『希望と絶望』観てきました
日向坂46のドキュメンタリー映画第2段『希望と絶望』観てきました
公式さんからネタバレ配慮令が出ているのでこちらに書きます
『人と仕事』と『希望と絶望』
コロナ禍という僕らが体験した事の無い厄災
その時僕らは何を考えていたのか
それは正しく歴史にする為には記録しておかなければいけない
それが無いと、存在しないと記憶の書き換え捏造は簡単な物になってしまう
ドキュメンタリーとして見るとどちらも弱さはあるのですがコロナが市中に広がり始めた当初、不要不急の名の元に、都や国から支援はしないと言われ、市井の民からはたった2週間が我慢できないのかと心無い声をぶつけられ、存在意義を見失ったエンターテイメント業界に居場所を求めていた人達にとってあの時何があったのか検証する意味でも、こうやって記録された作品がある事に、存在する事に意味はあるのだと僕は考えます
だから僕はどちらも観る事が出来て良かったです
『希望と絶望』感想
あくまでも『3年目のデビュー』の続きであり日向坂46の第1章のピリオドを見届ける作品
なので続きで見るのが大前提になりますし、『希望と絶望』単体で観た時に果たしてこれは日向坂46を知らないひとが観てわかるのか?伝わるのか?
配信ではなくシネコンで掛かってる作品ということを踏まえると、そこは減点せざる得ないと思います
一緒に約束の彼の地にたどり着いた僕らはおひさまにとっての送り物であり、僕らはより日向坂46を好きになる作品なので、おひさまにとっては間違いなく大切な作品にはなるのは事実なんですけどね
タイトルと予告編の過剰な煽り
予告編が公開された時にこれを見せていいの?ってかなり騒然となったのですが、いざ作品が公開されてみると、全然であって正直邦画の悪癖をこの作品に踏襲する意味は僕は感じなかったし、予告編で観たくないって回避したおひさまもたぶんいたのではないかな?って
ケヤフェスの描写
ここも予告編に掛かってくるのですが、コロナ禍で全てが止まった状況から、炎天下の野外ライヴ
そりゃーメンバーみんなダウンしますよって予告編を見た時点から僕はそう思っていたし、実際観てみたらそりゃそーだよねって感想になりました
物議を醸したスタッフの発言ですが、僕は星野監督的だなって感じましたし、意識的に悪役になったんじゃないかな?って
確かにあの炎天下でそれ以上を求められてもっていうメンバーの思いも理解出来るし、そこで満足して欲しくないっていうスタッフの気持ちも理解出来ます
ケヤフェスをより良いライヴにしようという思い、それは全員が強く思っている筈だけど、コロナ禍で全てが止まった為に見失った物
それを取り戻す為に必要だったんじゃないかと僕は思いましたし、波留コーチのパワハラ暴言にならなかったのは根底には同じ物があったんじゃないかと思うんですよね
叫ぶくみてん、としちゃん、おたけと、反応するおすしはある意味この映画の名場面
ただ今野さん含めて言い方は、ね (苦笑)
ボロボロの加藤史帆さんと本番で失敗したメンバーに必要以上にフォーカスするチアダンス
『3年目のデビュー』も『希望と絶望』共に縦軸の主役は僕は加藤史帆さんだと思ってるんですよね
だから見るのがしんどい部分もあったのですが、チアダンスは描写として避ける訳には行かないし、昨年の日向坂46を語る上で大きな要素を彼女が占めていると思います
ただほんとに追い詰められていたし、ボロボロだったし、僕も加藤史帆さん死んじゃうんじゃないかって心配してツイートしたりしたのですが、それを受けての加藤さんの発言
心配を掛けた事が不甲斐ない
その言葉を読んで加藤さんに対しての言葉の掛け方を考える様に気をつけましたが、時間がたって映画内のインタビューで当時を振り返っていて、その件にも触れていますが、そういう事なんだと納得したし、今は違う考え方が出来てるのも知る事が出来たし、それを踏まえて復帰してからの菜緒ちゃんに心配りが出来たって話しているから、糧とは違うけど通った事はけして無駄では無く、意味が無かったわけではないと本人が飲み込めているのなら、外野がとやかくいう必要は無いのだと
それ以上に気になったのはチア当日の映像の映画内での映し方で…
これは当日の配信見てないとわからないのですが加藤史帆さんの次に映像に大きく映し出されるのは本番で見せ場を失敗したメンバーと涙
成功したメンバー、チア本番を楽しめたメンバーに映像が寄る事は無くここは明確に見せたい物と意志が感じられました
これは配信見ているから分かる事で、映画で初めてチアの映像見る方には分かりようがない
ここの切り取り方は何で?って正直思いました
金村さんの表情なんてめちゃくちゃキラキラしてたのにね
無理矢理に絶望に沿う映像が欲しかったのかなとすら思いました
作品の重心が卒業する渡邉美穂さんへ移り割りを食うメンバー
佐々木久美さん、小坂菜緒さんを中心に置きつつもバランスに配慮して、あくまでもグループ全体を記録していた『3年目のデビュー』でしたが『希望と絶望』はグループ卒業という大きな出来事を踏まえて仕方ない面はあるし、僕らも渡邉美穂さんの気持ち、心の動きは聞きたいし知りたかったけど、あるタイミングから作品が明確に日向坂46が東京ドームにたどり着く迄の道のりを記録する、描くから、渡邉美穂が残したかった日向坂46の描写に視線と重心が移っていく
ほんとわかりますよ、わかりますし、僕らも気持ちに決着をつける為に見ておきたい、知っておきたい
ただそうやって重心が移動する事で映画としてのバランスはすごく悪くなったと感じました
だったら渡邉美穂で1本映画撮りませんか?って感じましたかね
そしてその煽りを受けて(ではないかも知れませんが)6枚目センターの金村美玖パートがすごく薄くなってしまっている様に見える
メインビジュアルポスターのアップの4人の内の1人の筈では?
告知頑張ってましたよね?
『ってか』のセンター抜擢時の不安の表情からどんどん自信を付けて変化していく様はこの2年の間でしっかり記録され記されていい物だったんじゃないかな?
要素として加藤史帆さんと被るから?
どんな映画であれ、映像作品であれ、あれが出てないのは、あれが記録されてないのはおかしいって見る側が言うのは少々越権な気がしてなるべく言わない様にしてるのですが、金村さんの扱いはちょっと残念と言うか不憫に感じました
MV撮影時にコメント撮りしてましたが、金村さんだけ個別インタビューありませんでしたよね?
ここはほんとに解せないな、と
佐々木久美さんを支える存在はいるのか?
『3年目のデビュー』と違って自身の力及ばず無力さに膝を着く場面がすごく多かった
無理は間違いなくしてると思う
だからこそ支えてくれる存在、今ファイテンって言ってくれる存在がいるのか少々気になりました
加藤さんがそれを担ってくれているのだとは思いますが
ほんと佐々木久美さんには幸せになって欲しいのです
本編最大の気になったポイント
言葉に配慮しても読む人の受け取り方で変わるし、ちょっと表現が危なくなるのでひと言だけ
僕は彼処に映し出されるのは絶対にイヤです!😅
まとめ
それは見せる必要は無かったんじゃないのかな?と感じる物もあったし、それを見たかったっていう、物もありました
観る事が出来て良かったし意義は感じましたが、繰り返しますがあくまでもおひさまに向けての送り物だったと
内容は満足も映画としてはすごく歪で問題のある作品だったかな
取材者が近すぎても遠すぎてもドキュメンタリーって難しいのだと感じました。
この稿お仕舞い