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夏の終わりに、映画など雑感。

雷鳴が聞こえたが、静かになった。台風10号の影響で激しい雨が降り、まだ安心はできない。最高気温は徐々に下がりつつあり、8月が終わろうとしている。エアコンの音を聞きながら、今年の夏を振り返る。

7月には声がれとともに熱が出て、完全に活動停止状態だった。しかし、垂直になれない(寝床から起き上がれない)ことが悔しくて映画ばかり観た。その後の8月には無理をせずに体調を整えることに専念した。いまだに喉がおかしい。ヴィックスのドロップが欠かせない。数種類の味があるのだが、お気に入りはスーパークール。メントールが喉を爽快にさせてくれる。

熱のために活字がムリだった状態から解放され、ようやく8月には本を読めるようになってきた。趣味のDTMもできるようになり、久し振りに曲を完成させた。仕事に関しては新しい挑戦を試みている。しかし、課題はいまだに解決されていない。

体調不調からマイナスになった状況をプラスに転じるには、通常以上の努力をしなければならない。それにも関わらず、夏の疲れがどっと押し寄せる。身体が重い。眠くてたまらない。しんどい。

というプライベートの現状はともかく、映画について語ろうと思う。

7月には29本の映画を観た。では、8月はどうだったかといえば、わずか2本だった。本数ではないと思うし、7月の状況が異常だったのだが、次の2本を観た。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

  • 『トランスフォーマー/リベンジ』

ほんとうは文芸的な作品を観たいのだけれど、暑くて文芸的な気分になれなかった。ちょっとだけ観て中断しているのは『蜜のあわれ』だ。

『蜜のあわれ』の原作は、室生犀星の幻想小説である。老作家と金魚の女の子、作家と関わりのあった過去の女の幽霊が出てくる物語だ。どんな小説だろうと青空文庫を開いたところ、すべて会話文で書かれていた。ぶっとんだ作品だった。賛否両論あるようだが、室生犀星という作家は面白そう。どのように映像化されているか興味がある。ちなみに、青空文庫を開いたものの、最初から最後までしっかり読んでいるわけではない。

文芸作品は秋以降にとっておくことにして、エンターテイメント作品ばかりを鑑賞している。続きものに興味があり、小説やコミックスを原作とした映画化が中心だ。

『ジョジョの奇妙な冒険』はコミックスが有名だが、読んでいない。なぜ、この映画を観ようと思ったかといえば、山﨑賢人さんと神木隆之介さんの出演した作品だったからだ。

えっこんな映画にも?!という驚きがあった。邦画の事情に詳しくないのだが、山﨑賢人さんと神木隆之介さんは、いったいどれだけの映画に出演されているのだろう。コミックスの実写化でヒットさせようとするならば、必ずこのおふたりのキャスティングという気がしている。

山﨑賢人さんといえば、最近ではオンライン配信で『キングダム』シリーズを観た。若々しい演技に元気が出た。以前には、宮下奈都さんの小説『羊と鋼の森』映画化のピアノ調律師のひたむきな姿にも打たれたし、又吉直樹さん原作、行定勲監督による『劇場』の自分勝手で彼女を傷つける最低な男の演技にも惹かれた。演技に幅があると思う。

『ポエトリーエンジェル』も観たことがあるのだけれど、この作品にも出演されていることを知った。まだ観ていない作品として『斉木楠雄のΨ難』がある。ギャグをどう演じるのか気になる。『四月は君の嘘』のような恋愛ものはどうだろう。恥ずかしくなってしまいそうだが挑戦したい。『ゴールデンカムイ』はぜったいに観たい映画のひとつ。

神木隆之介さんの映画でいいなあと思ったのは『遠くの空に消えた』だった。行定勲監督の作品でDVDを持っている。

航空力学的に飛べない構造の蜂が飛べるのは、飛ぼうと思ったから飛べたという台詞が印象的だった。空港建設に揺れる地域の少年や少女を描いた映画であり、神木少年には透明な存在感があった。

最近では『ゴジラ-1.0』の敷島浩一役が印象的だった。どことなく弱さを抱えた登場人物を演じることが多くなったのではないか。といっても、神木隆之介さんのファンというわけではないから、たまたまそういう傾向の映画ばかり観ただけかもしれない。

『バクマン』も神木隆之介さんが出演されている映画で観たことがあった。漫画の原作と作画のふたりがタッグを組んで、ヒット作を生み出す物語だ。眼鏡をかけた高木秋人役は、ぴったりのキャストだと思った。単独主演というよりW主演、あるいは主演を支える役割のときに光る俳優さんではないかと感じている。

洋楽では『トランスフォーマー/リベンジ』。マイケル・ベイ監督の作品であり、1作目とトラヴィス・ナイト監督の『バンブルビー』を観たことがあったのだけれど、全作品を観てみようと思っている。

CGに迫力があるけれど、トランスフォームするロボットがあまりにごちゃごちゃしていて、何がどうなっているのか分かりにくい。敵なのか味方なのか、よく分からないうちにシーンが進行していく。

この状況下では、ぜったいに味方を攻撃しちゃうだろと思ったら、そうなったので感心した。とはいうものの、エジプトのピラミッドを舞台に闘うシーンには目を奪われた。洋画はスケールがでかい。

その後、なんとなくプライムビデオをチェックしていたら『ツインピークス』が鑑賞できるようになっていて、おおっ!と思った。デイヴィッド・リンチ監督のテレビドラマであり、アメリカのワシントン州の田舎で起きた不可解な事件が描かれる。クーパー捜査官が魅力的であり、彼は手持ちの小型テープレコーダーにメモを残す。真似してみたいと思った。

声がれや発熱は勘弁してほしいのだけれど、秋めいた季節には読書とともに、ぼちぼち映画鑑賞をしていきたい。爆発したり、指がもげたり、血がどばっと出たりしない映画を観たい。

2024.08.31 Bw


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