妙に納得してしまった話



【プロには勝てない】



先日、市場にトマトを出荷に行った時のこと

そこで青果の卸売り業者の方(以下Bさん)と会い立ち話を始め、18時頃から始まり最終的には23時過ぎまで話し込んでいた。

農業や販売流通の現状を話ているとあっという間に時間が過ぎた。8:2でほぼ相手が話していたが。笑

トマト農家になって2年目がもうすぐ終わろうとしているが、JA出荷だけではとてもじゃないけど採算が合わないことを痛感している。

先日の四万十市園芸部の役員会でトマト部長が「全量JA出荷すれば2,3年で潰れる」と発言したくらい厳しい状況だ。

なので私も栽培しながら販路拡大の営業活動もやっていかざるを得ない。

自分で袋詰めをして直接店舗に送ることで利益はJAの約3倍ぐらいになる。

こうした現状をBさんに話すと、また違った視点から話し出した。

確かに自分で袋詰めをして直接取引することで利益は確保できるが伸び代は少ないんじゃないかということだった。

『俺らはずっと野菜の販売について考えてやっている。販売に関しては負けるはずがない。』

この言葉はすごく印象に残りました。

販売はプロには任せて栽培に集中した方が将来的には息の長いトマト農家としてやっていくことができると。

例えば
① 2時間で100袋トマト詰めて1万円の利益   
② 販売業者に任せて100袋で7千円の利益

この2パターンがある場合
①をやっていて②の提案が来た時に目先の利益を考えると3千円損してしまうが、自由に使える2時間が増えることにもなる。

成功している人は時間を大切にするとよく聞くが分かっていても目先の利益を手放すことは難しい。笑

浮いた2時間で3千円以上の利益をつくることがすぐにはイメージできないからだと思う。

質の高いトマトを育てていくにはいかに自分がハウスで管理作業の時間を確保できるかにかかっている。
出荷作業や販売を業者に依頼すれば浮いた時間を栽培の方で使える。

本来はJA出荷をしていれば栽培に集中できるということなのだがマイナス利益が許容範囲を超えてしまっている。

要するに誰と組むかが大事だと。

自分が離れようとしていた販売形態も悪くないんじゃないかと妙に納得していました。

とにかく自ら販路開拓して売上を作っていくことに躍起になっていた自分を見つめ直すのにとても良いきっかけになった。
Bさんには感謝。

しっかり細部まで考えて行動していこう。

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