微談1(名刺代わりの10冊)

こんにちは。微炭酸です。
僕、思ったんですよ。
note始めるぜ!で自己紹介の記事だけぽつーんと存在していてどないすんねんと。

というわけで、元々頻繁に更新するつもりでは無いのですが、最初くらい連日投稿と。
お知らせとか何でもない時は、微炭酸によるとっても微妙な雑談――略して微談(けっして、美談にはならない)でまとめておきます。

はてさて、とはいえ普段は週6くらいで家のPCの前に居座る生活ゆえ、ネタがあるわけでもありません。

とりあえず、あれやりますか、名刺代わりの10冊。
僕、色んな人のこれ見るの好きなんですよね。
その人がどんな本好きなのかなって考えると、何となく人間性も垣間見える気がして。
ほな、前置き長くても仕方ないので、いきまっせ。

※敬略称で失礼します。
※Amazonアソシエイト等はしておりません。


1.天沢夏月「前略、初恋の彼女が生き返りました。」

大人になった主人公の下へ、死んだはずの初恋の彼女が押しかけてくるところから始まるお話。

何を隠そう、僕が青春恋愛を書こうと思い立った一冊。
何なら、僕の受賞作も大いに影響を受けています。

これを読んでいた時、僕はあまり読書をしていない時期でして、こういう構成・伏線のものがあるということをあまり知らなかったんですね。

ですから、この作品を最後まで読んで鳥肌が立ちました。
本を読んで泣くことは多々あるんですが、鳥肌が立ったのはこの時だけかもしれません。
是非、普段読書をしない人ほど読んでほしい!


2.斜線堂有紀「私が大好きな小説家を殺すまで」

人気小説家のゴーストライターになる少女の物語。

僕、斜線堂先生は作家買いするファンボなんですが、1冊に絞るとしたら悩みに悩み過ぎて、頭から遥川悠真が生えてきてたので、こちらで。

何といっても、書き出し。とにかく書き出し!!!!!!
これは公式SNSや商品サイトでも掲載されているので引用させていただきます。

憧れの相手が見る影もなく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で、「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。

斜線堂有紀 私が大好きな小説家を殺すまで メディアワークス文庫

すー……っ。良い…………。
こんなん、本屋でぱらっと開いて1行目に書いてあったら買うに決まってますやん。
最後の締め方もめちゃくちゃ好みで、あぁ、もう最高……ってなりますよ。
愛憎ってこういうことを言うんだなと教えてくれた作品です。


3.宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」

泥棒の主人公がひょんなことから中学生の双子の父親代わりになるお話。

ミステリーなんだけど、ほっこりもの、そして、家族愛。
主人公が徐々に絆されていく様子、家族として形を成していく様子が丁寧に描かれていて、読後感が素晴らしい。

読んだのは中学生の時だったんですけど、未だに読み返している1冊です。


4.十文字青「灰と幻想のグリムガル」シリーズ

名前しか覚えていない状態で「グリムガル」の世界に放り出されるファンタジー小説。

お次はラノベから。
異世界ファンタジーですが、とにかく泥臭く、命の重さを丁寧に描いている作品。
ゴブリン一匹倒すのにも、とにかくがむしゃらに全力。
周りには自分たちよりも強い義勇兵ばかり。そんな中で、彼らなりに生き抜いていく様子にページをめくる手が止まりません。
ボスを倒すような存在ではなく、取り巻きの一体をとにかく全力で、命がけで倒す。そんなお話です。

アニメも音響や水彩の映像がとても綺麗で、何度も見返している作品です。

ちなみに一番好きなのは王道でしょうけれど、第10巻の「ラブソングは届かない」です。本当、幸せになってくれぇ……。


5.黒井嵐輔「サバンナ・ゲーム」シリーズ

国家公認で行われる現代ロールプレイデスゲーム。

僕のファンタジーの基盤になっている作品。
漫画も小説も全部揃えています。もちろん。
今のネット小説の流行ローファンタジーの先駆けって、この作品なんじゃ?と思っています。

それくらい、わくわくする設定がてんこ盛りで、学生の時は食い入るように読んでいました。

あの、アニメ化の話どこかへ流れちゃったのかもしれないですけど、僕はずっと待ってますよ……頼む!


