断捨離、、アイドルオタクからの決別

アイドルオタクだった過去と決別するため写真集や雑誌などの処分を進めている。二束三文にしかならないかと思ったが、古本屋にまとまった量を売ったら結構な額になり驚いた。

思い出がつまったCDやライブDVDなどは名残惜しくてだいぶ残してしまった。ずっとドルオタとして生きてきた私にはまともな趣味がないから、全部処分してしまうと自分自身が空っぽになるような気がしたのだ。

数年前にAKB48のファンがオタクを辞める際、大事なコレクションである数百枚ものCDやDVD、グッズなどを破壊してTwitter上にその画像をアップするという衝撃的なニュースがあったが、私にはそこまで出来なかった。こんな甘い考えではその内またドルオタに戻ってしまうのかもしれない。一度卒オタした人でも、どうしようもない孤独のためか復帰してしまう人は多いと聞く。孤独な現代人にはアイドルという偶像が必要なのだろうか?

いやだ、もうドルオタになんか戻りたくない。あれほど不毛な趣味はそうそうないだろう。ドルオタだった当時は楽しくて熱に浮かされたように夢中になっていたが、目が覚めるとこれまでに費やした時間と金額を思い返して茫然となる。それだけの労力を他の事に振り向けていたら、どんなにか有意義だったか。人に語れるような経験でもないし、後には何も残らない。

巨大企業が有名プロデューサーと組んで、見目麗しい少女を依代にして仕掛けるアイドルビジネスにまんまと引っかかった愚かな消費者が私というわけだ。金と名誉が目的のそれらのカラクリはもちろん分かっていたが、思惑通りに踊らされてしまった、、、そんな過去とは決別して私は私の人生を生きていきたい。


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