旅の始まり
旅の始まり
友よ! 水は豊かだ。
それは限りなく千変万化する。
時には怒濤のように、
時には限りなく溢れ、
そして流れ、
しかし その激しい流れの底では
あの小さな魚たちの寄り添いと触れ合いとを、
大切に守っていてくれるのではないだろうか。
熱くもなく、冷たくもなく、
その水底は限りない別世界なのではないだろうか。
水の底は限りない無限空間。
そこはいつでも 再び宇宙が誕生するところ。
私たちは自分のことではなく、
宇宙を探求し、宇宙と共にあるべきだ。
愛は常に新しい宇宙を創造し、
新しい宇宙を誕生させる。
だから愛と共にあるならば、
私たちは一つの宇宙である。
愛———それは私たちにとり、男もなく女もなく、
何ら分かたれることのないままに、
ただただ一緒にいることである。
ただただ一緒に、
川のように流れてゆくことである。
そのとき そこに、あなたと私と、存在していることの確かさ
———すなわち「愛と呼ばれているもの」が現われてくる。
そのとき 初めて私たちは、
あの流れゆく川の水音のように、
愛そのものの声を聴くことができる。
愛そのものを見ることができる。
あの愛と呼ばれているものに、
手で触れることができるのである。
レオン・サリラ
. . . † . . .
愛する師によることば。
何年も前から知っていたけれど、ここに描かれた世界は私の意識からは未だ遠く隔てられていました。
ただ無量なるものの慈悲によって、この宇宙の世界へ、今からだごと静かに沈みゆきつつある感覚。
これは創造への旅の始まりでもあると思うのです。そして本当の意味で私の生を捧げることも、やがて繋がっていくでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?