旧日光街道ウォーク⑪ 野木宿→間々田宿
こんにちは、ばーどです。
2024年2月28日(水)。
終点日光がある、栃木県に入りました。といっても全行程のまだ半分。
1.とろ屋
一気に「栃木」色が強くなった気がする・・・。
国道の表示に「福島」が出現しました。
渡良瀬川と利根川の合流地手前に設けられ、洪水防止や治水のためとともに、足尾銅山から流出した水の鉱毒対策の目的もあったようです。
それでも現在は、ラムサール条約登録など、水鳥の集まる湿地として注目されていることは、自然との共存が増え、よい傾向です。
野木町の友沼地区。
江戸時代は筑波山や日光連山を望む景勝地だったようで、寺社や立場茶屋があり、交差点の角には、今も一部でその名残があります。
とろろ汁が有名で、芭蕉も「おくのほそ道」で立ち寄り味わっている。
コンビニで買ったお茶を、八幡神社の境内でいただき、しばし休憩。
2.乙女
小山市のコミュニティーバス、おーバス。
さきほど野木町でも走っているのを見ましたが、路線図を見ると、思川を挟んだ(小山市の)対岸地区を結ぶ路線が、橋のある場所まで大回りしていたようで、野木町内にはバス停はありませんでした。
小山市乙女。すてきな地名。
由来については諸説あり、
・元は「御止め」だったが、転じて、音女→乙女に。
・思川の崖線の淵に位置し、崖を意味する「オト」+境目を意味する「メ」。
近くには、乙女小学校・乙女中学校もあります。履歴書に書いたら、何となく目を引きますね。
小山市立車屋美術館。
思川の舟運で財を成した小川家の邸宅のうち、主屋・土蔵・肥料蔵などが、美術館として開放されています。当時の繁栄を伝えるとともに、近代和風住宅としての価値も高く、に国の登録有形文化財に登録されました。
建造物や歴史的遺産の保存展示だけでなく、蔵のスペースや庭園を利用してさまざまなアート情報を発信しているようです。
過去と現代をつなぐ活動に、地域で取り組むことは、素晴らしいですね。
イオングループの調剤薬局チェーン。
全国展開しているが、日光街道沿いで割と見かけるので、調べてみました。
今の企業になるまで買収や統合を繰り広げてますが、2000年代に埼玉県春日部市と坂戸市の2つの薬局が統合したことが源流のようです。
逢(間)の榎。
江戸から十八里、日光から十八里。中間地点の榎の木だから「間の榎」。
それが転じていつしか、「逢い」や「愛」につながり、願いをかける男女が訪れるようになったとか。
いつの世にも、こういう話はあるんですね。
舟の守り神で知られる「こんぴらさん」、海なし県の栃木にあるのは、思川の舟運の安全祈願からのようです。
大正時代から続く、組みひものブランド。
宮内庁の献上品として、またローマ教皇にも献上されるなど、上品な色合いと質の良さが評価されているそうです。
3.<第十一番>間々田宿
間々田宿の江戸口は、はっきり残されておらず、宿場町に入った実感がなかなか感じられないのが、ちょっと残念。
街道を外れて、間々田八幡宮に参拝に向かいます。
1300年前、藤原秀郷がこの地で戦勝祈願して、その後に平将門の乱を平定。
この地に御礼として「ご神田」を奉納して以来、飯田(ままんだ)と呼ばれたことが、間々田の地名の由来と言われています。
小春日和だった天気も、日が傾いて肌寒くなってきました。
今日は予定通り、次の小山宿まで歩くことにします。
野木宿→間々田宿
距離 7.4km
所要 1時間40分(休憩除く)