イギリスで会社を設立する方法 | 海外で法人登記をお考えの方へ
イギリスはビジネス環境が整備されており、法人税率が比較的低いことや、グローバル市場へのアクセスが容易なことから、海外で事業を始める場所として人気があります。この記事では、イギリスでの会社設立に興味がある方に向けて、法人登記の基本的な流れや注意点を詳しくご紹介します。
1. 会社形態を選ぶ
イギリスで会社を設立する際、まず決めなければならないのは会社の形態です。主に以下の3つが一般的です。
① Private Limited Company (Ltd)
最も一般的な形態で、株主の責任は出資額に限定されます。日本でいう株式会社に近い形態です。中小企業やスタートアップに適しており、多くの日本人経営者もこの形態を選択しています。
② Public Limited Company (PLC)
株式を一般に公開できる会社形態で、大規模な企業向けです。株式公開を前提とする場合はこちらを選びます。
③ Sole Trader(個人事業主)
個人で事業を行う場合の形態です。手続きが簡単で費用も抑えられますが、事業に対する責任は無限にあります。
2. 会社名を決定
会社名は他社と重複していないことが求められます。イギリス政府の公式サイト Companies House で会社名の重複を検索し、使用可能な名前を確認しましょう。会社名には「Limited」または「Ltd」という語尾を付ける必要があります。
3. 会社の住所を用意
イギリスで会社を設立するには、登記上の住所を用意する必要があります。この住所は公開情報となるため、自宅住所を避けたい場合は「バーチャルオフィスサービス」を利用するのも一つの方法です。
4. ディレクター(取締役)を任命
最低1名の取締役を任命する必要があります。ディレクターは20歳以上であれば国籍や居住地に制限はありません。また、会計処理を行う責任者として Company Secretary(会社秘書)を任命することも可能ですが、これは必須ではありません。
5. 株主を登録
Private Limited Companyを設立する場合、最低1名の株主が必要です。設立時に発行する株式の割合や出資額を明記し、登記時に登録します。
6. Companies House への法人登記
準備が整ったら、Companies House に会社を登記します。登記に必要な書類は以下の通りです。
Memorandum of Association(定款)
Articles of Association(会社規約)
株主や取締役の詳細情報
登記住所
7. 法人口座の開設
法人登記が完了したら、次に銀行で法人口座を開設します。必要書類は銀行によって異なりますが、基本的には以下のものが求められます。
Companies Houseから発行された会社登記証明書
取締役の身分証明書(パスポートなど)
会社の定款と規約
会社の住所を証明する書類
近年では、オンライン専用の銀行やフィンテック企業による法人向け口座サービスも増えており、審査が比較的スムーズなケースもあります。
8. 税務登録
法人税やVAT(付加価値税)を支払うために、税務署(HMRC)への登録が必要です。法人税登録は設立から3ヶ月以内に行わなければなりません。また、売上が年間£85,000を超える場合はVATの登録も義務付けられます。
9. 会計・税務管理の準備
イギリスでは、年次報告書の提出や決算書の作成が義務付けられています。これらをスムーズに行うために、信頼できる会計士を雇うことをおすすめします。また、ソフトウェアを活用して日々の会計業務を効率化することも重要です。
CloudAcc 公認会計士事務所
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まとめ
イギリスでの会社設立は、日本と比べると手続きがシンプルでスピーディーに進むのが特徴です。ただし、設立後の税務や法務管理には注意が必要です。最初のステップをしっかりと踏み、信頼できるパートナーと共にビジネスをスタートさせることで、グローバルな成長を目指せるでしょう。
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