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隠された生命の息づかい

すべての人間の奥底には、その人の本当のたましいの叫びがある。
どんな虚勢を力に生きていようと、どんなに冷めた姿勢で世界に向き合っていようと、その人たちの内なる奥底には、その人、個人の存在の本質が、何ごとかを求め、燃えている。

その情熱と断絶している人がいかに多いかを、私は知っている。
また、現世的なものや、知らないゆえに違うものを情熱と思い違いをして、求め続けている人もたくさんいる。
でも最終的に、どういうわけかそれらの追求がとことん行き着くところまで行くならば、何かにぶつかる。そして、違うものが開けてくる可能性がある。
だから、失敗という体験はない。

私は、人の奥底にある、たましいかもしれないその本質を感じ取ってみたい。
幾重にも重なった私たちの仮面の奥に灯る、たましいの赤い炎を、私の存在全体で感じてみたい。
どんな人にもそれはあるのだ。私たちの作り上げた、複雑怪奇で混乱した価値観や善悪のモラル、正義感、自己主張…それらすべてを突き抜けたものが。

私はこれらのことを信じたい。それは信じることがもたらす力の実在を確信しているからです。

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