6.朝井リョウ「正欲」

あらすじは書けません。だって、背表紙に書いてないんだもん。

『多様性』という言葉の意味を改めて考えさせてくれる作品。
昨今、当たり前のように使われるこの言葉、果たして僕たちは正しく認識し、使えているのでしょうか。

正しい欲って、つまりはマジョリティー。世間の言う正しいことに対して正しい欲を持つこと。
じゃあ、マイノリティーの人たちが抱えている欲って、間違った欲なんですか? そう強く問われている気がしました。

学生、社会人問わず、現代に生きる人ほど読んだ方が良い作品だと思います。


7.山田悠介「特別法第001条DUST」

ニートを島流しとする法律「DUST法」が可決され、孤島でサバイバル生活を強いられる主人公たちのお話。

学生の頃、読む本が尽きたらとにかく山田悠介先生の作品を本屋で買う。
きっと、僕だけじゃなかったと思います。

たくさん読んだ先生の作品の中で、際立って心に残り続けているのがこの作品。

ページ数が多く(約500ページ)、タイトルも少し硬く感じますが、学生でものめり込んで読めますよ。実際、僕がそうでした(笑)

人を信用できない過酷な状況の中でも、最後まで貫いた友情。そして、ヒロインを愛しく思う気持ち。果てに我が子を守りたいと行動する主人公に胸を打たれて、何度も泣いてしまいました。

10冊とは言わず、1冊に絞れと言われれば、きっと僕はこの作品を挙げると思います。


8.杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」

大御所ミステリー作家だった父親の遺稿を探すお話。

昨年発売の作品ですが、もちろん10冊に入ります。
僕が読んだのは、既に結構SNS等で話題になった後でした。

なぜ、もっと早くに読まなかったのか!!!
この作品ね、小説を書く方は絶対に読むべきですよ。
マジでとんでもない!
詳しくは絶対に書けないから、語彙力偏差値5くらいにして言いますよ。
マジでパネェ!!!!!!!!!

続刊も発表されたので、今から楽しみだ~。


9.百田尚樹「ボックス!」(上)(下)

天才と努力家、二人の学生のボクシング青春小説。

スポーツ小説って、実は僕あまり読まないんですよね。
というのも、僕はスポーツをテニスくらいしかやってこなくて、文章で見てもいまいち情景が浮かばず……。

そんな僕でも、深く心に突き刺さっている作品が「ボックス!」です。
もうね、下巻は高校の授業中、机と太ももの間においてずっと読んでましたよ。だって、止まらないんだもん。
物語も、ページをめくる手も。

目の前で繰り広げられているかのような臨場感、涙の滲む展開。

熱く! とにかく青春が詰まっていました!


10.住野よる「君の膵臓をたべたい」

病院で拾った一冊の文庫本「共病文庫」。その持ち主である余命僅かな少女と主人公のお話。

青春恋愛書きとして、名前が挙がらないはずがない。
小説は4回読み返し、実写は2回観て、アニメ映画は4回映画館に足を運び、ブルーレイを買いました。
グッズも家にたくさんあります。カレンダー、下敷きetc.

一つの作品で泣いた累計回数だと圧倒的ダントツトップ。だって、読み返す度、見返す度に泣いてるんだもん

こうして改めて見ると、タイトル神すぎか?????
今やたくさんの余命系作品がこの世にありますが、唯一無二と言えるんじゃないでしょうか。

僕は確かに桜良に恋してましたよ。ってか、恋に落ちない人いないでしょう(断言)


終わりに

ふぃ~、疲れました。
10冊に絞れって無理ゲーでしょう。本当は後20冊くらい余裕で挙げれます。

ここまで読んでくださった方、どうですかね、僕のこと少しは分かりましたか?

よく分かったよ! 分からんかった! どちらでも構いません。ここに挙げた10冊、そしておこがましいかもしれませんが僕の物語を読んでいただけると嬉しいです。

最後に宣伝チックになるの好きじゃないんですが、宣伝も出版社様への恩返しの一環です。毎度しますよ。

スターツ出版文庫より12月に「きみ物大賞」の受賞作が発売予定です。

微炭酸、こんな思いで読んでいたんだ、じゃあ、あんたはどういった思いを込めて物語を書いたんだい? 少しでも気になって、お手に取っていただけたらとても嬉しいです。

書影解禁、予約サイト等が整いましたら、改めてリンクを載せますね~。

それじゃあ、また次の記事でノシ。

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