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旧東海道ウォーク㉝ 白須賀宿→二川宿

2023年4月9日(日)。
ようやく三河国に到着です。

1.遠江・三河国境
2.キャベツ畑
3.シンフォニアテクノロジー
4.<第三十三番>二川宿


1.遠江・三河国境

白須賀宿の加宿、境宿を過ぎ、県道173号に合流しました。

村社笠子神社
ほんの少し、わき道にそれる
すぐに合流
小さな橋で「境川」を渡る
小さい川だが、これが遠江と三河の国境

古くから国や集落の境を成す川を境川と呼ぶことが多く、Wikipediaによれば、日本国内に62本の境川があり、これから入る愛知県にはそのうち6本があるということ。
東海道ウォークの旅でも、三島宿から沼津宿へ向かうときに、伊豆・駿河の国境で越えてきました。

橋を越えて、愛知県豊橋市に入る
合流する国道1号も左右で県が異なる
国道1号を右方向に進む
国道1号の「おむすび」 久しぶりに再会
豊橋鉄道バス 一里山バス停
超閑散路線 平日2本、土休日運休

国道1号は、トラックやマイカーの往来が激しいが、路線バスは朝夕2本のみ。
この一里山バス停が豊橋方面への折り返し場になっていて、静岡愛知県境を越える路線バスはありません。

細谷(一里山)の一里塚
後ろの藪の中に小さな塚が見える
説明書き 江戸から七十一里目

2.キャベツ畑

一里塚を過ぎ、国道沿いに進みます。
車道はトラックなどが激しく行き交いますが、歩道の外側にはのどかな田園風景が見られます。

キャベツや長ネギの畑が、続いている

調べてみると、愛知県の2021年のキャベツ生産量は、群馬県に次いで第二位。かつては一位だったこともあるようです。

温暖な愛知県は冬キャベツで知られ、整備された物流網と、都市圏に近いことが高い生産量を支えていると思われます。

遠くから見ると、幾何学的な並列美
近くで見ると、花と茎と葉(野菜)がわかる

市街地が近くなると、畑が減り、風景が変わります。

太陽光発電パネル
メロンの販売場 これもこの地域の名産品

3.シンフォニアテクノロジー

東海道新幹線の線路が近くなる

右側に巨大な工場が現れました。
シンフォニアテクノロジー株式会社。
古くは明治中期の造船業に起源を持ち、現在は世界的電機機器メーカー。豊橋工場は昭和40年設立された基幹工場です。

広大な敷地面積を持つ工場
新幹線の線路沿いを、国道はやや左にカーブ
かつての旧道はこのあたりで新幹線の反対側へ抜けていた模様
シンフォニア社の正面入口付近で右折、新幹線の下をガードでくぐる
一転してのどかな風景
筋違橋で梅田川を渡る
東海道本線の踏切
踏切で何度も越えたが、「第二」東海道踏切
踏切越えて、すぐ左折
旧道はここまで直線的に繋がっていたらしい
手前が旧東海道、その先に東海道本線(平面)と新幹線(高架)
東海道本線の普通列車

春の晴天の下、二川宿の手前までたどり着きました。
愛知県で最初の宿場です。


4.<第三十三番>二川宿

二川宿は、町の知名度や規模はそれほどではないのですが、宿場町の雰囲気を色濃く残し、観光のポイントとしても注目したい宿場町です。

曲尺手(かねんて)型の東見附跡
かつては土塁があった
宿場町の端の商家 川口屋
二川の一里塚跡 江戸から七十二里目
東町の風景
家々の前には、立ち行灯(あんどん)
家々の軒先には、二川宿ののれん

まだ宿場に入って数分ですが、「街道の宿場町」モードに感動しています。

二川宿の案内看板
八幡神社
新橋を渡る
右の手前 不動産管理会社
ガス会社

地元企業や住民が、街の雰囲気を守るべく取り組んでいることがわかります。
自治体の協力も重要なポイントで、ここ二川宿は豊橋市による景観形成もマッチして進められています。
2016年には、国土交通省の都市景観大賞も受賞しています。

東枡形跡
かつての商家「駒屋」 内部の見学無料
主屋の内部
主屋を抜ける
離れや土蔵が、ウナギの寝床のように、奥へ続く
南土蔵と中土蔵
かつての屋号が、家々の軒先に掲示

二川宿の観光の中心的な「本陣資料館」に到着しました。
かつての本陣を復元した貴重な資料館、休憩を兼ねて見学してきました。

本陣 11:15着
本陣資料館
高札場の復元
まず、復元した本陣に入る
さすが本陣、中は広い
実際に使われた「駕篭」
駕篭で到着したら、ここから入る
この廊下を通って、奥の間へ
上段の間 殿様のスペース空間
復元前の写真 明治以降は味噌作り等に転業
隣の旅籠も復元され、「清明館」として公開
一般向けの旅籠も、なかなかの空間
資料館にも行ってみた
元の二川宿と、(加宿の)大岩宿が移転させられて、今の二川宿に
人や荷物の運び方 「旅は身軽に」
参勤交代、とんでもないスケールの旅だったことがわかる

十分にも見ごたえのある資料館でした。
40分ほ度滞在し、出発です。

本陣を出て、西に向かう
春田屋 教科書販売店
西枡形跡
高札場跡
加宿 大岩地区 街道の雰囲気が残る


ヤクルト販売店
接骨院
大岩神明宮 信長も家康も戦勝祈願した
豊川信金→略称は「かわしん」
東海道本線の二川駅 この辺りが西木戸跡

時刻は12:20。
次は吉田(豊橋)宿、火打坂の上りに向かいます。

白須賀宿→二川宿
 距離 7.4km
 所要 1時間45分(休憩除く)

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