メギスの浜いり
1ヶ月ぶりに母の生存確認のため実家にいく。母は報恩講のお参りが午後4時まであるとのことだったので、山中温泉の総湯でひとっぷろ浴びた。総湯はお客さんがパラパラ。午後ののんびりした空気がただよっていた。帰りに松浦酒造で獅子の里の純米吟醸、四合瓶で購入。
実家に着くと、母はもう帰ってい。寒気がして調子が悪いという。体温をはかると36度7分。いつもは35度台の彼女からすると異常事態なのか背中がゾクゾクするという。
晩ご飯は母が用意してくれていたフクラギの刺身やメギスの浜いりを自分で盛り付けて食べた。
浜いりというのは、鰯やメギスなどの小魚を、塩水だけで煮た料理のこと。
味付けがシンプルなので、新鮮な魚でないと魚臭くて食べられない。そのまま食べてもいいし、生姜とお酢をかけて食べると、あっさりと食べられる。昔、金沢駅の都ホテルの地下にあっった白山茶屋では、小鰯の浜いりが時々メニューにあった。ワカメと生姜が添えられていて、酢がかかっていた。スッキリしてうまかった。
母は、メギスを素焼きにしてから醤油で甘辛く煮たのもよく作ってくれた。表面に焼き色がしっかりと着くくらい焼いてから煮るので、身がしまって香ばしくなる。こちらは醤油味の甘辛い味付けなので、ご飯のおかずにいい。昔はメギスの他にも、小鯛を同じように料理してくれた。
小鯛は骨が多くて、しかも骨が硬い、ヒレも堅くて食べられないし、身が少ない、子供にとっては食べるずらい魚で、私はあまり好きではなかった。でも、箸でむりやりほじくり出した身を口にすると、皮目の焦げ味に甘辛い醤油味がくわわって、ご飯をお供にはぴったりだたあ。
メギスの骨は、片身を食べて尻尾をつまめば、ぺろりんと剥がれるので食べやすい。骨自体も柔らかいので、骨ごとかぶりついてかみしめれば骨も食べられる。
我が家のガスレンジの魚焼きロースターが故障したままになっている。ここ数年、フライパンでしか魚焼いていない。魚料理のレパートリーを増やしてたくさん食べたい。先延ばしにしていたけれど、そろそろ修理しよう。