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『どうすればよかったか』本当にこのままでいいのか問われるような
変えるのって、エネルギーと責任感が伴うから
映画『どうすればよかったか』を鑑賞しました。
これは本当に考えさせられる映画でした。
私なりの感想をたっぷり書きましたので、鑑賞した人と共有出来たらなと思います。
以下、私の感想です。
今の常識では、精神疾患の人を監禁するなんてことは、人権侵害とか、虐待とかそういった観点で物凄く非難されてしまうことでしょう。治療法もある程度確立しているし。
でも、当時の常識だったらどうだったんでしょうね。こういう家庭、多かったんじゃないでしょうか。医師の家庭ですら、家族にそういう人がいるということは隠したいし、心の病気に関する認識はめちゃくちゃ低かったんだろうと思います。
そもそも、隠蔽体質って、どこにでもあると思うんですよ。恥の概念がある限り。あと、体制とか決まり、関係を変えられないってこともどんな場所にもあるんじゃないでしょうか。他人の家族のドキュメンタリーだから、「こんなに放っておくなんてありえない」って思うけど、変えられないままズルズルいっちゃってることって多いにありますよね。変えるのって、エネルギーと責任感が伴いますから。
私は昔、結構大きな組織で働いてたんですけど、昔から決まってるからということで、今年もまた同じように続ける、そういった業務がほとんどでした。私はそういうのがあまり好きじゃなかったので、時代の潮流に合わせて、変えるところは変えるべきだと思っていたんです。必要であれば、大きく。でも、保守的な人はそれを否定する。今までと違うじゃん。それってリスク高くない?って。意地になって否定する人だっていました。
人は、変われるし、良くなることや必要なことは変えるべきだって思います。そして、考え方や意見、生き方は自由であるべきなんだと。あのお姉さんは、相当なプレッシャーを抱えていた結果、心を病んでしまったんでしょうね。
あと、お姉さんは統合失調症の症状が酷い時はまともな会話のコミュニケーションを取れずにいたんですよね。これって、意思の疎通がはかれないだけで、意思がないわけではないんです。嫌なことは嫌だし、辛いことは辛い。美味しいものは美味しいし、嬉しい思いだって込み上げる。伝えられない、伝わらないだけで。
統合失調症のみならず、他の精神疾患やASDなど、会話によるコミュニケーションが取りづらい人っています。でもそういう人は考え方や感じ方まで断然違う訳では無いんです。伝え方や言葉にするのが苦手なだけで。
お姉さんは、ビートルズを好んで聴いていたそうです。ビートルズ世代なんですね。彼らは、自由になることを歌う曲が多いんです。また、カウンターカルチャーの時代の代弁者として、多くの若者たちへ向けて、支配からの解放も歌い上げました。彼女の求めるものは、自由と解放だったのかもしれません。
本作を見て、統合失調症の歴史や症状、治療法なども気になったので調べたことをまとめました👇