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変化に必要なもの

人はなぜ新しいことを始めるのだろう。

私が独立開業したのは2022年7月4日。
ちょうどアメリカの独立記念日でいいや、と勢いで税務署に開業届を出しました。

でも、このnoteやホームページで情報を発信し始めたのは、その約5ヶ月後の11月末でした。
独立したときからやろうとやろうと考えていたことですが、重い腰を上げたのがこのタイミングでした。

何がきっかけになったのか。

きっかけを広辞苑で調べると、「①気勢。意地。②ものごとを始めるはずみとなる機会や手がかり。(後略)」とあります。

たしかに「いきおい」とか「はずみ」みたいな直接的な要因はあります。
ホームページを開設したタイミングは、サーバーの割引期限があったからでした。

ただ、それは単なる「きっかけ」なのであって、変化には、火山が噴火する前のマグマ溜まりにように、その前の時間が大事なように思います。

独立してすぐの頃は、これまでの経験や実績があるから、まあ仕事は受注できるだろう高をくくっていました。しかし、数ヶ月たっても、思ったようにはいかない日々が続きました。発注側からすれば、新規契約となる私に発注するのはリスクがあります。発注する手間を考えれば、既存の方を優先するのは当たり前です。そんな自分の見立ての甘さが嫌になりました。

「心の変化は劇的な一瞬ではなく、見守られながら流れる地味な時間の蓄積で起こる」(東畑開人「聞く技術 聞いてもらう技術」p.106)

そんなことを考え、ようやく行動を起こし始めたときに、この言葉と出合いました。

変化を起こすのは怖いものです。
ネットで発信するときは、こんなこと書いても大丈夫かな、変じゃないかな、とか考えて動けなくなることがあります。勇気がいります。
でも、私には見守ってくれる存在がいて、行動が起こせました。
見守れた時間の蓄積があったから、ですね。

企業ではできるだけ短い時間で成果を出す、いわゆるコスパとかタイパとかが重視されます。でも、人の中で変化が起きるには、見守ってくれる存在と十分な時間が必要だということを改めて体験・体感しました。

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