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暮らし方

今日ジェイフィールさんの「人間に戻ろう 人間らしさを取り戻そう」というウェビナーを聴講しました。
東京の西にある八王子、藤野、上野原にそれぞれ暮らす3名の方が登壇され、そこでの暮らしについてお話されました。

いずれの方も、自然に近い環境で、人と人とがつながる暮らしを楽しんでおられます。うらやましい。

東京西部の山々は、私がよくトレランする場所であり、奇遇に感じました。
先月13日には藤野の「陣馬山トレイルレース」を走り、コロナ前までは上野原の「八重山トレイルレース」に出場していました。そして八王子には、昨年12月に走った「八峰マウンテントレイル」があり、お気に入りの高尾山外周コースもあります。

ウェビナーでいちばん心に残ったのは「暮らし方」という言葉です。
働き方、生き方についてずっと自分なりに考えてきて、整和館のビジョンにも掲げています。でも、「暮らす」という言葉は自分の中でほとんど意識していませんでした。

暮らし方とは、働き方と生き方の間にあるもの、あるいはそれらをつなげるものなのかな、とウェビナーが終わって考えました。

私の勝手なイメージですが、生き方を変えるのはたいへんです。でも、暮らし方であれば、ときどき何か変えることができそうな気がします。英語では、暮らし方も生き方もLifeあるいはWay of Livingですが、日本語にすると大きな違いがあるように感じますね。

今日のウェビナーでも、暮らし方が変わることで、見える世界・景色が変わるという話がありました。自然や人とつながって暮らし始めると、感じ方が変わり、感じる力が身につき、生活に必要なものは消費するだけではなく、自らつくったり、身近な人たちと交換したりして手に入れる。

私も最近「暮らし方」を変えたことで、見える世界が変わってきていることを実感しています。私の場合は、移住したわけではなく独立という「働き方」を変えただけです。それでも暮らし方は大きく変わり、家族との時間や自然と触れる機会が増えました。

ウェビナーは一旦終了したあと雑談が30分も続きました。
最後に、参加者の中から「暮らし方そのものに無関心、あるいは仕事や生活で余裕がなくて関心を持てない人たちにどう伝えればいいのか」という問いかけがありました。

たしかにそこにいない人にどう届けるかというのは難しい問題です。私は多摩川の河川敷で子どもたちに外遊びの場を提供するNPOで2017年から理事を務めています。外遊びに関心がある人は来てくれます。そうではない人たちにも外遊びの楽しさ、良さを知ってもらいたい。でも、実際に来てもらうのは容易ではありません。

企業は社員の働き方だけでなく、暮らし方も考えるべき時代になってきていると思います。ここでいう暮らし方とは仕事以外で大切なことです。自然、心身の健康、家族、住む場所、会社以外の生計手段、社会とのつながりなど。

そんな自分の暮らし方を見つめ直し、見直す機会をつくるようなプログラムが企業向けにあってもいいのかなと思いました。

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