三角ふたつの屋根の下にいたあの日から浮かれている
今年もコミックマーケットが開催された。
私は毎年参加しているが今年は原稿期間から特に猛暑を超えた酷暑だったのは印象深い。
今回の本を持って挑んだコミケだったが、実は人の手に渡った数は2019以前に戻っている。非常にありがたい。
その中でぼんやり思ったことがある。
人の活気っていいな…ということだった。
コロナ禍以前の人の入りが戻ったこともあってか午後を回っても人が途切れずに来る。その中で今年は参加者側としても会いたい作家、買いたい作家さんに声をかけたり無言で本を買ったりできた。
拙い「好きです」しか言えなかったけど、大体の作家さんが声をかけたら何か返してくれた。
というか家の外で人に会って話すこと自体お盆始まって以来だったのでいいコミュニケーションばかりが取れた。
そしてうっかり思ってしまった。
原稿や創作の努力を声掛け合える仲間がもしいたなら…原稿が進んだりするんじゃないか…と………。
私の原稿スタイルはすごく孤独で、Discordも実は相当熱く誘われない限りなるべく入らないようにしている。
元々独り言が多いので他人がそれを聞き続けるのはストレスだろうし、私も奇声を上げられないのは結構ストレスになるからなのだけど。
それを差し引いても入らない理由はある。
わりと知り合いは多くても創作スタイルが合う人がまーったくいないからなのだ。
私の創作スタイルはあるCPが公式に抱えている一つの大きな命題を解決するべく様々な角度(本)からアプローチする、というものずっとやっているんだがこれを続けられる人はなかなかいない。
普通ずっと同じCPについて何年も何年も考え続ける人はいないからだ。周りの友人はどちらかというと推しの何が好きでどこが可愛いかを知ってほしいという感じなのでここは致命的に合わない。
もし、もし私がそういうことをしている相手に巡り会えたなら、そしたら違うCPだとしてもアプローチ方法を一緒に語ったり、CPのそれぞれのこの性格を掘り下げたりできるのかもしれない。
普段ならこんなことを考えたりしない。
マイナス思考過多で人と組むなんてことできない気がする。原稿期間の追い詰められている瞬間になんか生活もきちんとできないのに誰かと会話なんかできない気がする。
きっと私はあの日から、あの三角2つの屋根の下にいたあの夏からまだ浮かれ続けている。
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