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VIDEOPHOBIAを解読するための4つの説
映画「VIDEOPHOBIA」を鑑賞しました。
モノクロで映し出される不穏な物語。
それぞれの解釈によって、ジャンルが変わってくるであろう不思議な作品でした。
真相が非常にわかりづらい作りになっております。
今回の記事では、この映画最大のポイント「性行為の動画を公開された」という点の真相を考察します。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
はじめに
【公開】
2020年公開(日本映画)
【監督・脚本】
宮崎大祐
【キャスト】
廣田朋菜、忍成修吾、芦那すみれ、梅田誠弘、サヘル・ローズ、辰寿広美、森田亜紀
【あらすじ】
東京で女優になるという夢破れて故郷・大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の愛はそれでも夢をあきらめきれず、実家に住み、バイトをしながら演技のワークショップに通っていた。そんなある日愛はクラブで出会った男と一晩限りの関係をもつ。数日後、愛はその夜の情事を撮影したと思われる動画がネット上に流出していることに気づく。その後も連日、その夜のものと思われる動画がネット上に投稿される。自分のものとは断言できないが拡散し始める映像に、愛は徐々に精神を失調し始める――。
大阪の「シネ・ヌーヴォ」で鑑賞。同監督作品の特集の中の一つです。
Tシャツが可愛い。
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どんどん不穏で不安になる。不思議な作品でした。
それでは、考察に参りましょう!!!
公開された人物は誰…?
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物語最大のポイント、「性行為中の動画を記録・公開された」という出来事について、考察します。
こちらの真相がはっきりとせず、謎に包まれたまま物語が進行します。
はたして、記録・公開の真相は、どういったものなのでしょうか。
わたしなりに考えた4つの説をお伝えします!
その1「公開されているのは自分ではない」
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まず一つ目の説は、「公開されているのは自分ではない」です。
主人公は自分であると信じ、警察まで相談しますが、実は全くの別人であり、主人公の思い込みであるという説。
警察の「動画と実際のあなたは、ずいぶん違って見えますけどね」
というセリフもありました。
自分以外の何かになりたいという欲求を満たす動機付けのために自身を洗脳したということになります。
その2「ドッペルゲンガー」
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2つ目の説は「動画を撮られたのはドッペルゲンガーだった」です。
行為に至った日、主人公が自宅へ帰り、タバコを吸いながら外を眺めると、自分とよく似た女性が歩いているのを目撃するシーンがあります。
このシーンから「主人公と全く同じ見た目の人物が存在し、動画を撮影され、記憶もリンクしていた」という説を考察しました。
この説だとすれば、ホラー度がグッと増しますね。
その3「映像は自分であり、撮影者もいた」
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3つ目の説は、「映像は自分であり、撮影者もいた」という説です。
映画の冒頭では、「ビデオチャットで自慰を見せる」シーンが流れます。
このことから、主人公は見せたり、見られたりすることで興奮を覚える癖があり、なんなら盗撮されていたのではなく、しっかり撮影者もいたのではないかと考察しました。
そうであれば、定点カメラだけではなく、寄りのカメラで撮影された動画が存在したことも説明がつきます。
その4「そもそも行為はなかった」
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4つ目は、「そもそも性行為などしていなかった」という説です。
こちらの解説はブログで↓↓↓↓↓↓↓↓
私はこちらが最も有力だと思っています。
映画の見どころ
ここからは考察抜きで、映画の見どころを2点紹介します!
見どころその1「大阪ミニシアターめぐり」
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映画の中で「十三」「梅田」「心斎橋」「九条」あたりの風景がたくさん登場します。
これらの場所はいずれも、
シネヌーヴォ 第七芸術劇場 シネリーブル シネマート など、大阪のミニシアター系の映画館がある場所です。
ミニシアター好きにはたまらない風景をスクリーンでぜひ!
見どころその2「セラピー・演劇練習」
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主人公は演劇の教室に通っています。
また、被害者の会的な、集団セラピーにも通うことになります。
このどちらも、クセのある講師で、笑ってしまうほど面白いです。
怒り、畏怖、笑い、狂気を感じる、こってりしたシーンです。見ごたえありますよ!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「VIDEOPHOBIA」の真相について、4つの説をお伝えしました。
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