分に問いながら前進していきたいと思っています。
自分を見つけて、好きなことで動き出せるようになりたいあなたと一緒に進んでいけたらこんな嬉しいことはありません。
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