行かなくなったな、文化庁メディア芸術祭
2022年9月25日、今さら知ったんですよね。
「あっ、メディア芸術祭の展示、明日まで?」って。
第25回文化庁メディア芸術祭受賞作品展が26日までやっていました。
行けなくない?
時間作る?
朝方まで迷いながらも、行きませんでした。普通に仕事ありましたし……。
でもなあ、昔だったら行ってたのかなとか思ったり。
と、ちょっと文化庁メディア芸術祭に思いをはせました。
初めては2008年
どこで知ったのかもう覚えていませんが、私が国立新美術館でやっていた「文化庁メディア芸術祭受賞作品展」に初めて行ったのは2008年だったと思います。
アートから、アニメーション、マンガなど、その前年の優れた作品の展示。
好みはあっても、やっぱり面白い作品が展示されてました。
だいたい2週間の展示で、アニメは会期中のどこか1日で大スクリーンで観られるし、マンガも立ち読みできる。しかも無料。
初めて行ったときに、心を掴まれました。
思い出の「FREEDOM」と宇多田ヒカル
特に思い出深いのは、アニメ「FREEDOM」。
会場で一気見しましたよね。7話、各25分くらいなんで、だいたい3時間。
そもそも「FREEDOM-PROJECT」から、テレビで日清カップヌードルのCMは流れていました。
CMは、アニメ「FREEDOM」からダイジェスト。
だからイメージはあったものの、実際にアニメの尺で見ると、とっても面白かった。
「こんなストーリーだったんだ?!」という驚きもあったんですが、それ以上に、オープニングにワクワクしたんですよね。
宇宙と地球とを舞台にしたストーリー。
実写とアニメーションが混じるオープニング。
キャラクター&メカニックデザイン、大友克洋。
そして何より宇多田ヒカル「This Is Love」。
1話目を観る。「オープニングかっこいいなあ」
で終わってすぐ2話目。「オープニングかっこいいなあ」
3話目。「オープニ(以下同)」
後半は楽曲が変わりますが、やはり宇多田ヒカルの「Kiss & Cry」。
スピード感のある「This Is Love」とは、変わってミドルテンポの曲。
初めてどこかで聴いたときには、特に引っ掛からなかったんですが、メディア芸術祭の展示会場で、大きなスクリーンと大きな音で体感したときには、イントロのドラム・パターンが異様にかっこよかった。
ソリッドなドラムと、浮遊感あるボーカルメロディが、アニメに合ってました。
毎年の楽しみだったのに
そんなわけで、一発目の“メディア芸術祭”体験が良かったので、翌年も、その翌年も観に行ってました。
その頃に仲良くなった友人と、たまたま会場内で会ったり。
同じような趣味だったから仲良くなったんでしょうね。今も友人です。
でも思えば、その友人の言葉はちょっと暗示的だったのかも。友人は私よりも、以前から観てきたみたいでした。そして、その何年かを見て、言ったんです。
「だんだん、良くなくなっている」
それはある面では当たってました。作品は相変わらず面白い刺激があったんですけれど、2019年から会場が国立新美術館から日本科学未来館に移ったんです。
東京の西側に住んでいる私にとっては、六本木よりもお台場は遠く。
結果的になんとなく足が遠ざかりました。
今年もやっぱり行かなかったけれど
「結局、また行かなかったな」
というか、お台場に会場が移ってからは、私は一度も行ってません。
タイミングさえ合えば、とか、行きたくない飲み会への返答みたいな言葉を、毎年頭に浮かべて、今年に至っては日程すら知らなかった始末。
でも、「第25回 受賞作品」をインターネットで確認すれば、やっぱり作品は良さそうですよね。
……という感想が出るのは、そこに出てくる作品をすでに見たりしているから。「あぁ、これ良かったもんね」って。
そう行かなくはなった。でも、結局見てる。
そんな、文化庁メディア芸術祭。
個人的に今年の文化庁メディア芸術祭の受賞作品に関連して、良かったのは、アニメ「Sonny Boy」の挿入曲だったカネヨリマサル「今日の歌」。
あれ好きでした。
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