ジョン・ボイル「ヒトラーと暮らした少年」★★★★☆
小説、ジョン・ボイルのヒトラーと暮らした少年を読んだ感想。
無垢な少年が迫害する側へと変貌する物語。
成長環境は子供の人格形成に大きく影響する。自分の中に判断基準を持たない子供は信頼できる大人を疑うことは難しい。また、権力を持つことや他人を威圧することで自己肯定感を増していき自身の考えを否定する者に耳を貸すことはますますできなくなる。
それでもこの物語には救いがある。若くして彼自身に気づきの機会が得られたこと。そこからどう変わっていくか自由が与えられたこと。
過ちを気づくことはとても難しい。メッセージ性の強いこの作品をぜひ読んで、一度考えてみるのもいいだろう。
ジョン・ボイル「ヒトラーと暮らした少年」
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