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CASIOの電子ピアノCDP-S300をMIDIキーボードとして使う
皆さん、MIDIキーボードやコントローラーってあまり興味を持たれないことが多いんですけど、そんなこと気にせず、私のMIDIキーボードへの並々ならぬこだわりについて語っていきます。
これまでいろんなMIDIキーボードを試してきました。基本的にはセミウェイテッドの鍵盤が多かったですね。シンセサイザーを弾くには軽快で最高なんですが、ピアノを弾くとなると話が変わります。どうも手応えが足りない。それもそのはず、鍵盤のタッチひとつで思い浮かぶフレーズや展開が全然違うんですよ。ピアノのアレンジをするなら、やっぱりフルウェイテッド、つまりピアノ鍵盤が必須なんです。
かつて、RolandのRD-64という64鍵のピアノ鍵盤MIDIキーボードを使っていたんですが、なぜか売ってしまったんです。ピアノアレンジを避けたい時期があったので、「まぁ、いらないかな」って。そのときの私にツッコミたいんですが、過去は戻らない。最近になって、やっぱりピアノ鍵盤が必要だと気づき、また探し始めました。
でも、問題が一つ。置き場所が狭いんです。今や、ピアノ鍵盤のMIDIキーボードはほとんど88鍵が標準です。唯一、鍵盤数が少なめな選択肢としてStudiologicのSL73 Studioがありますが、これがめちゃくちゃ奥行きがある。狭い私の作業机ではちょっと厳しいんです。
そこで、悩みに悩んだ末に奥行きのコンパクトさを優先して、88鍵のモデルにすることに決めました。(机からちょっとはみ出るけど…まぁなんとかなるでしょう!)
次に候補に上がったのが、ROLAND A-88MK2。楽器屋で試しに弾いてみたんですが、やや鍵盤が重い。そして、何より10万円以上するのはちょっと高い…ということで、次の選択肢に行くことに。
範囲を広げて電子ピアノに目を向けると、見つかったのがCASIO CDP-S300。電子ピアノなのでモジュレーションホイールはついていませんが、ピッチベンドだけは搭載されています。しかも、奥行きが超コンパクト!鍵盤タッチも重すぎず軽すぎずの絶妙なリアルさ加減、心なしか他の電子ピアノよりも上手く弾ける気がします。USB接続のみでMIDI端子はついていませんが、割り切りも大事。価格も5万円台で、これが私の最終的な選択になりました。
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さて、買ってからというもの、やはり「CDP-S300にして良かった!」という実感が日に日に増しています。まず、鍵盤がピアノタッチにしてはやや軽いので、長時間弾いていても手に負担がかかりにくい。重すぎる鍵盤だと、弾き込んでいるうちに手が疲れてきてしまうんですが、このモデルはその心配がほとんどありません。しかも、心なしか他のピアノよりも上手く弾けている気がするのは、たぶんこのタッチの絶妙さのおかげなんでしょうね。
そして、奥行きが本当にコンパクトなのが嬉しい。狭い作業スペースでも、ギリギリのところで収まってくれているので、他の機材と一緒に使っていてもストレスがありません。クリエイティブな流れを保つ上で非常に大事なポイントです。
もちろん、MIDI端子がないことや、モジュレーションホイールがないことは気になりますが、正直言ってそれを差し引いても、この選択は大正解でした。価格的にも手頃で、鍵盤タッチの感触や全体的なデザイン、そして機能面のバランスが取れているので、長い相棒になりそうです。
…とはいえ、モジュレーションホイールの問題はまだ残ってます。その解決方法については、次回のエントリーで・・・
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