【世界最速】令和2(2020)年1月1日(元日)新聞広告まとめ
新年 あけまして おめでとうございます!
令和になって初のお正月。今年はオリンピックイヤーでもありますよね。新しい年はいつだって嬉しいものですが、今年は特にワクワクした気持ちで迎えられたように思います。
ワクワクするといえば元日の新聞広告(強引)。コピーライターを志した頃、恩師から「企業が力を入れる元日広告は、コピーや広告の最適なテキスト」と教わって以来、年が明けると各紙に目を通すことを習慣にしてきました。(2017年、2018年、2019年はブログにもまとめました)
新聞広告は「社会の鏡」と言われます。最近はSNSで話題になることを狙ったものも多いですよね。新時代最初のお正月にどんな企業がどんなメッセージを届けようとしているのか。そこから時代の進む方向を読みとってみてください。
ざっと見たところ共通するテーマのものが多かったため、下記7つに分類してお届けします。
※企業名・アーティスト名など敬称略で記載しています。
■変化・変革
◎集英社
かわることを、
おもしろがろう。
毎年、同じコンセプトのシリーズ広告を各紙に展開する集英社。今年も「かわることを、おもしろがろう。」という一貫したメッセージのもと、逆さまにすると別の言葉に見える「書」をメインビジュアルに広告展開しています。
◎ヤマトグループ
マークは変わりません。
でも、クロネコヤマトは変わります。
ヤマトグループも毎年、元日広告で企業スタンスをアピールしています。2019年は創業100周年、2020年は次の100年へ向けたスタートの年とのこと。
◎トヨタ自動車
トヨタは、
どこへ
向かうのか。
ちょうど一年前から「トヨタイムズ」というメディアの編集長に香川照之さんが就任し、トヨタ自動車について取材をして記事にするというシリーズを展開してきたトヨタ自動車。今年も各紙に全30段の広告が目立っていました。
◎西武
さ、
ひっくり
返そう。
昨年、女性が顔にパイを投げつけられたようなビジュアルの広告が物議をかもした西武・そごう。今年は「さ、ひっくり返そう。」というメッセージのとおり、反対から読むと逆の展開になるボディコピーが印象的です。
◎SAPPORO
誰かの、
いちばん星
であれ
◎大和ハウスグループ
日本再耕。
■人生100年時代
◎湖池屋
スナック人生
100年時代へ。
一瞬、飲み屋のほうのスナックを思い浮かべましたが、ここでいうスナックは「スナック菓子」のこと。100歳になってもスナック菓子を食べられるような健康で幸せな人生のために、口内環境の研究をはじめたとのことです。
◎ワコール
100歳になっても、
自分のぜんぶを
好きでいたいです。
◎健康保険組合連合会
幸齢者
◎朝日新聞×宝島社
ゆるっと、ゆうがに。
◎ノバルティス ファーマ
見える、を見つめなおす。
■2020
◎講談社
2020年 講談社大図解
◎箱根駅伝
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◎JINS
ドラえもんモデル登場!
2020年1月1日発売
ワクワクをかけよう。
◎CATS
ねこ年、始まる。
CATSの映画の告知を、存在しない「ねこ」の干支にかけてるのがいいですよね。
◎スターウォーズ
銀河新年
こんな壮大なダジャレありますか(本当は「謹賀新年)。2020年の「夜明け」も「スカイウォーカーの夜明け」という副題にかかっていますし。スターウォーズやから無条件で好き。
■TOKYO2020
◎スポーツ報知
東京オリンピック関連の広告はたくさんありましたが、一番いいなと思ったのは今回のオリンピック・パラリンピックでメダルが期待されている選手の「直筆目標」。やっぱり手書きの文字には「人」が宿りますね。
◎セコム
2020を
セコムする
◎文藝春秋
東京1964からTOKYO2020へ
◎NEC
あなたの顔が
東京2020の
扉をひらく。
◎東京海上日動
READY
TO GO!
◎キヤノン
写真は、世界記録だ。
◎Panasonic
いっしょにTOKYOをつくろう。
◎SEIKO
TIME IT
◎大日本印刷
その時、観衆は妙なものを
目の当たりにしました。
なんと一人の選手が、
両手を地面についたのです。
■挑戦
◎グランドセイコー
凄いのは、これからだ。
◎Netflix
Netflixでも行く?
定額見放題だし!
この広告、個人的には下のほうにある「ネトフリづくしの#ネ正月」がすごいコピーだと思います。
◎BANDAI
ガンプラ40周年。
想いとともに未来をつくる。
■住まい
◎積水ハウス
茶の間。
リビング。
そして
これから。
■アーティスト
◎Superfly
この
Superflyは、
強くて優しい。
◎竹内まりや
◎GLAY
◎東京事変
▶︎再生
◎香取慎吾
20200101
NIWA NIWA WAI WAI
◎桑田佳祐
後半、かけ足になりましたがまとめは以上です。独断と偏見で選んでいますので、掲載広告のすべてをご紹介できたわけではありませんが、すこしでも時代の空気を感じていただけたら幸いです。
2020年がみなさんにとってステキな年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ARAWAS
代表取締役 松田広宣
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※出典:日本経済新聞、毎日新聞、朝日新聞、讀賣新聞、中日新聞、スポーツ報知、スポーツニッポン